JOHN T. BENNETT 記者による2010-5-7記事「Gates: Speed FCS Replacement, Define Future USMC Role」。
ゲイツはカンザス州FORT LEAVENWORTHに行き、C-40機内で記者団に語る。海兵隊は「将来の役割」を策定しないとね(本音:あいつら要らないだろ)。
昨年ゲイツに Future Combat Systems program を屠られた陸軍では、それに応え、7年ぶりに新車両を開発せんとす。
だがゲイツいわく。ペンタゴンは、 mine resistant ambush protected (MRAP) を、計画から全力量産までたった1年で立ち上げてみせたぞ。陸軍の post-FCS program は、スローモー過ぎるんだよ。
ゲイツは、退役した海兵隊ボスのJames Conwayに対し、『将来、わが海兵隊が敵〔チャイナ〕の守る海岸に殺到するなんて事態は、もう考えられんだろ。敵〔チャイナ〕がどんどん最新兵器やミサイルやらで自軍を強化しているというのに』と思っていることを匂わせた。
もちろん、ある程度の上陸戦力は必要だがね、とゲイツ。
ゲイツは海軍とその契約造船所に対しては「もっと安く軍艦を造れや」と発破をかけてきた。
〈1艦の調達単価を下げぬ限り、彼らの 313-ship fleet 構想は画餅だね〉と宣告。
ただし、〔安いからといって〕外国の造船所に米海軍の軍艦を発注するようなことはせんよ、と、安心させもした。
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APのMUNIR AHMED 記者による2010-5-8記事「Pakistan tests 2 missiles, wants nuke recognition」。
パキスタン軍が8日に2発試射し、成功したと。
1つは「Shaheen-1」で、650 kilometers飛ぶと主張されている。
もうひとつは「Ghaznavi」 missile で、290 kilometers飛ぶと主張されている。
発射した場所は秘密。飛翔距離も秘密。だがこれは核ミサイルになるんだと主張。※相変わらずですね。これでは何の証明にもならない。
パキはNPT署名を拒否している。この時期にこういう実験をすることによって、NPTが公式に認めている5つの既核武装国にパキも加えてくれよ、という資格主張をしたいのである。そのためのデモンストレーション。
パキの核実験は1998 で、最初のSSM試射も同年。
カーンは2004に、技術情報をイラン、北鮮、リビアに漏らしたと告白。いま、軟禁状態。
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ストラテジーページの2010-5-8記事「The Great UAV Shortage」。
米軍は全部で 6,500 機のUAVを運用しているが、それがイラクとアフガンにばかり投入されているため、その他の地域で、イスラム過激勢力の動きを見張ることができない、という苦情がペンタゴンに殺到中。
6,500 機のうちほとんどは 重さ10ポンド未満の小型サイズ。たとえば「 Raven」 だ。滞空時間は1時間に過ぎず、進出距離も短い。こんなのはもう要らぬ。
需要があるUAVは、すくなくとも 159 kg (350 pound) ある「Shadow-200」か、その上の、1トン以上ある「 Predator」クラス以上なのだ。
国防総省はUAV戦力を2年以内に 8,000機以上にする。
アフガンの次には Somalia を濃厚に見張りたい。イラク南部からの撤収分を、アフリカに回したい。
米本国に大型UAVが足りないので訓練ができないのも問題だ。みんなアフガンに行っちまってるんだ。
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イスラエル軍公式サイトの2010-5-4記事「Elbit Systems will supply the IDF with additional UAS」。
イスラエル軍が「Hermes 900 」Unmanned Aircraft Systemsを totaling $50 millionで調達する。3年以上の契約。
すでに供給している「 Hermes 450」も追加で納入される。
「 Hermes 900 」のテスト飛行は2009-12に完了していた。
飛行高度は3万フィート。
satellite communication channel がビルト・インされているので、見通し距離外の作戦も可能になった。
イスラエル軍は、 mini-UASとして「 Skylark I-LE」も運用中。
しかし主力は「 Hermes 450」である。
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米海軍大学校のJames Kraska 提督による2010-5-6寄稿「 China Set for Naval Hegemony」。
沈められた韓国の軍艦は 104 crew のうち 58 人がsurvivedしたのみ。
北鮮の魚雷は弾頭が200kgだったらしい。
こういうスニーク・アタックについてクラスカは『 Foreign Policy Research Institute』に「How the US Lost the Naval War of 2015」という記事を載せて警告していた。
そのSF戦記のなかでクラスカは、横須賀の核空母『ジョージ・ワシントン』が 1,500-mile range の DF-21 対艦弾道弾(ASBM)で奇襲攻撃され、シナはとぼける、と書いた。
それと同じようなことが韓国に対して北鮮から行なわれたのだよ。〔つまり金正日はワシの小説の読者じゃ。〕
2009-3-7にシナ海軍は、『USNS Impeccable』(ocean surveillance ship)につきまとった。
シナは複数の船舶にその米艦の艦首直前を横切らせて停止させようとした。
そこでオバマ大統領は『 USS Chung-Hoon 』を派遣して護衛させた。
これに対してシナは最新型の海洋調査艦『 Yuzheng 311』を差し向けた。
2001にシナ軍艦は『USNS Bowditch』をイヤガラセした。翌年には『 USNS Sumner』に対して同じことをした。いずれも東シナ海上である。
続いて『 USNS Victorious 』もイヤガラセを受けた。
1953にシナは南シナ海の80%は俺たちのものなのだと主張する海図を刊行。
1974にシナは Paracel Islands を Vietnamから奪った。
1988にシナは、 Johnson Reef のベトナム軍を攻撃し、 six features in the Spratly Islandsを占領。
1994 にはシナはフィリピンから Mischief Reef を奪った。
皮肉にも、これらの rocks and reefs of the Spratly and Paracel chainsは「島」ではない。「岩」であり、暗礁である。
しかもベトナム、フィリピン、台湾、マレーシア、ブルネイの 200-mile economic zones 内にあり、シナ本土からは遠く離れている。
にもかかわらず、3月のNYT報道によればだ。Chinese officials が Deputy Secretary of State James B. Steinberg に告げた、と。シナはこれらの南シナ海の「領土」への外国からの干渉をもはや容認しない、と。それまでシナは南沙が領土だと公言したことは無かった。一歩踏み出したわけだ。
皮肉なことに、 Steinberg はクリントン大統領に対してながらく「strategic reassurance」なる概念を吹き込んできた張本人だ。すなわちシナが平和的に勃興するのは周辺地域にとって良いことだと言うたのだ。しかるにシナが南沙を領土だと主張するなら、それはもう平和的じゃないだろう。
2009にシナはParacel Islands近海で 33 隻のVietnamese 漁船を拿捕し、 433 crew members を逮捕している。
思い出そう。米国の1798~1800の Quasi-War with Franceも、 北アフリカに遠征した First Barbary War of 1804も、英国との War of 1812戦争(それには Second Barbary Warが含まれる)も、いずれも海洋の自由のために戦ったものだ。
1996 に クリントンが空母『Nimitz』と『Independence』の carrier battle groups を台湾海峡に差し向けたのがシナ海軍に火を点けた。
米海軍予算は米国国防予算の26%だが、シナ海軍はシナ国防費の33%を受け取っているぞ。※ソースを知りたいものだ。まさかシナ政府の公式発表?
シナ海軍には 260隻あり、うち75隻は大型であり、60隻以上の潜水艦もある。※ロクなASWがないけどね。
米海軍は正規空母× 11 、揚陸艦× 31、戦闘用の水上艦×88 、原潜× 48の勢力である。※それで何の不足が……?
それが世界に散らばっているのでシナに対して劣勢なのだ。
シナは静粛なAIP(air-independent propulsion ) diesel electrics エンジンをマスターした。『 Type 041 Yuan-class』潜水艦でだ。
これだと、最長で1ヶ月間も潜っていられる。
ロサンゼルス級の攻撃型原潜より静かだという。※安心汁。日本のディーゼル潜水艦もハワイ沖演習でP-3Cのソノブイでバッチリ探知されとるから。
ウェーク追尾式の魚雷も持っている。※ wake-honing という珍しいミスタイプあり。
2006-10に空母『キティ・ホーク』に異常接近してみせた潜水艦は、『 Song』classの AIP submarine だった。
※シナの脅威をこれでもかと強調しているこの記事の興味深い点は、尖閣および海上ガス油田について一言も無いこと。日本政府の宣伝が、米国の国防系の研究機関に対しても、まったくなされていないことがよく察せられる。防衛省の職員さんよ。……働けよ。
関連して。
海大のPeter Dutton 助教授による『WSJ』紙への意見寄稿「At Sea With China」。
シナ艦隊は「沖ノ鳥島」沖で演習をやったらしい。
シナは『USNS Impeccable』を South China Sea で April 2009にイヤガラセした。※上の記事だと3月だが。
シナは、沖ノ鳥島は島ではなく、よって日本の200浬専管水域は認めないと言って海軍演習をした。その一方で、南シナ海に他国の海軍が入ってくることは拒否しようとしている。ダブルスタンダードだ。
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Howard Chua-Eoan 記者による2010-5-8記事「Times Square Plot: What If the Bomb Had Worked?」
車両は、 green 1993 Nissan Pathfinder SUV だった。
もしプロパンのボンベが破裂していたら、 blast wave は speeds of 12,000 to 14,000 ft. per sec. (3,700 to 4,300 m per sec.) になっただろう。 破片は430 m飛び散っただろう。
自動車爆弾の火球に接すると衣服が熔けてしまうので被害者は裸になる。
ベトナム復員兵はスカーフ売りの方だった。
怪しい物事は見過ごさない警戒的なNYの street-level heroes のおかげで警報が早かった。
30歳の犯人の skill と intentions は別だった。
自動車にはナンバープレートの他に、 vehicle identification number (VIN)というものがある。 dashboardのそれは剥ぎ取られていたが、他の部品から NYPD は割り出した。そしていつ誰が誰に売ったのかをつきとめた。
人定が確立するや、税関はそいつを「ノー・フライ・リスト」に加えた。つまり飛行機に乗せちゃいかんぞという触れ。
犯人はノーフライ・リストがアップデートされる前にドュバイ行き切符を予約していた。
だがその飛行機の離陸は真夜中に止められ、犯人は逮捕された。
犯人の私有車であるいすゞには銃が置いてあった。
犯人は、Waziristan にて爆弾製造の教育を受けていた。パキ領内である。
犯人は 1979にペシャワール近くで生まれた。
1998 に学生ビザで渡米。
コネチカットの Bridgeport 大学でコンピュータを学び、さらにMBAを取得して、金融会社に就職していた。
妻は米国人。学齢期の子供2人あり。
1戸建ての絵に画いたような郊外型マイホームを買っていた。
2009-4に米国市民権取得。
しかし、近年の不況で、この自宅のローンが払えなくなった。
2009-6に離職。家は売りに出された。
そして工場労務者たちが住むひどい街に引っ越した。隣人は誰もこの家族のことに関心も無かった。
2009の夏、家族はパキスタンに旅行した。
そこで男は軍事訓練を受けた。
家族は2010-2に帰米。
さすがに怪しまれ、空港で、「おまえは半年もパキスタンで何をしていたんだ?」と尋問されている。
米国で頻発しているミニ・テロの特徴は、〈学習が蓄積されている様子がない〉こと。つまりテロリスト同士のネットワークがなく、先行するテロの教訓の活用はなく、単発的で、いつまでも同じような未熟なレベルにとどまってくれているのが、治安当局としては、ありがたいのである。
次。
Rebecca Boyle 記者による2010-5-7記事「”Sea Kites” Could Harness Tidal Energy For Future Power Plants」。
スウェーデンで開発。水中の凧。潮流を受けて8の字に旋回を続ける。そのさいに小型発電タービンを回す。
2011から北アイルランドで縮小模型による実験を始める。プロトタイプで、500 kilowatts を発電したい。
タービンは長さ3フィート。翼長は39-foot、凧糸(ケーブル)は330-foot である。
発電タービンはギア無し。よってシンプル。8の字旋回によって、潮流速度の10倍の流速を、タービンが受け取れる。
もともとSaab 社が 2003 に開発に着手したものだった。