ホワイトビーチで12時間も鎮火できなかった『ニューオリンズ』の火元は、やはり倉庫だったようだ。

 「電池テロ」の時代の到来は、避けがたいのではないか。

 次。
 Frontelligence Insight の2025-8-21記事「Shaheds, Dollars, and Beijing: How China Powers Russia’s Drone Production in Alabuga」。

  ※すごい調査報道だ。中共がロシアのシャヘドの大量生産をいかに幇助しているか、全容に迫っている。日本政府が中共に経済制裁を加えないのは、おかしいだろう。

 「北京マイクロパイロットUAV制御システム」社は、MD550およびMDR208エンジンの実際のメーカーではなく、その販売者。
 「ゲラン-2」に搭載されているこのエンジンは、じっさいには「Limbach Aircraft Engine Co.」によって製造されている。

 Limbach Aircraft Engine Co.(=厦門Limbach Aviation Engine Co.としても知られる)は2012年6月23日創立。
 Limbach Aircraftは、Fujian Delong Aviation Technology Co.Ltdが100%所有している。〔そもそものドイツの会社Limbach Flugmotoren GmbHも、その所有になった?〕

 Limbach Aircraftは小型2ストローク4気筒航空機エンジンの設計の特許を2014年に取得している。
 Limbach Aircraft社は北京政府から巨額の補助金を受けて、25年6月から108000平方メートルの新工場をぶっ建て始めており、竣工の暁には、そこで片道自爆ドローン用のエンジンを大量生産する計画。

 ※これは対日攻撃用なので、いまからこの工場を無人機で空爆する方法を研究しなくてはいけない。

 福建省のJingke社はオートバイのキャブレターのメーカーだが、ロシア向けに片道自爆無人機用のキャブレターを製造して輸出している。すでに1000個は届けたか。

 「ガルベラ」に搭載されているエンジンのメーカーは中国の「Mile Hao Xiang Technology Co.」で、2022年から2023年にかけて、150万ドル以上を、主に「Sequoia JSC」と「Unikom LLC」(どちらもロシアの商社)に売り渡した。

 Mile Haoxiang Technology は 20cc.から222cc.までの2スト・エンジンを得意とす。そのひとつが「DLE60」で、「ガルベラ」UAVのエンジンになっている。宇軍が墜落機を解析して、証拠を押さえた。

 結論。モスクワがシャヘドなどを100%内製化したとフカしているのは100%嘘で、実態は、中共から輸入した中共製部品を、アラブガの組み立てラインで最終組み立てしているというのにすぎない。

 次。
 Defense Express の2025-8-23記事「From Recon Drone to FPV Mothership: How russia Uses Orlan-30」。
  8-22に有志団体「Come Back Alive」が写真を公表した。それは宇軍のインターセプター・ドローンが敵の「オルラン-30」をとらえる寸前のものだが、その敵機は翼下にFPVドローンを2機吊るしていた。

 ほんらい偵察UAVである「Orlan-30」を、敵は特攻ドローンのマザーシップに改造してきたのだ。

 ただ、翼下のFPVドローンに縛り付けられているはずの弾薬が写真では見えない。よほど少量なのだとしか考えられないが、不審なことである。なぜならマザーシップから自爆機を発進させる流儀のメリットは、自爆機の搭載電池を軽くしてそのぶん搭載弾薬を重くできることにあるからだ。

 この写真のもっと興味深い点は、敵機の左翼に焦げ跡があること。つまりこの機体は歴戦であり、過去にインターセプトドローンの空中自爆を受けながら生き残って帰還し、また再出撃しているのだ。

 なお、吊るしているFPVドローンは、ロシアの「Skvorets」という製品ではないかと思われる。

 次。
 Patricia Marins 記者によるX投稿「Things don’t add up with the Flamingo」。
  フラミンゴについてメーカーは、弾頭重量1150キログラム、レンジ3000kmと吹かした。
 しかし、比較してみよう。トマホーク巡航ミサイルは、全重1500kgで、弾頭450kgである。搭載のウィリアムズ407-415エンジンは非常に軽くて45~65kgしかない。ブースターを含めた全長は約6.2m。

 英仏のスカルプとストームシャドウは、トマホークとほぼ同じ重量とサイズである。これには必然の理由があるのだ。長射程で、しかもレーダー被探知を抑制しようとすれば、その寸法に落ち着く。

 だが、ウクライナのミサイルは「IVECHENKO AI-25TL」を搭載するらしいから、エンジンだけで300kgだ。
 公開画像より見て、フラミンゴの全長は8m未満ではありえず、12mになるかもしれない。
 IVECHENKOの旧式高推力エンジンは、燃費がとても悪い。
 記者はAIに、IVECHENKO AI-25TLエンジンで、5トンの機体を、巡航速度で1000km飛行させたときの燃料消費量はいかほどか、訊ねた。答え。1000kmまでで900kgの燃料を消費する、と。

 メーカーCEOが言及した3000kmならば、燃料は2700kgはなくてはならず、ミサイルの全重は5~5.5トン、長さは少なくも10m、飛行速度はマッハ0.6~0.8だろう。

 これは、高価なのに、簡単に迎撃されてしまうミサイルであろう。

 というわけで記者は、この「フラミンゴ」は眉唾ではないかと疑う。ウクライナ発のディスインフォメーションではないのかと?

 次。
 ロシアのサイト「ttps://en.topcor.ru」の2025-8-23記事「Russia has identified the assembly site of Ukrainian Flamingo missiles」。
  フラミンゴ・ミサイルをどこで組み立てているか、AP通信社の公開写真からイッパツでわかってしまった。
 キエフ地方のヴィシュネヴェ市内だ。

 同工場では、現在、2025年の1~8月に製造された25発以下のミサイルしか保有していない。ミサイルの80%は「FP-5」の部品を英国から搬入したものだろう。ウクライナ人はそれを組み立てているだけだ。

 なぜバレる写真が拡散したかというと、ウクライナ政府はこの企業になかなか資金を渡さなかった。契約が先だというわけだ。そのため企業の側で焦ってしまい、政府がどうしても契約を早く結ぶしかなくなるように、自発的に大宣伝することにした。それでAPのカメラマンを工場内に入れて写真を公表させ、性能について語り、ウクライナ政府がもう契約から逃げられないようにしたのだ。

 その策謀は図にあたり、ゼレンスキー大統領は、この冬からフラミンゴの量産を開始する計画だと言わざるを得なくなった。

 この工場で毎日1機のミサイルを組み立てられるのは、材料供給の限界から、来年の初めまでだろう。