ショーペンハウエルとショーン・ペンぐらいに違う「痛論」大会予告!

 3月7日(土)に、〈田母神論文騒動で日本の核武装はもはや絶望的になった今、敢えて卑見を陳してわが一億同胞に訴ふる講演〉をやります。
 詳細は、以下をどうぞ。
  (なお、2月発売予定の新刊のタイトルは『予言 日支宗教戦争』です。)
 ↓講演会のポスターPDF
http://www15.ocn.ne.jp/~gungaku/hyoudou-poster.pdf
 ↓有料なので、お申し込みは、こちらへ。
http://www.formpro.jp/form.php?fid=38906
 演説の力は、じつにおそろしいものです。米国大統領選挙でのオバマ候補の勝利は、高額で雇ったスピーチライターたちの勝利でした(ソースは月刊『文藝春秋』2月号)。
 演説原稿は大小どれもスピーチライターが脳髄を絞って考えており、オバマ氏は、客席からは透明な前方数台のプロンプターにそのテキストが次々に表示されてくるのを、顔を左右に向けながら読んでいくだけです。そんなカラクリについては人々は疾うに知っていながら、それでも、文章のレトリックと肉声の演出がマッチしたときには、抵抗できない。感銘を受けてしまう。昔のすぐれた文語体の唱歌/校歌/寮歌なども同じですね。
 相手の肉声によって、人は、「こいつと仕事ができそうだ/できそうもない」と即座に判断します。それが俗世の通例であります。肉声には確かに魔力があります。
 なぜキミたち求職中自宅警備員が、過去に軒並み就職に失敗したかを、指摘しましょう。
 それは、最初に、正しい「はい」という返事をせぬからです。
 日本語の「はい」にはオバマ演説なみの魔力があるのに、それを活かしていなかったのです。
 まず背筋を伸ばしたまま、顎を引け。相手の目をキビしく睨み、早過ぎないスピードで、明瞭に「ハイ」と発声しなさい。
 この「はい」を出す前にベラベラと喋り出していたために、あなたはすべての面接官に『こんな奴と仕事はできそうにない』と思われていたのです。
 相手が目上であれ格下であれ、常にただしい「はい」から語り出す習慣を、訓練によって身につけなさい。これで万年プータローだったあなたの運命は変わるだろう。
 発声にも訓練は必要である。だから演劇や役者のトレーニングを馬鹿にしてはならない。「役者でない者がどうして米国大統領になれるのか?」と漏らしたレーガン氏は正しい。積極的に真似するべし。
 わたし(兵頭)は、かくもシンプルな処世の基礎スキルの数々を、陸上自衛隊に二士入隊することで、ようやく学習することができたのです。娑婆の学校じゃ、いや多くの「中の下」家庭でも、なかなか教えてくれないですよね。これほどまでに、他者と仕事をするうえで、肝心なことですのに……。