キャパシタ内臓のソーラーLEDは2006末から、道路埋設用として市販されていたようです。これがもうそろそろ、ガーデニング用や防犯用にも普及してくるのではないかと直感します。キャパシタは電池と違って交換の必要がありませんので、ソラ玉を完全密封構造につくることができ、その分、低価格で耐候性のある商品が生まれるでしょう。
キャパシタの値段が、ある一線よりも下がれば、従来の電池利用式の比較的短寿命のソラ玉商品は、あっという間に市場から姿を消してしまうかもしれません。というわけで、このあたりで、久々に〈そら玉〉のエンデュランス・テストの中間報告をやっておかないと、機会がなくなるかもな……、と思った次第です。
なお、防犯用ライトにご関心がおありの向きは、拙著『予言 日支宗教戦争』(並木書房)の149頁以降を、どうぞご参照ください。
まず〈¥1000しないで買えたソーラーボール〉ですが、電池は非常に好調で、いったい交換なしで何年光るのか、見当がつきません。なぜ、〈寿命は1年くらい〉などというバイヤーの意欲を殺ぐ宣伝を、メーカーのオーム電機はしているのか、解しかねます。(ちなみに電池交換はできないタイプ。)黄色単色よりも、マルチカラー変化バージョンの製品が、優秀です。
ただし、電池よりも先に、ケーシングの透明度が、徐々に悪化してきてしまいました。要は、耐紫外線仕様になっていないということで、廉価版のそら玉では、大なり小なりこの劣化がある。
電池がキャパシタにかわった場合、商品の現役寿命はやたらに延びることになるわけですから、この紫外線対策が重要な課題となるでしょう。
そこへ行くと英国スマートソーラー社の製品は、高いだけあって、球形ケーシングの紫外線対策は万全のようです。まるで変色していない。しかも相変わらず、日照時間の短い冬の晩でも、朝まで点灯してくれやがるのです。さすがの一言。こいつの電池をキャパシターに変えたら、そのまま売れるでしょう。
(それ以上に驚異的なのが、やはり「商品X」。まだ1本が生きているように見えます。すでに3本はダウンしてしまったのですが……。おそるべし!)
ニッケル水素電池を使った、「縦長の傘型歯車」みたいな外形をしたソーラーLED(イスラエル製?)を仕掛けている民家が町内にあるんですが、未明に散歩をして通りすがると、灯いていないときがあります。これも、英国スマートソーラー社製品(ただし電池2本型に限る)には、及ばないようだな、とお見受けしました。
ところで2010-3-28の朝鮮日報ウェブ版に、「ソーラーカーの普及への課題とは」という有意義な記事が出ています。東海大学ソーラーカー研究チームを取材したものです。
東海大のでは、リチウムイオン電池を使っているようです。これはキャパシタには代えられないのでしょうか?
また、最新の国産太陽光発電パネルは、紫外線や赤外線を受光しても発電ができると書いてありました。それはシャープ製だという。
そこで兵頭思えらく。シャープは、このパネルとキャパシタを組み合せた、田舎の住宅の庭用の超高性能ソーラーLEDを市販すべきです。それが、〈発電パネルはもうここまで進化しているんですよ!〉という庶民向けのPRになるでしょう。
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Nicole Dyer 記者の 2010-3-29付け記事「How It Works: Taser’s Electrified Shotgun Slug」。
逃げる犯人から35~65フィートという間合いは、容疑者からは物を投げつけられるが、警察官の方はテーザーが使えぬ距離である。そこで警官は銃を使いたくなってしまう。
このジレンマを解決したのが、12番ゲージのポンプ・アクション・ショットガンから発射できるテーザー・スラグ弾。
ふつうのテーザーは アーク放電で5万ボルトだが、この新商品 XREPは 皮下に電極を刺すので500ボルトで可いのだ。
メーカーの技師いわく。電圧は問題ではない。皮下に流す電流が、生体の神経信号そっくりな波形になっていれば、容疑者の筋肉は、本人の随意に動かせなくなってしまうのだ。ただしその波形は企業秘密。
発射されると、スラグ弾殻は翼を展張して100フィートの飛翔を安定させる。
容疑者の体表にピンが刺さると、弾殻は脱落し、ピンとワイヤーが残る。
容疑者が、おのれの体表に刺さったモノをひきぬこうとしてワイヤーを手で掴むと、やはり感電する。しかも、パルス電圧によって指が縮こまるので手も離せなくなる。
弾丸内の電池は20秒間、信号を出し続ける。つまり容疑者は20秒間麻痺する。
昨年、発売したのだが、すでに4度、現場警官によって対人使用されて、いずれもうまくいっているという。
メーカーでは目下、米軍の擲弾発射機から200フィート発射できるバージョンも開発中。
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Nathan Hodge 記者による2010-3-29記事「China Testing Ballistic Missile ‘Carrier-Killer’」。
シナが、DF-21/CSS-5 を使った対艦弾道弾(ASBM)をまもなくテスト?
シナは2009-11に国営公式軍隊テレビ(7チャンネル)でアニメ式に誇示している。
1995~96 Taiwan Strait Crisis がきっかけで開発開始したものだ。
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NYTのEditorial、2010-3-28アップの「Finding Natural Gas, Safely」という記事。
Marcellus Shale は、米国の東部から西部まで広がっている。
問題はそこから天然ガスを取り出す技法。「Hydraulic fracturing」法は、水やら砂やらを化学剤とともに高圧で地下に潅いで、堆積中からガスだけ取り出してやろうとするもの。
これは必然的に地下水汚染をもたらしてしまう。
ある日とつぜん、大都市の上水系に毒が混ざり込むかもしれないのだ。
※それよりも、NYを地震が襲わないか?
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bruce rolfsen 記者による2010-3-28記事「USAF Releases New Plan To Replace Pave Hawk」。
米空軍は、100機ある シコルスキーの HH-60G Pave Hawk rescue helicopters を新設計のヘリで更新したい。
片道402kmを無給油で往復できるものとしたい。
荷物としては 負傷兵×2名 を想定。パイロット×2名。ガナー×2名。レスキュー要員×3名。
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APのJEAN H. LEE 記者による2010-3-29アップ記事「S Korean defense min: Warship may have struck mine」。
艦長は助かっている。
あるいは朝鮮戦争時代の機雷かもしれぬ。
最近では、北鮮の機雷が1984にみつかったことがある。
水兵が水密ハッチを閉めたとして、内部の酸素は69時間しかもたない。
米艦×4も捜索に協力。
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おくればせながら、『Make:Technology on Your Time』のvol.9(オーム社発売の日本語版で、奥付は2010-1-26とあり)を読みかけております。P.W.シンガーの“Wired for war”の、とおりいっぺんの紹介(byキース・ハモンド)が載っていますね。果たしてNHK出版はこれを訳刊するだろうか?
記事では、ペナン島の「ファイアー・ピストン」にまず感心したところです。
おしまいに、昨日届いた『朝雲新聞』#2906号に、『「グリーン・ミリテク」が日本を生き返らせる!』の新刊紹介が載っていました。どうもありがとうございます。