いつかはこの時代が来ると思っておった……

 テクノバーンの2009-10-9アップの「Household robots do not protect users’ security and privacy」という記事を読んで、己れの迂闊さを慨嘆。1年前に気づくべきだったなぁ!
 ワシントン大の助教授らが1冊の本を書いて無線操縦ロボット・オモチャの危険について警告したというのだがハッキリいってそんな警告はどうでもいい。
 2008-10時点で彼らは、3台の市販トイロボをテストしていた。
 すなわちインターネット経由で無線操縦ができる、昆虫態の装輪ロボットで、ビデオカメラによる撮影、マイクによる収音、そしてまたスピーカーを鳴らすことも可能な「WowWee Rovio」。
 それと同様機能の「Erector Spykee」。
 そして、赤外線で近距離の操縦ができる、機能が一層巧妙化した「WowWee RoboSapien V2」だ。
 著者らは、これらの玩具ロボットが映像&音声偵察活動をするさいに、周囲の人々に対しては何らの光学的/音響的な警報も与えないこととか、映像や音声の無線伝送信号が簡単に他者に傍受され得ることなどを、現代人のプライバシーの危機につながるものだと強調したいらしい。
 おいおい、それよりもさ、これらがみんなメイドインチャイナだってことに深い脅威を直感するべきじゃないのかぃ?
 シナ軍がこのオモチャの機能を延長したら、そのまま軍用偵察ロボットになる。その「訓練」ができる。兵隊のスキルを高められるわけ。
 iRobot 社の PackBot にだって素早く追いつけるじゃないですか。
 そうなったら自衛隊はシナ軍に対してすら「周回遅れ」ですよ。
 数日前の「The Chinese blogosphere has been buzzing about the photo release of a previously unknown UAV (operational?)」という、どこかの記事によれば、シナ軍のUAVはもっかのところ参本2部が一括管理しているらしい。つまりまだ戦略偵察用を主に考えている段階のようです。しかし、パキスタンですら対地攻撃用のUAVをイタリアと共同で作ろうっていう趨勢なんだから、マゴマゴしてたら第三世界以下の原始的な軍隊になっちゃいますぜ、自衛隊は。
 ここは日本の玩具メーカーさんに踏ん張ってもらうしかない、とわたしは思います。
 JSEEOに余裕があれば、わたしは「タミヤ」を表彰したいぐらいなのです。日本のキチガイサヨクが全盛だった戦後の数十年間、軍事研究の若い人材がポツポツと日本社会に供給され続けたのは、まったくのところ静岡県のプラモ業界があったおかげですからね。本来、国家がそれを褒章すべきなのだが、どうせ国家はやらんでしょうから、JSEEOがいつかやりますよ。
 それはともかく、「WowWee Rovio」のようなことが去年からもうできるのであったら、リアル3D戦車戦(もちろん、モータライズド・スケールモデル同士の)だって、すぐに可能じゃないですか。あるいは、リアル・レディオプレーン同士による空中戦も……!
 交戦結果は、ガン・カメラ判定でもいいし、バトラー訓練装置のオモチャ版をとりつけたっていいわけですよ。
 1980年代のエアーガンだって、はじめはデフォルメのトイガンしかなかったのを、日本のガンマニアが、実銃レプリカに発展させたんだ。みんなで応援すればいいんだよ。
 防衛省に無人機導入のヤル気がないんだったら、玩具の世界で先行したら良いのですよ。みんな、この運動を推進しよう!