●「読書余論」 2013年4月25日配信号 の 内容予告

▼防研史料『明治43年 陸軍兵器本廠歴史 附録』
▼防研史料『明治44年以降 陸軍兵器本廠歴史 第九編』
 2.26事件直後に憲兵隊は大量のアストラ拳銃を導入していた。それはいったい、どこへ消えたのか? 憲兵の子孫宅に今も眠っているのではないか?
▼『偕行社記事 No.301』M35-11
▼『偕行社記事 No.302』M35-11
▼『偕行社記事 No.303』M35-12
 日本製の弾薬は自爆し易かった。その設計や管理をする分野の人材を、明治政府は育成せず、また厚遇もしなかった。それが祟っているのだ。
▼『偕行社記事 No.304』M35-12
▼『偕行社記事 No.307』M36-2
▼『偕行社記事 No.296』M35-8
▼高木惣吉『太平洋戦争と陸海軍の抗争』S42-8
 S18-9~11の古賀長官の判断。もし米機動部隊が、ビスマルク諸島から北の海面に進出するようになれば、日本側はレーダーが非力で、島もまばらなので、哨戒も反撃も不可能になる。
 ノーマン・エンジェルは『公衆心理』で書いた。公衆は、政治的決断にさいして、自明の事実、周知の真実を、無視しようとする。それはどんな無教養の者にとっても「誤謬」と判断できるものだが、それを国民は、しばしばやらかす。
▼福田敏之『姿なき尖兵――日中ラジオ戦史』H5-3
▼樋畑雪湖『日本絵葉書史潮』S11-4
 あんがい貴重な戦場写真が エハガキという形態で後世に伝えられているのである。
▼小川寿一『日本絵葉書小史(明治篇)』H2-9
▼藤井正雄ed.『墓地墓石大事典』雄山閣、S56
 アメリカ文化は、死との直面を回避するので、南北戦争でとうとうエンバーミングがビジネス化した。
▼ポール・ウォーレス著、高橋健次tr.『人口ピラミッドがひっくり返るとき』2001-6、原 P.Wallace 1999.
 トロツキーいわく。「人間に降りかかるすべてのものごとのなかで、老いは最も思いがけないものである」。
 安全保障アナリストたちは、ロシアが西側諸国に与える脅威を心配するどころか、中共にたいする防波堤としての役割をロシアが果たせなくなっていく状況に、動揺することになるだろう。
 欧米にキャッチアップしたあとの日本の「過剰投資」は、「資本の浪費」だった。日本の不況は人口ピラミッドの必然であるゆえ、ポール・クルーグマンは、インフレへの回帰こそ療法だと断じた。
▼滝川政次郎&石井良助ed.『人足寄場史』S49
 免囚保護を国家事業とする矯正恤刑の思想が江戸時代からあったことについて。
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 「読書余論」は、主に軍事系の古本を、兵頭が注目した一斑の摘記や読書メモによって紹介し、他では読めないコメントも附しているものです。(配信されるファイルはPDFスタイルです。)
 あまりに多すぎる過去の情報量の中から「兵頭はここは珍しいと思いました」というポイントだけ要約しました。
 大きな図書館に毎日通えない人も、最低費用で、過去の軍事知識のマニアックな勘所に触れることが可能です。
 また、ミリタリーしか読んで来なかった人には、他分野の情報が、何ほどか有益かもしれません。
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