今週は神戸、来週は浜松。

 平成22年度の防衛関係費予算案のパンフレットが22-2-3付で郵送されて配達されていたのを、昨夜になって、一読しました。
 よくわからなかったのが、「宇宙関連施策の推進」の中に掲げられている「空中発射システム」です。何をどこからどこへ発射するんでしょうか?
 2月16日に防衛庁オピニオンリーダーの見学ツアーが浜松基地対象でありますので、そのさいにでも広報の人に「こりゃいったい何ですか」と質問してみようかと思います。
 かわいそうなのがやっぱり無人機。
 『我が国の防衛と予算  平成22年度予算の概要』というH22-1発行のカラー冊子の「平素からの警戒監視等の活動拡大」のページの中に、まず、潜水艦(建造)、P-1(取得)、SH-60K(取得)、E-767(取得ではなくレーダー強化)、E-2C(改善)によって「警戒監視能力」を強化する――と説明したパラグラフがあります。
 そしてその下に、「無人機による調査・研究」というパラグラフがあって、「滞空型無人機の導入や運用態勢構築の検討に資する海外調査の実施【新規】」と「中距離型無人偵察機の実証研究【新規】」の2項目が列記されており、その横に「実証研究に用いる無人機」の写真が1点添えられているのです。これは硫黄島に4機ある例のモノのようですが、塗装はスカイグレー。
 そしてなんと、この冊子をA4×8ページに要約した『我が国の防衛と予算(案) 平成22年度予算の概要【ポイント】』というホチキス止め資料の方では、無人機のムの字も無し。つまり予算的にはスルーしても誰も問題にはしないという小額にすぎぬわけですか。
 以下、私見ですけれども、カラー冊子にある「滞空型無人機」とはグローバルホークのことを念頭しているのか「プレデター/リーパー/アヴェンジャー」のことを念頭しているのか、どっちなのか、ハッキリして欲しい。
 いままでの流れだとグロホ級でしょうけども、とつぜん密室で方向転換を決めた――なんてことがないようにしてくださいね。もちろんわたしは防衛省がリーパー級の取得の遅いことを、予算の合理性の理由を挙げて攻撃しようと思っています。
 次。
 いそがしくてフォローしてないニュースですけど、2010-2-7付のロイターのMichelle McLaughlin記者による「At least 5 dead in Connecticut power plant blast」という記事。
 米東部のコネチカット州で、この夏に運開予定の大型ガス火力発電所で、試験中に天然ガスが漏れ出して爆発火災。1時間で鎮火したが、すくなくとも5人死亡。プラントの大部分はジーメンスが供給していた――。
 この事故は、重油火力発電所や石炭火力発電所や原発よりも、高揮発性の燃料をあつかうLNG火力発電所の方に、むしろ火災事故や爆発事故の可能性が潜在することを証明したという点で、興味深いでしょ。二酸化炭素のことばかり言う評論家はそこをどう思っているのだい?
 ちょうど『Voice』の3月号にも、東電が富津で運転しているコンバインドサイクル発電所のCM企画記事が出ていて、〈ガスタービンと蒸気タービンを一軸で組み合せたことにより、いかに効率的で需要反応力もよくなったか〉、だとか、〈東京湾の海底にLNGを配給するパイプラインがある〉とかの自慢がしてある。オレから見ると、テロリストに「ここを攻撃してください」と言ってるようなもんなんスけど……。大丈夫かよ?
 おしまいに人から聞いた話で、福岡の本山貴晴君が町議会かなにかに出るつもりですと? これは応援しますよ。
 わたしがずっと気にしていたことは、全国の新風の支部の中で常に最高の実績(得票)を叩き出してきた本山君が、ひたすら党に献身するだけで、ついには何の酬いもないという結果に、長期的になりはしないか……ということだったのです。若い人の献身を使い棄てるような組織にどんな未来がありますか。
 地方議会から攻めて行くというのは民本主義の王道じゃないですか。参院選だけ狙って落選必至の候補を形ばかり立ててNHK-TVで党名の全国宣伝だけして終わりというパターンは、もうやめにしましょう。
 間接侵略工作最前線の筑紫地方で、地方議会の中に「防塁」を築くことが期待されています。