期待たかまる

 火鉢の研究に乗り出す準備として森鴎外の小説を読み返してみたら、いままで皆目把握ができないでいた鴎外氏のキャラクターが、初めて呑みこめた。長生きはするものだ。
 世の中には、衆智を結集すれば、ただそれだけで解決のつく問題と、衆智が図書館に揃えられた上で、さらに一人の人間が長年ヒキコモリ研究を続けたその果てに、かろうじて歯が立つような問題とがあるだろう。
 前者の典型的な解決を予感させつつあるのが、「商品X」だろう。
 ろく氏の発見は、ビンゴに近いのではないか? 「外見だけコピー」にしては、値段が良すぎる。アッセンブルが in china であるのは、当今、いぶかしむに足りない。
 あとは、誰かの実験報告を待つばかりだ。首を長くして待ちたい。比較テストは、陽が長くなってからではダメなのだ。高緯度の降雪期という条件から、かけはなれてしまう。
 まちがいなく「商品X」らしいと判明したら、殊に、そのメーカー名をはっきりと承知致したい。さすれば、そのメーカーが、げんざい「商品X」の後継/発展バージョンを製造しているかどうかも、調べがつこう。
 後継機種が作られてないのであれば、復刻リクエストを呼びかけるつもりだ。もちろん、LEDはアンバーでネ。
 それにしても皆さんのリサーチ力には恐れ入った。この力が、なぜ去年からの「篤志つうじ倶楽部」方面ではまったく活かされていないのかが、どうも甚だ謎なのだが……。