Military Watch Magazine Editorial Staff 記者による2025-10-13記事「U.S. Participating in Ukraine’s Large Scale Attacks on Russian Energy Facilities」。
『フィナンシャル・タイムズ』等によると米国は2025-1以来、ウクライナへは、金額として表示される軍事支援をほぼゼロに絞ってはいるものの、その実、裏では密接にソフトウェア協力を続けている。
25年3月にスジャのパイプライン施設が派手に吹き飛んだ。これはフランスの衛星写真を元に英国が座標を教え、米国供与のHIMARSが直撃した戦果であると。
※これまでは「変電所攻撃」は露軍の十八番であった。が、このごろ急に、宇軍のドローンや潜入工作員が、露領内の緊要な変電所を爆破できるようになった。変電所は民間衛星写真では分かりにくいので、軍用レベルの地理データ情報提供がなされているのだろうと疑える。うまく目標を選べば、一帯を長期にわたって停電させてやれる。ミサイルやドローンの製造企業が、操業できなくなってしまう。痛いところを衝いているわけだ。
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Defense Express の2025-10-13記事「Ukraine Tests WolfStorm E-Bikes: From Special Forces to Frontline Support」。
ウクライナの「UkrSpecConsulting」社が開発した電動バイク「ウオルフストーム」を今、宇軍が試験している。調子がよければ、特殊部隊でこれを採用するだろう。
メーカーは、ユーザーである将兵の意見をフィードバックし、量産型に反映するつもりである。
電池は、素早く充電済みのものと交換ができる設計。湿気、極低温、衝撃からは保護されている。
満充電の状態で航続100km可能。最高速力は80km/時。平均出力3kW。ピーク出力8kW。
電池1個のフル充電には4時間かかる。
バイクの自重は105kg。最大ペイロードは200kgである。
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Harry Valentine 記者による2025-10-13記事「Compressed Air Over Water for Short Distance Propulsion」。
1900年代初頭、各国の蒸気機関車メーカーは、鉱山用(坑内用)のスペシャル駆動車として、「圧搾空気式機関」も製造していた。煤煙を発生しないので、坑道内でトロッコを牽引させるのに重宝するわけである。
空気は1立方フィートあたり14ポンドである。コンプレッサーを使い、これを3500ポンドにする。この圧搾にともない、空気温度は華氏300度~華氏155度に上昇する。その蓄気タンクの廻りは断熱スペースで囲われていた。
このような圧搾空気動力の鉄道用の牽引車は、1950年代に製造が終了した。電気機関車で便利に用が足せるようになったから。
しかしこのアイディア、これから、短距離の水上輸送船用に、復活するかもしれない。
ペットボトル・ロケットのように、圧搾空気の力で海水をジェット流化させる。あるいはプロペラスクリューを回す。
それには高圧空気を冷ましてやるプロセスが必要である。エネルギー貯蔵タンクにあまり熱負荷をかけないようにするためだ。
まず空気を34気圧まで圧縮。その温度を、いったん、室温(摂氏25度)まで下げる。ついで、再圧縮して、70気圧に。このとき空気温は摂氏96度に上昇するが、そのくらいならタンクに熱負荷はかからぬ。
この記者の構想。これは船艇だけでなく、航空機にも適用できる。陸上のカタパルト・システムに、このような圧搾空気を使えるはずだ。
1000psiまでの圧搾ができる電気式コンプレッサーがあればよい。
※カタパルトだけでなく、その航空機内にも、圧搾空気と「水」を搭載させれば、「水ジェット」だけで、離島との間を飛行させられると記者は示唆するのだが、ペイロードがゼロでもいいペットボトル・ロケットとは違って、実現の制約がありすぎるだろう。しかし、カタパルトへの適用は、もっと研究されるべきだ。なにしろロシア軍ですら「RATO」用の火薬はもう品切れらしく、「シャヘド型」を民間ワンボックスカーの屋根の上に載せて、車両を地上疾走させて浮揚させているというありさまなのだ。「シャヘド型」の失速スピードは非公表だが、90km/時以下ということはないだろう。頭上の重量200kgだから、これは運転手が相当にあぶない。そしてこんな方法に頼る限りは、同時集中的な飽和空襲は企図し難い。