ウクライナ側では、武装UGVや無人セントリーは、非実用的で、使うことはできない――と結論している。どうやっても味方射ちの危険が除去できないのだ。
かたやロシア側では、ライフルやMGではなくて、曲射弾道のグレネードラーンチャーならば構わんだろう――という見切り発車をしていると思われる。とっくに中国製品が手に入っているはずの「ロボ犬」の武装版を露側がまだ実戦投入していないのは、それは擲弾発射銃との相性が悪いからであろう。
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Defense Express の2025-10-6記事「From Light Shows to Battlefield: China’s DAMODA Drone Swarm Launcher Could Turn into a War Threat」。
中国のメーカーDAMODA、またの名をDМD社が、ドローン・ショー用に、数百の小型クォッドコプターを同時に発進させ、また全自動で回収できてしまう可搬式プラットフォーム・システムを、たったひとつのコンテナとして、実現した。
地上におろしたそのコンテナのサイド面を開くと、その中から「12壇雛飾り」を水平に長く伸ばす感じでパレットが長々と展張される。
そのパレット1枚の上に、升目状に54個のリセスがあり、その1個の凹部の中に各1機のドローンが収納されている。
すなわち、1コンテナ・モジュールのみで、同時648機のドローン・ショーが可能。
このシステムの優れている点は、ショーの終了後、数百機のドローンが全自動で各々の本来のリセスに着陸するや、即時に「充電」も始まること。これにより、ひと晩のうちに複数回のドローン・ショーを反復可能だという。
この会社はこれまでに、同時に1万1000機のドローンを在空させて夜空のライト・ショーをしてみせたことあり。
※ドローン・ショー用のクォッドコプターにありふれたLEDライトを搭載しているうちはまだダメだ。ここに中華性の、長く照射していると対象が発火するほど強力な――これが通販されているのだからおそろしい――レーザー・ポインターを下向きに取り付けたらどうなるか、想像したまえ。そんなドローンのスウォームに頭上を覆い尽くされたら……? 1945-2の「ドレスデン空襲」をドローンで実行できてしまうんだぞ。いやその前に、熊を追い払うのにこういうのを使って可いことにしたらどうなんだ?
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Defense Express の2025-10-6記事「Ukrainian Long-Range Drones Strike Tyumen Oil Refinery Over 2,000 km Away ―― A New Record in Deep Penetration」。
ついにウクライナ軍の長距離片道特攻機が、現在の最前線から2000km離れたチュメニ油田の製油所を空爆した。
これ以前の距離記録は、2025-8-10のルコイル・ウフタ製油所攻撃で、国境から1700kmだった。
2000km攻撃ができるとなると、ウラル山地の東麓にあるチェリャビンスク工業拠点も標的にできることになる。核兵器製造工場を、手作りのドローンで破壊できる時代が、遂に到来したのだ。
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退役海軍大佐 Daniel Breeden 記者による2025-10『プロシーディングズ』記事「This Century’s “Billy Mitchell Moment”」。
アーレイ・バーク級のイージス駆逐艦には、90基の垂直発射穽があり、タイコンデロガ級のイージス巡洋艦だと、それは122基である。そのすべての垂直チューブに防空ミサイルが填実されると仮定しても、1隻の空母を護衛してくれている艦隊総体として、中~長距離SAMは、最大392発だ。
じっさいには、トマホークや対潜ロケット、その他の物で、VLSチューブの何割かは埋められてしまっている。
かたや、このごろのロシア軍は、ひと晩に700機のドローンやミサイルを発射することに、不自由していないようである。これが中共軍だったら、700発の十倍でも余裕だろう。
米海軍の艦対空ミサイルの「SМ-2」は、1発が200万ドル以上。SМ-3だと、2700万ドル以上。
それに対して、シャヘド型の無人特攻機は、1機が3万ドルである。そのコンポーネンツは中共のメーカーがロシアに密輸出して与えているもので、ロシアの工場ではエンジンもアンテナも製造しておらず、そうした中共製部品を購入してただ組み込んでいるだけなのだ。
つまり中共は3万ドルをはるかに下回るコストでロシアの数百倍のシャヘド型ドローンを、南シナ海上で、米空母艦隊に対して持続的に集中することだって、雑作なくできてしまうわけである。
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Patrick Drennan 記者による2025-10-6記事「Why is China funding the Russian War Machine?」。
インドの研究機関によると、2024年に中国からロシアへ売り渡された「デュアルユース品」――光学機器、無線送信機、エンジン、マイクロ回路、アンテナ、制御基板、ソフトウェアなど――は40億ドル超。
レーザー誘導システム、ボールベアリング、火薬もすでに提供中である。
2025年7月、ロシアは中国に871万トンの原油を販売した。これは中国の原油輸入総量のほぼ「五分の一」に相当した。
※原油はガスと違って長期貯蔵が楽にできる。しかも中国はタンカーでしか原油は買わない。ロシア人とパイプラインの商売などしてはならないことを常識としてわきまえているからだ。