またしても比較実験を開始!

 太陽発電パネルといえば黒いものと相場は決まっていたが、ヨーロッパでは早くも「インヴィジブル」、つまり無色透明な発電パネルが実用化されている。
 なんと、可視光をガラスのように透過しつつ、それで発電ができてしまうわけだ。
 この透明パネルとLEDが組み合わされれば、民間用の照明のスタイルは近々、一変するに違いない。
 またもちろん、庭用マーカー・ライトの設計も限りなく自由化される。LED発光体をケーシングする球体の表面に、太陽の方向にのみ、この透明パネルを内張りするという方法が、デザイン上、なんの見苦しさもなく、可能になってしまうだろう。
 しかし現時点ではまだ、ヨーロッパにもこの透明パネルを応用した庭用ソーラーライトはない。
 そこで話は変わるが、「オーム電機」製のあまりに安くしかもパフォーマンスが素晴らしすぎるソーラーボール(黄)を凌ぐ、北海道の天候にヨリ適した製品が、高緯度地方のヨーロッパにはないのかどうか、わたしは非常に気になっていた。
 そこでまたしても女房の目を偸み、大枚をはたいて2つの通販製品を買ってみた。ひとつは送料抜きで3990円の「ソーラーボール グローブライト」、ひとつは送料込みで5000円の「ソーラーライト マルチムーン」である。(ちなみに後者と全く同じものと見られる「ソーラーマルチムーン」を送料抜き5250円で広告している通販サイトもあった。)
 いずれもコストはオーム電機の「ソーラーボール」の4~5倍もする。果たしてこの凄い値段だと、どのくらい高性能になるのか、否が応にも関心はつのらざるを得まい。
 色はもちろん、冬になごめる「アンバー」と「イエロー」を指定したのである。
 果たして取り寄せてみて判明したことは、この2つの製品は、同一の外国メーカーの異バージョンである。
 外から分かる明らかな違いとしては、電池の数(一方は、1.2ボルト AAAニッケル水素電池 単四・650ミリアンペア×1本。もう一方は、それが2本直列つなぎ)と明るさ(とうぜん後者が明るい)だけである。外寸や付属品や機構はまるで同じ。
 製造はどちらもタイで行なわれている。
 両方の箱にダブって使われている、同じ原版と思しい写真も一枚確認できる。
 「グローブライト」は輸入販売元が駒ヶ根市の伊藤電工だ。こちらの商品には、欧州で販売されているときのオリジナルの4種類の欧語の説明書が添付されており、そこから、この製品は英国オクスフォードシャーに所在する「smart SOLAR」社が設計した「solar globelight」なのだと判明する。箱も欧文のデザインのままである。
 こちらが、単四電池×1の方である。
 和文の使用説明書から、日本での製品名は「グローブライト」であると判明する。
 もう一方の製品は、和歌山県のタカショーが取り扱っている「ソーラーライト マルチムーン」で、箱は和文のデザインになっており、「STL-02」という製品コードがついている。この「02」というナンバーは、LEDの発光色「イエロー」に対応し、01はLEDがホワイトである。球形のケーシングは「01」も「02」もどちらも半透明の白である。
 箱書きによると、このソーラー発電パネルは、ドイツ製だとある。しかし最終アッセンブルは「MADE IN THAILAND」と表示されていることは、グローブライトと全く同じだ。
 さて例によって川沿いの柵上に、低い太陽軌道に照準して斜めに固定するために、次のようにした。
 付属のグラウンドスパイク(ABS樹脂製の地中杭)を半分くらいの長さに切断し、キリで3箇所に適当に孔をあけ、金物屋で別に買い求めた、複数の穴があいている小札状の薄い金属板に針金で縛着する。その金属板の端をペンチで45度に屈曲させ、その部分を2本の木ネジで木柵上に固定した。
 まず深夜の完全放電状態を見届け、その翌日の曇天充電をまち、その次以降の夜間の発光パフォーマンスとエンデュランスが「ソーラーボール」よりも良好か否か、これから観察&比較するであろう。
 石油の値段が何倍にもなる日は遠くない。国民は備えるべきである。しかも見よ、先般の低気圧通過のさい、帯広市周辺には強風のために広範な停電が生じ、運転に電力を必要とする家庭用の暖房器具が、真冬だというのに、すべて機能停止してしまったのであった。かかる事態も決して他所事ではなかろう。日本のメーカーは危機意識をもって頭を使え。
 ソーラー庭ライトの次は、火鉢・七輪の研究にも、いずれ着手せねばなるまいて……。