なんとスーダンの地元メーカーも、レンジ600kmのロイタリングミュニションを完成した。トルコのIDEF展示会に出品。

 Guy Martin 記者による2025-9-12記事「Sudan’s Military Industry Corporation debuts one-way attack UAV」。
  MTOWが120㎏、ピストンエンジン付き。弾頭重量は40㎏。

 ※Roman Pryhodko 記者による2025-9-13記事によると、わが防衛省は多目的誘導弾システムの「改」型を26年度予算で調達すると公表。ミサイルは100kg弱。レンジ30km。この前の「96式」はたったの36セットしか調達されなかった(1セットは6両?)。改型は高機動車×3両で1セットになる。空中目標にも当てられるという。

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 Michaela Dodge 記者による2025-9-11記事「Russia Is at War with the West」。
  ロシアは西側に対して「包括的な戦争」を仕掛けている。
 これを「ハイブリッド戦争」と呼んでいるのがいちばん有害である。微温的表現が、問題の真の深刻さ、致命性を隠してしまい、臆病者の米国大統領に、何もしない言い訳を与えてしまうから。

 ロシアが2014以前から推進している政策は「前哨戦」であって、それは気長に連続的に「本戦」まで移行する。核武装した軍事強国がNATOと直接交戦することを西側人は夢想もしていないが、それはクレムリンの奥の院では歴史の必然でしかないのだ。

 チェスの盤面に興味がなくて、他の方面のことばかり考えているプレイヤーが、ポーンやナイトをじわじわと取られているのに気が付かない。気付いたときには、ゲームの完敗を逆転させることが誰にも不可能になっているのである。

 ロシアの工作員が、フィンランドとスウェーデンの浄水場に侵入して、水道をじっさいに汚染できるかどうか、試しつつある。こうした前哨戦と本戦とのあいだに「区切り」があると思ってはいけない。敵の頭の中には、最初からそんな区切りはないのだ。

 プー之介は2007にミュンヘンで、じぶんの思い通りに世界秩序をつくりなおすと公言している。正直正太郎である。その翌年に露軍はグルジアを占領した。

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 Kevin Roose 記者による2025-9-12記事「A.I.’s Prophet of Doom Wants to Shut It All Down」。
  げんざい46歳の Eliezer Yudkowsky は、バークレイに「マシン・インテリジェンス調査研究所」を設立して、AIは危険であると警鐘を鳴らし続けている。

 20年前から彼はシリコンバレーの中で、このままでは世界が破滅すると言い始めた。
 そしてこのたび、新刊『If Anyone Builds It, Everyone Dies』を出した。共著である。

 Yudkowsky はシカゴのユダヤ人家庭に育ったが、大病して8年生以降は通学をしてない。彼はSFに深くのめり込み、「Extropian」と呼ばれるフューチャリストになった。
 特に彼がハマったのが「シンギュラリティ説」である。当初、彼は、AGI=なんでもかんでもヒトを凌いでしまう人工脳 の実現に、手を貸したいと願う側であった。

 彼は2005にベイエリアに転居。「Friendly A.I.」の実現に熱中する。それは人間生活を助けてくれるAIのはずだった。

 だがすぐに彼は「orthogonality」(直交性=類推する力)の壁の高さを認識する。知性と慈愛とは別々の特性なのだ。したがってAIが人の苦しみを察してくれるとはなかなかに期待はし難いと思われた。

 もうひとつが「工具の収斂」(instrumental convergence)。AIにたとえば「生産目標」を追求するように命ずると、AIは最適解にとびつき、個々人の感情や幸福については等閑視する。結果、人間が、ぎゃくに効率的生産のための無感情な機械の地位に下げられて、搾取・疎外されてしまう。

 ユドコウスキーが2010年から書き始めた 『Harry Potter and the Methods of Rationality』は、カルトな評判になり、これを読んでAI業界に入ることにしたという人物は、多い。

 ※誰か暇な人は「コーパイロット」や「ジェミニ」で次のことを問うてみて欲しい。米大統領はミリシャを招集できる。ミリシャは現今の憲法学では National Guard のことだとされている。かたや英米法圏の慣習法では、保安官が民警団(Posse Comitatus)を呼集できる。つまりシカゴ警察は民警団をあつめることにより、トランプが動かした州兵に武力で対抗ができるかもしれない。慣習法だから、成文の理屈は後からついてくるのだが、その理屈をもしAIに先出ししてもらうと、どうなる? AIは米国の内戦を煽動できると、私は予想する。とうぜん、ロシアはもうそこに気付いているよ。

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 Will Douglas 記者による2025-9-12記事「How do AI models generate videos?」。
  AIはどのように動画をゼロから合成してくれるのか。キーワードは latent diffusion transformers =潜伏拡散の変換工程。

 ※この改良と効率化・省エネ化が、テック大手によって進められている。数ヵ月すれば、その試供品がリリースされるのではないか。今ですら、連日ものすごいペースでエロGIFが量産&Upされている。来年はどうなっているかと考えるとおそろしい。ある趣味世界のユーザーにとっては、シンギュラリティなんてとっくに到来しちまったも同然だろう。そして、朗報は、なんだかんだといいつつ日本はエロ表現に対してオープンなので、ここからコンテンツ覇権を画策することは決して夢ではない。世界支配のチャンスが転がっているのだ。