ケボーとモッチを視ていたら餅が食べたくなった。

 AFPによる2010-5-8記事「2nd Scorpene Submarine KD Tun Razak of Royal Malaysian Navy to Arrive Soon」。
 マレーシア海軍がフランスに発注していた潜水艦が2010-4-30にツーロンを出航した。
 『KD Tun Razak』は Scorpene-type で、すでに同型艦1隻がマレーシアに納入されている。マレーシアは全部で2隻、2002-6に発注していた。訓練もセットである。
 マレーシアの潜水艦基地は、ボルネオ島の Kota Kinabalu である。その前にマレーシアのLumut 港に立ち寄る。 Lumut まではフランスから2か月かかる。
 熱帯公試運転はマレーシアで行なう。
 排水量 1,550 tonnes 、全長 67.5 metres、 乗員は2艦ともに 31名、水中に45日間潜っていられる〔?〕。
 フランスはこのScorpene型潜水艦を海外から10隻受注した。チリが2隻、マレーシアが2隻、インドが6隻。
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 サイエンスデイリーの2010-5-6記事「Sunlight With Cooling Factor」。
  フライブルグの Fraunhofer社の提案。太陽光をエネルギー源にして工場の冷房を行なう試み。チュニジアのワイン工場と、モロッコの乳製品工場で。
 太陽電池をビルのエアコンの電源とする試みはすでに存在するが、こいつは発電させるのではなく、反射板によって太陽熱を集め、水を200度〔単位不明〕に加熱し、グリコールを混ぜた水を、冷たい蓄熱器に集め、ポンプで熱交換器へ送り出すことによって、腐りやすい食品材料を冷却する。
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 ストラテジーベージの2010-5-9記事「Turning Nukes Into House Current」。
 5-3に米政府が今日時点での核弾頭数を公表したのは、初めてであった。過去のデータを公表したことは、前にもあったのだが。
 冷戦終了時に米国は2万発以上もっていた。
 1945年いらい、米国は7万発以上の核弾頭を製造したのだ。
 そのうち 1,054 発だけが爆発させられた(2発を除いてすべてテスト用に)。
 1992条約で、この実験爆発も停止された。
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 JOHN T. BENNETT 記者による2010-5-8記事「Gates Seeks Pentagon Overhaul」。
 カンザス州を移動中の飛行機の中でゲイツ氏は報道陣に対し、2012予算では国防費を $10 billion カットし、それ以降、毎年 $15 billion づつ削減すると語った。
 軍人の人件費が米国の対外協力費と同額だ。これも減らす。
 将校の数も減らす。
 後方の高級司令部や軍機関の将官ばかり多くてダメだ。アフガンの最前線にこそ人と予算が必要なのだ。
 高級司令部や機関を統廃合できるだろ。
 高級将官の仕事をもっと下の将校ができるだろ。
 これまで軍には、 overhead【間接費まで含めた諸経費】を節約しようとするインセンティヴがなかったのだ。
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 ストラテジーページの2010-5-5記事「Second Life」。
 ポルトガルが中古の 18両の Leopard 2A6 tanks を追加で購入する。重さ 55 ton でだいたい American M-1と互角。しかし増加装甲はついてない。熱線視察装置はついている。
 冷戦終了後、ドイツは陸軍を縮小し、90年代から、レオの 2A4s を大売出し。貧乏な諸国がいっぱい買った。
 中古のレオ2を買った国。豪州115両、カナダ 100両、ノルウェー 52両、スウェーデン 160両、シンガポール 96両、デンマーク 52両、フィンランド 124両、ポーランド 128両、ポルトガル 91両、ギリシャ 183両、チリ 100両、トルコ 298両、スペイン 108両。
 ※壮観だね。これならスウェーデンもS戦車を棄てようという気になってしまっただろう。それと、中東産油国が米英製戦車を購入し、欧州大陸国がフランを除いて西独製を買うという縄張り区分のような暗黙の合意があったのだと、今頃気付いたぜ。ドイツは戦車で全欧を統合したのだ(なんとポーランドまで)! しかし豪州に国産戦車を売れなかったイギリス……。次は脱落するかも。
 西ドイツはレオパルト2を 2,125 両、調達した。そのレオ2戦車を新品で買った国。オランダ 445両、スイス370両、スウェーデン120両、スペイン 219両、ギリシャ170両。
 ※スイスも60’sはMBT国産国だったのに、スウェーデンともども、MBT国産路線から脱落することを早々と決意した……ように見えるがそうではない。要するにドイツの戦車技師が敗戦後にこの2国にもぐりこんで就職していたのが、本国の調子がよくなって本国に戻ったというだけなのだろう。WWI後のエリコン20ミリ機銃や、ボフォース高射砲と同じことなのだろう。スイスが1950年代に装輪装甲車で西側の先頭を走ったのは、あきらかにドイツ人技師の暗躍だった。
 最近、トルコは、 171 両の Leopard 1 tanks(重さ43 ton、 105mm gun、最高時速 65 kilometers)を全部アップグレード。同様に、 160 両の米国製の M-60A1 tanksもアップグレードした。
 ※イスラエル、産油国、そしてロシアという存在がなければ、トルコが地域のスーパーパワーですよ。これに対抗するためギリシャが無理をして破産したのか。
 4744両も生産された Leopard I は、今じゃほとんどスクラップかモスボールの状態。 (レオ1の車体を使っている回収車やゲパルトなんかがこれとは別に 1,741 両あり)。
 ほとんどのレオ1オーナーは、44トンの戦車ではどう改造しようが現代戦の役に立たぬと看做して、屑鉄に売ってしまった。※我が七四の立つ瀬無し。