Shubhangi Palve 記者による2025-8-17記事「Hitting Russia Where It Hurts The Most! How Ukraine’s Drone Strikes Aim To Cripple Moscow’s Income & Military Fuel?」。
BBCいわく。ウクライナは2024年にロシアの製油所や燃料貯蔵庫を81回空襲した。今年のペースはそれを上回る。
ヴォルガ地域の国営サラトフ製油所は1日14万バレルの原油を処理できるのだが、最近の宇軍の無人機特攻により、設備は破壊され、原油の搬入を停止した。
8月2日には、年産1380万トンの処理能力があるリャザン製油所の3基の蒸留塔のうち2基が破壊され、生産力が半減した。モスクワ地域はこの工場から油脂燃料を供給されているのだが。
サマラのノヴォクイビシェフスク製油所も、操業が止まった。
宇軍は、国境から2000km離れたコミ共和国のウフタ製油所も無人機で空襲しており、露軍は防空資産を広範囲に分散して貼り付けるしかなくなっている。
ロシア政府は8月、西部の港から輸出する原油を日量200万バレル近くに増やすと決めた。これは、工場破壊によって国内では精製できなくなってしまった原油を、そのまま国外へ売るしかなくなったことを示す。
買い手は、中国(他のエネルギーも含めて昨年は2195億ドル)、インド(同じく1334億ドル)、トルコ(同じく903億ドル)だ。
キーウ経済大学の算定。ロシアは6月だけでも石油輸出で126億ドル稼いだ。2025年の1年間では1530億ドルになるだろう。
ロシア国内では、ガソリン価格が、「プレミアムAI-95」で1トンあたり77000ルーブルを超えた。国内製油所に受け入れられる原油が半減した状態が半年以上続くのでは、そうなるのがあたりまえ。
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Defense Express の2025-8-18記事「Ukraine’s “Flamingo” is the FP-5 Missile With 3,000 km Range and a One-Ton Warhead」。
UAEに本社がある「ミラニオン」グループが、ウクライナ軍のために量産中の巡航ミサイル「FP-5」の詳しいスペックが報じられた。
飛翔距離は3000kmで、ネプチューンの3倍。巡航速力は850~900km/時。飛翔時間は4時間。
弾頭重量は1トンで、昔の「V-1」に匹敵。MTOWは6トン。
ウイングスパンは6m。
トレーラー式のラーンチャーから打ち出す。
メーカーの「ミラニオン」社は、この巡航ミサイルを月産50基可能だと、展示会で公表した。翼を畳んでキャニスターに収納するといった面倒なことはなしにして、製造工程を極力簡略にしたという。
コンテナからのいきなりの発射ではないので、射出準備に1発あたり40分かかるという。
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Vladislav V.記者による2025-8-17記事「‘Another democratic Shahed’: U.S. Introduces MQM-172 Arrowhead Drone」。
米国のメーカーである「Griffon Aerospace」が発表した。シャヘドのほぼ丸パクである片道特攻機「MQM-172 Arrowhead」が完成したと。
ターゲット・ドローンとしてまずは開発し、うまくいったので、こんどはそれを自爆機としても用いることにした。
弾頭重量は45kg。
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Patricia Marins 記者による2024-8-20の記事「The truth about the Ukrainian Air Defense Systems」。※1年前の記事です。
SAMのメーカーはその迎撃率について、嘘ばっかり公言してきた。記者は以前からその数値をおいかけている。
ウクライナ政府の大本営発表も酷いものだったが、8-20にその方針をやや転換したようだ。
記者いわく。迎撃率が60%あると言っているライターは、疑え。まして、80%などと言っているアナリストは、金銭を受け取っているか、あるいは自分が何を言っているのか理解していないかのどちらか。SAMの世界では、迎撃率が50%に達したら、例外的な好成績である。
ウクライナ軍最高司令官が発表した、2022年2月24日から2024年8月までの正直データから、次のことが分かる。
露軍はミサイルを9590発、片道自爆無人機を13997機、放った。宇軍はこのミサイルのうち25%、ドローンのうち43%の迎撃に成功した。
カリブルのような巡航ミサイルは67%迎撃できた。
シャヘドやランセットは63%迎撃できた。
弾道弾のイスカンデル、トチカ、KN-23は4.5%しか迎撃できず。
改造弾道弾のS-300/400は、0.63%しか迎撃できず。
キンジャルは25%迎撃できた。
※同じ記者の別記事いわく。現在まで世界トータルで11000発のペトリオット・ミサイルが製造され、今、全世界で在庫されている数はその40%未満だろう。
※ストラテジーペイジによれば、イスカンデルは1発300万ドル、北鮮製のKN23ミサイルは1発600万ドル。重爆から放つ長距離Kh-103巡航ミサイルは、1発1200万ドル。
※兵頭の結論。105ミリの戦車砲をHA砲架に載せた高射砲を急造する必要がある。このための設備投資は、遠い将来まで無駄にならない。
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John Spencer, Stuart Lyle and Jayson Geroux 記者による2025-8-16記事「Breaking NATO’s Cult of the Urban Offense」。
NATOの市街戦ドクトリンがあまりに時代遅れ。
ビルの窓から飛び込んで来るUAVが抱えているサーモバリック弾で、フロア全体が消し飛ぶというのに、ひとつの部屋の壁にどうやって穴をあけるか、などというしょうもない訓練をしている。滑空爆弾が飛来すれば、ビル全体が崩壊する現在、鉄筋ビルは防禦の拠点でも何でもないのだ。
1943年12月、ドイツ軍は、Ortona にある小学校にあらかじめ爆薬を仕掛けておき、そこをカナダ兵が拠点として利用するように誘った。カナダ軍はこれにひっかかって、小学校の中に蝟集したところで、ドイツ兵が爆薬を起爆させた。
この罠はとてもうまくいったのでカナダ軍は学習し、カナダ軍もその戦術を模倣した。またウクライナ軍はバフムトでこの戦法を露軍に対して試み、2023年3月27日、それは成功したという。
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Connor Vasile 記者による記事「Romania Shows How State-Owned Companies Don’t Work」。
ルーマニアは2007にEUに加盟したが、なんでも国営にする癖が抜けず、今日1400社もの国営企業がある。
そして、稼ぎだす以上の支出を垂れ流しており、EUの厄介者となっている。
無能公務員の大集団を税金とEU補助金で喰わせてやっている構造だ。
ルーマニアが手本にすべきなのは、2023末にアルゼンチンの大統領になったハビエル・ミレイだ。月に25%もあったインフレ率は、いまでは1.62%で、しかも貧困率は40%以下になった。外部からは1銭も資金援助されていない。