アマチュア無線家諸氏の情報を求む!

 本日の早朝に配信されたウェブ版『毎日新聞』によると、アマ無線帯に強いノイズ信号が飛び込んで来ており、その発信地はシナだ、と。
 これを読んで詳細が知りたくなりました。というのも、レーガン政権時代に旧ソ連がシベリアに設置した「ウッドペッカー」を思い出したからです。
 ウッドペッカーというのはOTHレーダーです。電離層で反射させて遠達させるために、短波帯を使っていた。SRAM発射母機になるB-52の太平洋方面からの接近をできるだけ遠くから探知しようとした。それで日本のアマ無線帯にキツツキ・ノイズがスウィープするようになったわけです。
 OTHは日本も造ろうとしていた時期があります。80年代末から90年代の初頭です。まあ、実態としてはアメリカが建設してアメリカが運用するんですけど。これは硫黄島に置こうという話で、海部政権(?)のときだったか、調査費予算もつけられた。ところがそれがいつの間にか立ち消えしました。
 たぶんオーストラリアなどでいま実験中の対支用の新型OTHレーダー(主として弾道弾警報用)が有望になってきたからじゃないかな~と、勝手に想像しておりました。
 で、シナがいまさらのようにOTHを実験し始めたとすると、興味のあるのは、その対象なんですよ。
 グァムあたりをスウィープしているのか、それとも三沢や千歳や北鮮に向けられているのか。
 これが判明するだけで、北京が考えている「脅威」が分かる。
 ご承知のように、B-2はステルス機だといってもレーダー反射はゼロじゃありません。機体と同じ長さの波長なら特にね。
 さらに、バイスタティックOTHにすれば、ずいぶん遠くからも動静くらいは探知できるはずなんです。
 それを試しているのだとしたら、まず対米用ということになります。
 他方、北鮮の弾道弾警報用に電波を飛ばしているのだとしたら、これは80年代以前の技術の最も旧式なOTHでも充分いける。
 具体的には、琿春(Hun-chun)と山東半島に送受局を2つつくる。これで北鮮上空を挟んで短波を出しっぱなしにしておくと、北鮮から弾道弾が垂直に上がれば、電離層が撹乱されるので、「何かが打ち上がった」と見当がつく次第です。
 まあ、米軍のステルス機や巡航ミサイルにも備えねばならぬシナとしては、そんな幼稚なOTHはもはや試していないと思いますけどね。
 とりあえず、どんなノイズが入ってきているのか、知っている人は情報をください。
 さて以下は余談です。さいきん、北鮮ミサイルとMDに関して「集団的自衛権」に言及する人がいる。でも、これはSM-3やその後継の艦対宇宙ミサイルとは何の関係もないですぜ。関係するのは「エアボス」だけですよ。空自はこれを買いたいんです。だから宣伝工作している。出所は海自じゃないと思いますよ。
 なにしろMD予算はシブチンな財務省との折衝をアメリカ政府にやってもらえるのだから、確実に予算(=権力)に直結するのです。これに乗らないのは損というわけ。
 で、「弾道ミサイル」ってのは、ミッドコース以後は大砲のタマと同じ抛物落下ですが、打ち上げは垂直に打ち上げる。これが無誘導のロケットとも大砲とも大いに異なるところだ。
 つまり、燃料消費を節約するために、空気抵抗の大きな大気圏をできるだけはやく抜け出すために、そうするわけです。
 そして、成層圏より上の空気の薄いところに達したところで、おもむろに目標方向に筒体を傾斜させる。そこではじめて、どっち向きに攻撃するつもりなのかが、他国からもレーダーで判断できるようになるわけです。
 ところがその時点では弾道弾のスピードは超音速です。しかもさらに最終加速をしようとしているわけですよ。
 加速して遠ざかっていく目標を、「追い撃ち」発射で撃墜できるような対空ミサイルは、この世に存在しませんし、予測し得る将来、つくれないでしょう。散弾で鳥を撃つのとはチト違いますからね。鳥が散弾のあとから飛び立って追いつくようなもの。
 「あっ、このミサイルは北米に向かっていくのだ」と分かったときにはもう手の出しようもないわけです。海自の対空ミサイルなんかでは。
 ところが、「エアボス」(成層圏をパトロールしている巨大輸送機から空対空レーザーを発射して、垂直上昇中の弾道弾の燃料タンクを損傷させ、弾道弾が正確にミッドコースに乗れないようにしてやる)なら、理論的に可能なんだ。だからアメリカは自前でもエアボスを持つし、日本にもエアボスを持たせたい。そこで集団的自衛権の話となるわけです。
 垂直上昇中だから、どの国を攻撃しようとしているのかは分からない。偵察衛星の打ち上げかもしれない。けれども「構わねえ、やっちまえ」というノリ。挙動不審者がポケットから急に手を出したら、拳銃を抜いたと判断して射ってヨシ、という。9.11以降はそんなもんでしょう。
 このエアボスにも限界があるんです。まずシナ奥地から発射されるミサイルには手出しができません。大陸の沿岸でしか役に立たない。
 また、燃焼がすばやく終了してしまうブースターや、最初から斜め上に飛び立つランチ方式や、殊更に低いミッドコースを選択されたりすると、レーザーは大気の厚いところで使わざるを得ず、大気減衰を受けるので、効き目が弱まり、ブースターを破壊できないでしょう。それにまた現在のところ、レーザーは、遠距離からハードなRV(再突入体)を破壊できるほど強力でもないのです。燃料が入った筒体にしか有効ではない。
 ですから、これを空自の予算で買うってことは、北鮮からアメリカを攻撃する、あるいはシナ沿岸からグァムを攻撃する弾道弾への対策にしかならない。日本本土の安全には、あまり貢献しないのです。
 早く「マッカーサー偽憲法」を廃絶しませんと、日本の国防予算は、日本のためではなくて、まったくアメリカのために使われるようになるんですよ。米国人の「侮日」がそれを許します。米国人の侮日の最大の理由は、日本人がマック偽憲法を廃絶できないでいることです。