沖縄の海兵隊の車両の燃料はJP-8だとほぼ確認できました。
ヘリコプターは未だ不明です。
この件に関しましてはひきつづきリサーチを進め、可能ならば『「グリーン・ミリテク」が日本を生き返らせる!』の改訂版に反映させます。(改訂版が出せない場合、当ブログが最新補正情報であります。)
なお、拙著最新刊は、書店のいつもの「軍事」の棚ではなく、ビジネス書の棚にある場合が多そうですので、併せてお知らせをしておきます。
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デンジャールームに Katie Drummond 記者が2010-3-22に載せていた「Inventors Design Less-Lethal ‘Taser Me Elmo’ Rifle」という記事。
火薬ではなく、水素を燃焼させて銃弾を発射する特殊銃が完成途上にある。
2年前にペンタゴンから着目されて資金を援助されてこのライフルを開発したのは、なんとオモチャのメーカー。
水素の量を変えることで、殺傷力を自動調節できる。
ただし作動はポンプアクション。2発を1秒内で射てる。重さは6ポンド強。
水素を爆燃させるので、完全無煙。むろん火薬残渣ゼロ。
自動測遠機と連動した安全機構がついていて、近すぎる相手には自動的に最も弱いパワーで射ち出す。
いままでの非殺傷型兵器は、遠距離目標に対しては無力であった。また至近距離目標に対しては危険すぎた。
米軍の将来戦は、外国の民間住民の間での銃撃戦が多くなると予想される。そのさい、この機能が役に立つ。
尤も、こいつが実用化されるまでの道のりは、まだまだ遠いらしい。
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テクノバーンが、ある夢物語を紹介している。
2010-3-21の「New ‘smart’ roof reads the thermometer, saves energy in hot and cold climates」という記事。
米西海岸である技術者が考えた。白い瓦は夏の太陽熱を反射してくれるが冬は寒い。逆に黒い瓦だと冬の太陽熱を吸収してくれるが、夏が地獄だ。このジレンマをどう解決できるか……と。※しかし白色は黒色と比べて「輻射」も少ないのでビル内の熱を外部に放熱しないというメリットは十分にあると思うんだが……。
彼は新案を得た。飲食店が捨てる、ポテチや鳥唐揚用の油を原材料とし、油を液状ポリマーにしてから固化する。秘密の工程により、製品は、匂わないし、不燃性だし、無毒でもある。耐候力は数年ある。
このコーティング剤は、受ける赤外線の量を引き金として、反射モードと吸収モードを自動的に切り替えてくれる。
彼が、アスファルトの屋根板にコーティングして実験したところ、夏は屋根の温度を、それがないときよりも5割以上低くし、寒いときには逆に8割も暖かくしてくれることがわかった。※寒いときには熱を断熱せずに伝導するということかい? それは省エネ上、逆効果にならないのかな? 特に日射が得られない曇天や夜間や日蔭はどうなる? それとも、コーティング剤そのものが蓄熱をするということ?
彼いわく、このコーティング剤は、3年間は商品化できない見込みである、と。※わたしは眉に唾をつけておくことにしました。
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ミリテクに2010-3-19にスタッフライターの記事「Army Fast-Tracking Precision Mortar To Afghanistan」。
山岳戦用の決め手となる、終末誘導できる120ミリ迫撃砲弾を、2010末までにアフガンに送る。
これなら、たった1~2発で任務は終わる。よって破片や爆圧等による好ましからぬ福次毀害も抑制される。
この新弾薬は、 Accelerated Precision Mortar Initiative (APMI) といい、GPS誘導だ。
CEPは10mほどとなる。ちなみに無誘導の120mm迫撃砲の精度はCEP=136mである。
そのため従来は1目標の制圧に、120ミリ迫撃砲弾を8~10発撃ち込むことが必要だった。
APMIはこれから安全性を確認するテストに移る予定。