ボクもわたしも(乞食も)記念カキコ

 友人からタダで『国債を刷れ!』(廣宮孝信著、彩図社刊、奥付2009-3-6)なる新刊書籍を恵んで貰い、いま9割9分読んだところだが、この時期に斯かる痛快な、無名人による名著が公刊されるとは、日本国にはやはり、天の寵(めぐみ)があるとしか思えぬ。
 日本中の「経済専門家」は、恥ずるべきだ!
 オレ的には、誤字や変な文章が出てこないのに感心した。十二分に練った原稿だ。多数のグラフによる証拠のカタメうち。満を持していながらタイムリー。この出版社の能力も、只者ではないだろう。
 「ないものねだり」をしてはいかんが、著者に聞いてみたい。一、徳川幕府の事情は了解できたが、藩札を刷ったと思われる諸藩では、どうだったのだろうか? 二、幕末に薩州と長州とが突出してパワーを得たのは、藩札増刷によったわけではなかったろうと思うが、密貿易や海関収入のある両藩に対抗して、もし幕府が吉宗式の改鋳をさらに実行するか、もしくは新札を発行して洋式武器を買い込んだとしたら、幕府はもっと長く粘れたのだろうか?