ボルトニアが未だ届かない

 ボルドー菊にはさまざまな呼び名があり、対応する学名も、タタールのアスター、コリアのアスター(これは日本語の「チョウセン嫁菜」にあたる)、ボルトニアなんたらと、わけのわからないこと著しい。
 しかし特性はハッキリしている。
 花期が夏で、耐寒性で、やや日蔭でも強く、地下茎でやたらに増える。
 これは「寒冷地の山野を豊饒化させましょう計画」の交配候補として、とても有望だと思っているので、わが実験畑用に、ひきつづき探し求めたい。
 朝鮮ヨメナで思い出したが、政府は北鮮に残留している「法的な日本人」を、戦乱前にエバキュエーションすることに決めたようだ。これは英断だ。
 日本の国籍法は、欧州諸国と同じである。欧州大陸諸国は、その国内で生まれたからといって、移民の子に市民権(国籍)を自動的に与えたりしない。これは北米やANZAC諸国との大きな違いである。日本の民法体系は欧州大陸諸国に準拠している。だから北鮮内の日本人というものが大量に今も存在し、政府としてはその運命を座視しないのだ。
 韓国軍がいま、アメリカから、SADARMを大量に調達している。
 SADARM は、おなつかしやの冷戦アイテムである。空中で分裂し、パラシュート付きの円盤がゆっくり降下し、ミリ波レーダーと熱線でAFVを探知し、自己鍛造弾でAFVの天板を上から撃ち抜く。ソ連軍の戦車を中欧で阻止する目的で開発された。
 韓国軍は、これを使って北鮮軍の相手をしようというのではない。木炭車が走るようになった北鮮に、戦車を動かす軽油もありはしないのだ。北鮮そのものがもうじき崩壊し、中共軍が大量の戦車・装甲車をともなって38度線まで押し出してくることがもう確実なので、それに備えようというのだ。
 在韓米軍も、38度線配備のAFVと戦闘ヘリを増強している。シナ軍が北鮮を占領・征服することは、すでに、関係周辺国のあいだで、暗黙に了解されているのだ。
 とうぜん、大混乱が発生する。すぐにパニックになる韓国人が、祖国防衛の責任をさっさと放棄して、大量に日本国内に逃げ込もうとするだろう。その中には中共の工作員も混じっている。ドサクサにまぎれて離島を占領しようとするかもしれない。パニックがあまりにひどければ、中共軍は釜山まで南下するだろう。
 ゲルマン人の大移動のように、北鮮から難民が韓国へ雪崩れ込み、韓国からは逃亡兵が大量に日本へ雪崩れ込み、それを利用して離島を占拠してやろうと、中共版GRUが大活躍するだろう。前面に出されるのは「海監」である。「自国民(あるいはシナ政府の保護対象たる朝鮮民族)を保護する」といって島に上陸。そこの警察権がシナにあるという形になれば、施政権は日本にないわけだから、それは日米安保発動の条件を満たさないわけである。
 難民に「武装」させる必要はない。武装難民ならば海賊と同じ対処が日本側には可能になってしまう。
 が、非武装難民+海監(その大型船艇の内部には、武装警察を数百人も収容してこっそり運べるスペースがしつらえてある。救難を名目として、一挙に上陸させることができる。武装警察には堂々とサブマシンガンを持たせることができる)なら、海賊ではない。ヘタレな日本政府には敵国の警察機関を自衛隊に攻撃・逮捕させることができない(外務省がつくった15事例にも含めていない)。さすれば「第二の竹島」と同じことになるだけだろう。
 北鮮政府はもうじき消滅するわけだから、日本政府がこれから平壌にくれてやるカネはすべて中共が回収することになる。大した額ではないからそれはいいのだが、問題は名分である。「賠償」という二字がつくなら、ビタ一文、特亜政府に与えてはならない。それは永久に日本人に祟ることになるから。そのようなディールをもし外務省内で画策しているならば、その外交官は 国家叛逆者の名に値する。
 ところでシナ人の山椒大夫がベトナムから女を買い上げてシナの農村で人身売買しているスキャンダルが、だんだん隠せなくなってきた。儒教圏は男尊女卑なので、胎児が女児だと分かると堕胎してしまう。シナでは一人っ子政策がこの習俗を悪化させたとされるのだが、韓国でも男女比率はシナに負けず劣らず異常にアンバランスであるから、原因は儒教文化そのものにあると考えるべきであろう(そのためこの2国は日本以上に急速に社会が高齢化して自滅する運命である)。このアンバランスを市場の需要とし、人身売買商売が成立するわけだ。
 習近平には咄嗟の受け答えがない。アドリブ発言がない。だから『語録』も存在しない。
 誰かがシナリオを書いて渡している。彼はその通りにしか発言できず行動もできない木偶の坊である。
 シナリオライターは誰か? 無名の超インテリ軍人だろう。
 その本貫は、「シナ版のGRU」だろう。腐敗堕落したどうしようもない一般軍人どもとは、一線も二線も画している。
 おそらくは個人ではなく、ごく少人数の「グループ」だ。
 彼らは、腐敗文民と腐敗軍人を粛清して今の「中共王朝」を倒し、次の「新王朝」の「始皇帝」グループになることを画策しているのだとわたしは思う。
 元KGB大佐のプーチンは、ロシア帝国の「新ツァーリ」になった。どうしてシナでも同じことができないはずがあろうか? 「シナ版のGRU」の中核分子だけが、その資格を有する。
 習近平は粛清される。いま名前が出ているすべてのシナ軍人も、腐敗の咎で粛清される。そして、あらたなシナ王朝が始まるだろう。