クルーが気付いて脇を通過する直前にアサルトライフルで地面を銃撃したが失中。そいつはすぐに離陸して後方から迫ってきたが、おそらく「LTE」方式のリモコンのディレイに助けられて失中。
教訓。いまや小銃のフォワード・ハンドガード下のピカティニー・レールには「ロケット花火式の単発散弾」をとりつけておく必要があるだろう。散弾銃の名人射手を班に1名混ぜておくだけでは、タイミング的にとてもカバーできぬシチュエーションが増えるはずだ。
もうひとつ。さいきんドイツのメーカーが「陸上車列の護衛には、親子式の空中ドローン(マザーシップと、インターセプター)で対処できる」と、《空中護衛空母》の提案をしているようなのだが、「路傍待敵型FPVドローン」には、そんな案では対応の時間的余裕がないことはあきらかだろう。路傍待敵型FPVドローンを、待機モードではLTE通信モードにしておき、敵車両が接近するや、画像ロックオンのコマンドを送信して、あとはドローンの自律誘導に任せて特攻させる。そのような次世代システムが登場すれば、通過車両は、その側面から最短飛翔コースで直撃されてしまうようになるはずだ。わずか数秒にして、やられてしまう。
となると、これから有望なのは、「警戒と捜索と照準と射撃までが全自動でできる、個々の車両自衛用の対空散弾銃システム」だと思う。これをピントル架装しておけば、自車の防空はなんとかなるという……。
次。
Defence Industry Europe の2025-8-10記事「Ukraine adds explosive reactive armour, drone defences to M1A1 Abrams tanks after battlefield losses」。
ウクライナ国防省が写真をSNSに出し始めた。「M1A1 SA エイブラムズ」戦車の砲塔・車体・サイドスカートに、爆発性反応装甲(ERA)の「Kontakt-1」を貼り、さらに、エンジンルーム~砲塔上に、コンバチブル様コープケージを取り付けている。
宇軍は2023末までに、31両を供給されている。
※ドヤ顔で追加装甲ゼロ(おまけにカモフラすらゼロ)で供給されていたМ1が、あっけなくFPVドローン(+ATGM+地雷+野砲)の餌食となったのに、それでも米陸軍の「インストラクター」どもは、MBTの時代が去りつつあることを認めず、困っているユーザーがこの戦車に増加装甲を取り付けたがるのを1年半も邪魔してきたわけである。
次。
Roman Pryhodko 記者による2025-8-10記事「Russian Army Started Losing T-62 Tanks at Rising Rate Amid General Loss Decline」。
現在、最前線の露軍の戦車損失に占める「T-62」の比率が増えている。
詳細は「X」に Richard Verecker という研究者が発表している。※すごい労作資料。車種ごと、月ごとの損失数のグラフあり。
これを通覧すると、露軍は今年春以降、最前線から「T-80」を引き退げて、それを次の戦争用のリザーブに温存し、かわりに、旧式の「T-62」を最前線に押し出すようになったことが読み取れる。「T-80」の損失が今やほとんどなくなっている一方、「T-62」の損失は著増中なのだ。
ちなみに、2022-2月から、2025-7月までに、露軍は、戦車を、3545両、損失した。
そのうちT-72は1529両。
T-80は1113両。
T-62は274両。
T-90は168両。
公開写真を分析調査する集団「オリックス」は2024-6に、露軍は間違いなく100両の「T-90М」を損失したと報じた。
この「損失」には、宇軍によって、比較的に良い状態で鹵獲された戦車も含む。
NATOにとっては「T-90」だけに関心がある。それ以外の戦車は、考慮の要なしとみなしている。
※並木書房から7月に出た『投資家が教える宇宙経済』には、失敗作である「スペースシャトル」がいかに大衆に対してはその逆の印象を与えられ続けたかにつき略説されており、興味深い。国際宇宙ステーションISSの目的も、筋悪プロジェクトであったスペースシャトルの予算を正当化するための方便であった。そしてそもそもISSは、ソ連崩壊後にソ連の宇宙技師が北鮮やイランその他に雇われて技術ノウハウを全世界に拡散させてしまう未来を防ぐため、いわばロシア人技師にアメリカのカネで当座の雇用を与えてやるための、無駄遣い事業だったという。しかし兵頭おもうにスペースシャトルも広義のSDIの「一要素」だろう。それゆえにソ連も「ブラン」開発に多額の予算を割いている。それがソ連経済の破綻に貢献していないとは言えまい。また「スペースシャトル」は米空軍の無人シャトル(X-37B軌道試験機)の大成のために不可欠のデータも提供したはず。X-37B は、8月21日にまたも打ち上げられる予定――製造されてから8回目の宇宙行きとなる――で、量子センサーなどをテストすると国防総省は公表している。

投資家が教える宇宙経済
(管理人より)
2002年8月6日に当サイトは開始。遂に24年目となりました。
今後ともよろしくお願いします。