日本にも、使い捨ての小径タービン・エンジンの大量生産ラインが今すぐ必要だ。有事にはどこの国も、それを売ってくれない。新設工場の稼働までには、開戦から4年がかかってしまう。

 候補地は、追浜か苫小牧工業団地か室蘭か。

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 Defense Express の2025-8-21記事「Ukrainian Fire Point FP-5 Flamingo in Detail: Warhead From the U.S., Possibly Bunker-Buster, and Ballistic Missile Body」。
  ウクライナのスタートアップ企業「Fire Point」がAP通信の工場取材に応じた。
 工場では現在、「FP-5 Flamingo」巡航ミサイルを、月産30基、組み立てている。このペースは10月には月産210機になるという。

 取材時の映像資料から、弾頭部分には、米国製の投下爆弾がそのまま嵌め込まれているのではないかと推定可能になった。1150kgあるという。すなわち2000ポンド爆弾「マーク84」からテイルフィンを外したものだ。「BLU-109/B バンカーバスター」の可能性もあり。

 ミサイルの胴体部分は、表面の巻線模様から、分厚いFRP製のように見える。
 エンジン・ナセルにのみ、金属が用いられているようだ。特に高温になるので。

 エンジンルームに、CRMPAアンテナ。これはGNSS信号に対するジャミングを排除できる。ロシア製の「Kometa-M」という受信キットに相当する。

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 ストラテジーペイジの2025-8-20記事。
   露軍はハルキウ東方で1日に50m前進している。ドネツクの調子の好い前線では135m。
 WWIのソンム攻勢時、英仏軍は1日に80m前進した。
 1918のベローウッドでは連合軍は1日480m前進した。
 1943のレニングラードでは露軍は1日1000m前進した。

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 Taras Safronov 記者による2025-8-21記事「Ukrainian Armored Vehicles Has Launched Serial Production of VOLS Buggies」。
   「Ukrainian Armor」というメーカーが、軍用バギー車「VOLS」の量産を開始した。
 月産数百台を目指しているという。CEOは Mezha Media と Vladyslav Belbas 氏。

 ウクライナ国防省はなんとも工業に素人な集団なので時々説得に苦労する。こっちが2名乗車の軽快なバギーを提案しているのに、それを4人乗りの軽装甲車に仕立ててくれ、と要求してきた。必然的にそれは高機動は無理で、何の取柄もない防弾タクシーになってしまう。もちろん単価は跳ね上がって大量製造も無理だ。

 われわれの「VOLS」バギーは、単価2万ドル以下で製造することが目標だ。どんなピックアップトラックよりも安くする。
 これは既存の軍用トラックの仕事を引き受けるのではなく、それらが為しえないミッションを引き受ける。

 エンジニアの Volodymyr Sadyk が最初の「VOLS buggie」を2022に自主製作した。同年、190台も宇軍へ納品。

 4×2駆動とすることで、軽量化と低姿勢化を可能にした。後輪駆動。エンジンもリア置き。
 グラウンド・クリアランスは38センチである。車両のロールバーの高さは1.4m。ドライバーの頭部はその10センチ下だ。

 搭載量は、人も含めて500kg。兵隊2人が乗るなら、あと300kgの荷物を、車体の前後に縛り付けて運べる。車体前方の荷室は鉄板でカバーされている。車体後部はエンジンがあるのでその上の暴露棚に積む。

 折り畳み式の担架をとりつけると、負傷兵の救護車になる。

 試作品は1900cc.のフォルクスヴァーゲン「ゴルフ」ターボディーゼル115馬力を使った。しかし量産型では、1500cc.のルノー「K9K」ターボディーゼルを載せる。これで300kmの戦場走行可能。

 ギアは4速。

 今後の目論みとして、前輪に電動ハブをとりつけて、ハイブリッド4×4化する。これにより、電動だけで静かに敵中を進んだり、もし車体後部が破壊されても電動モーターを使って前輪だけで避退して来るという技が可能になる。

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 『モスクワ・タイムズ』の2025-8-21記事「Leading Russian Drone Manufacturer Faces Financial Turmoil」。
  ロシア版のプレデターである無人機「オリオン」を開発したメーカー「Kronstadt」社が、倒産の危機に直面しているという。
 同社の無人機ラインナップには「Inokhodets」もある。

 過去3ヵ月、40の下請け企業から総額6億2630万ルーブリを支払えという民事訴訟を起こされているという。ざっと780万ドルだ。
 債権の大きなところでは「Research Institute of Modern Telecommunications Technologies」社が2億2060万ルーブリ。「Innovative Technologies and Materials」社が1億5110万ルーブリ。

 Kronstadt社は、2023-8にも、「Turbodjet Micro」社から未払い金の訴訟を起こされて、潰れかかった。それいらい、苦境は続いていた。

 会社の財務状況。2020年いらい、20億ルーブリの収益がある。と同時に36億ルーブリの純損失があるという。

 ※最新の「後知恵」は、他国がアメリカの真似をして1機が10万ドル以上する無人機をつくったら、もうそれじたい、最初から失敗作だということ。戦術面でも、軍政面でも、戦争指導面でも。トルコのバイラクタル社は、この罠に陥らない独自の道を開拓した。学ぶ価値はとても大きい。