脱出シュートのことは正式には「evacuation slide」という。日本の乗員は「slide」と略称するそうだ。
乗客は、いつも、かならず機内のビデオで「脱出シュート」についてのレクチャーを受けているわけだが、果たして、その要点をしっかりと吸収して本番のときに面目をほどこせるような人は、どのくらいいるのか?
やはり、事前の模擬体験が、モノを言うであろう。空港の待合所は暇なものであるし、子どもを遊ばせておく遊具にもなるのだから、ミニチュア版をどこかに置いておいたらいいだろう。
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Defense Express の2025-9-14記事「Ukraine Uses Estonian CATA Launchers to Strike russia: How Quickly Can Long-Range Strike UAVs Be Launched」。
エストニアのメーカーである「Threod Systems」社が、すばらしい長距離無人自爆機用の陸上カタパルトを製造してくれている。ウクライナ軍はそれを使用中である。
このラーンチャーのことをメーカーでは「CATA B」と称している。B型カタパルトの略だろう。
実物がロンドンのDSEI(9-9~9-12開催)に出典された。
メーカーの幹部によれば、宇軍はもう2022年から「CATA」を使用しているのだという。
そしてなんと、4分ごとに1機の固定翼UAVを、このカタパルトからつるべ射ちに発進させられるという。操作要員も2人で済む。布陣から1機目の射出までにかかる時間は3分だ。
このカタパルトからは、MTOWが400kgまでの固定翼無人機を発射することができる。打出し時のスピードは、最大で秒速55m。※時速198km? だとしたら「シャヘド136」級にもおあつらえ向きだ。
圧搾空気で一気にワイヤーをたぐって、それによってドリーを前進させる仕組みらしい。圧搾空気はおそらくエンジンかモーターで再蓄気する。
宇軍以外にも、欧州、中東、アフリカの数ヵ国が、このカタパルトを買っているという。
※この記事にカタパルトの写真が添えられている。とにかく素晴らしいの一言だ。まず土台は、セミトレーラー(2軸で4輪)である。つまり被牽引の安価な車台であって、自走はさせない。セミトレーラーの四隅にアウトリガーがあるが、どうもこれが「重力伸長接地+閂さしこみ固定/手動ハンドル巻き上げ式」のように見える。見識である! アウトリガーを油圧にしてしまうと、どれかの高圧ホースにひとつの穴が空いただけで、カタパルト全体が不安定なままとなり、UAVをレールに載せられなくなってしまうのだから。カタパルトのレールはスケルトン構造で、そのレールの全長を三分割し、その分割点で(おそらく人力で)折り畳むことによって、被牽引時にセミトレーラーの前後からレールの前端・後端がはみ出さないようにしているもののようにみえる。三分割構成のレールの「中央部パーツ」の後端下部に、仰角をつけるときのトラニオンがある。また「中央部パーツ」の前端下部には、テレスコピック式の、おそらく電動油圧式のシリンダーが2つ、結合されており、それが、レールに+15°ほどの仰角を与える。このテレスコは、おそらく1本が故障しても、もう1本だけで仕事がきっちりできる余裕設計となっているはずだ。万一そのアクチュエータが2本とも故障しても、三分割レールの「後部パーツ」の桁尾端に1人が体重をかけたら、やじろべえのように後端は下がり、レール全体に15°の仰角を与えられるであろう。もちろんその状態ではまだUAVはレールには載せていないのだ。レールの「後部パーツ」の尾端下部からは、スペードを伸ばし、そのスペードが地面に接する。こうすることで、発射直前に「後部パーツ」上のUAVの重さでカタパルト全体がフラつくことを予防するのだろう。
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「冠水濠障害・オートバイ・レース」を開催すべきじゃないか? これはシンプルに、面白い賞金レースにできると思う。
すでに人々は、「すこしでも水害から生き残りやすい自動車/モーター・バイクは何か?」を、将来の購入アイテムとして考慮中である。
これを、実車レースを観ることによって、その眼で確認/評価できるのなら、これに越したイベントはない。
しかしこれは、1発大会にしておくのが惜しい。恒常的に開催して欲しいという流れになるだろう。
というのは「アンダーパス水濠」「渡渉点」などが次々と、全コースの半分くらいもあることによって、自動車/自動二輪車レースなのに、その疾走スピードは抑制される。おかげで、スタンド席から、サーキット全体をみわたせるくらいに、レース施設をコンパクトに造っても、迫力が衰えることはなく、変化があって、オンライン画面を通じても十分に楽しめる《ショー》になるからだ。
ということは、貧乏自治体も、限られた土地を使って、このレース場を建設・運営できる。アンダーパスだから騒音は遠くまで飛ばない。超高速は出せないのでレーサーの身体は比較的に安全だ。悪い要素が何もないじゃないか?
このレースで実力を証明できる車種ならば、災害に強い四輪車/二輪車だろうと、誰もが思ってくれる。じっさい、その通りじゃね?
そして人々は、いくら水に強い車種だと言っても、このくらいが限界なのか、と、まのあたりに、学ぶこともできるだろう。その教育効果が、わが国民の人命を将来、どのくらい救ってくれることになるか。行政も、よく考えるがよい。
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Defense Express の2025-9-14記事「russia’s Fiber-Tethered Molniya Drone Becomes Harder to Jam, but at the Cost of Range and Payload」。
露軍は「モルニヤ2」を光ファイバー有線操縦すべく、研究開発を進めているが、それが最終段階に入った。SNSに動画が出ている。
初期のモルニアは、弾頭として「RPG-7」を流用していた。それが今では、「TM-62」対戦車地雷の改造爆弾である。重さ10kg。
しかしおそらく、長さ40kmの光ファイバーのボビンの重さは4kgもあるから、有線式モルニヤは、もう「TM-62」を使えなくなるはずだ。もっと軽い弾頭を、何か工夫するのだろう。