JSEEOの主張は、すべて『「自衛隊」無人化計画』(PHP)の中に……

 わしはついにアフガニスタン問題を根源から解決する良い方法を発見し、その雑誌原稿を書いておっただよ。
 そしたっけその間にも、言及せざるを得ねえニュースが次々に飛び込んで来やがるだよ。
▼JOHN T. BENNETT氏の09-10-7寄稿「GOP Lawmaker Blasts Obama Team’s Missile Intel, Cost Claims」。いわく……
 米議会内では、〈GBI代わりの対イランBM用のSM-3配備のためには9隻のイージス艦が必要だろう。うち2隻が前方展開としてな。1隻の新造は$25 billionだ。旧イージス艦の改修でも1隻につき1~9 billionドルだ。そんな無駄を議会が許すと思うのか。GBIより高価なものはダメだ〉といわんばかりの批判、そしてとうとう〈どうせイージス艦を太平洋から持ってくるしかないのだ〉との示唆まで飛び出したっちゅーこと。
 まさか来月オバマ氏はこれを説得しに来日する?
 次。AFPの09-10-8の驚羅大四凶殺速報。「Russia Plans Shift in Nuclear Doctrine: Reports」。
 ロシアが先制核攻撃を採用だってよ! 窮したねぇ、あの国は。
 おそらく数週間後、オバマ氏とのRe-START交渉の開始前後に全文が公表されるのだろう。
 元KGBのオッサンいわく。大量破壊兵器または、大規模な通常兵器による侵略の損害が生じたときには、ロシアは核を最初に使うぞ、と。
 これは冷戦時代の、核の先制使用はしませんぜという口公約を反転させるものだ、とAFP。
 次。JOHN T. BENNETT氏の09-10-8寄稿「Administration Pursues Early Warning Radar, Trade Treaty Approval」。
 ロシア南部、アゼルバイジャンというこれまでも出てきた、NATOとリンクさせるABMレーダーの候補地に加え、ウクライナにどうじゃという話も出てきた。
 ウクライナとロシアはハッキリいって仲は良くない。米国には好ましく、ロシアには厭らしい案ですね。
 次。アジアなんとかニュースに出ていた、09-10-8アップの記事「Strykers to Deploy to India for Exercise」。
 今月中に米陸軍は17両のストライカーをインドに持ち込む。イラクとアフガン以外では最大だ。
 2年ごしで準備してきた、米太平洋軍とインド軍との合同演習が12日から2週間、始まるのだ。
 これと関係あるのか? 次の記事を見よ。
 『ワシントンタイムズ』紙にSara A. Carter氏の09-10-8アップ記事「EXCLUSIVE: Pakistan plans ambitious blitz to rout Taliban」。
 パキスタン軍が米国から暗視装置を貰って、ヘリコプターを使って、タリバン拠点の掃蕩に乗り出す、と。
 兵頭いわく。できるわけねーだろ。関東軍が満蘇鮮国境からどうやって金日成軍を叩き出したのか、その勉強でもしやがれ。
 さもなきゃ、来月の兵頭記事を読むがよい。ヒンズークシからゲリラを根絶できないのは、装備の問題じゃなくて、道路インフラの問題ですよ。あと4万人増派したってダメ。これはオバマ氏に忠告したい。
 次もアジアなんとかコムから。「Taiwan in talks with Germany over four U- 214 SSK」という記事。
 ギリシャがドイツに4隻発注した燃料電池式の潜水艦の代金を振り込まないものだから、いままで1隻も引き渡されないでいた、その潜水艦を台湾が横から貰おうという商議をしたようだ。
 これは微妙なケースだ。じつはU214型はパキスタンも購入契約する気だと伝えられている。それが本当なら、アメリカ政府は、U214の技術情報がシナその他に洩れても問題はないと考えているのだろう。
 これに関しては、wendell minnick氏の09-10-5寄稿の「Ex-PACOM Official Convicted of Spying for China」という記事も見るべきだ。
 台湾系シナ人が1996退役の元米軍中佐を北京のスパイとしてとりこんだ。この元中佐はとっつかまり、15年の求刑に直面するだろう。
 FBIが”false flag” operation と呼ぶものは、台湾に渡すものだからといって秘密情報をとり、それを北京に渡す。組織から退職直前の男がひっかかる。
 台湾有事の際に、台湾政府と米国政府は暗号通信で相談しなければならない。その暗号は「Type 1 cryptography techniques」といい、米国が提供する。バーガーソンはその取り極めのペーパーに関与する立場だった。
 その暗号に北京は興味があった。
 しかしこの事件で台湾政府は一人も逮捕していない――と。
 兵頭いわく。
 米国は着々とプロ・シナの悪者を訴追しているのに台湾は1人もつかまえていない。台湾はもう北京からの間接侵略に屈服しているのだ。とすればドイツ潜の情報も台湾人経由で北京にダダ漏れすると懸念せねばなるまい。しかしたぶん、米国政府の前に北京政府がドイツに嫌がらせをしてこの話はチョンだろう。
 そもそも台湾はミニ潜航艇くらい国産できる資金力は十分にあったのに、これまでやる気がまったくなかったわけ。日本のバカ右翼のようになにか期待する方が間違ってるのです。