うれしいお知らせがふたつ

 まず、『兵頭二十八の防衛白書2014』が増刷になった。
 正直、いくら草思社さんでも、これの増刷は無いとわたしは踏んでいたが、世間では重大な関心を持ってくれたようだ。
 すでに告知した以上の修正を、「2刷」に反映します。
 たとえば、「海監」は2013-7-22に「海警」に統合されているので、表記を変更します。
 この本がどんどん売れると、防衛省は、わたしがつきつけた疑問点につき、いつものようにはシカトができなくなります。だから「オスプレイ」に反対するサヨクの人も買おう!
 あと、来年度版では写真をひろく募集します。次は30枚も使えることになった。使用料は1枚3000円です。もし、圧倒的にすばらしい写真を30枚用意してくれたなら、その人には「3000円×30」をお支払いするわけですよ。理論的可能性としてはね。
 こんかい、〈オスプレイはダメ飛行機だ〉とさんざん書いておきながらその写真が無かったので、やはり残念でしたからね。
 あいかわらず役人の言うなりの小野寺君がまた小笠原でアピールしてるんだけど、父島や母島からの急患の輸送だけが大問題なら、筋として、小笠原村の上級自治体である東京都が、都の消防隊のヘリコプター装備予算として、オスプレイでも何でも(ゲタ履き水上機ならば同じ金額で何機買えることか)揃えるべき話。でも、小笠原近海で遭難した遊覧船やプレジャーボートや漁船や貨物船の救難には、オスプレイは役立たないんだぜ? ホイストも着水もできんから。
 ふつう、新品の飛行機だと、定期整備で部品交換が必要になることなんかあまりない。ところがオスプレイは、最初からエンジンを中心にガシガシと部品を交換し続けなくちゃならない。それが全部、アメリカからの部品の取り寄せです。部品が配達されるまで、待ってなくちゃならない。飛べない。整備コスト(ランニングコスト)がものすごく高い。そして稼働率は呆れるほど低い。17機買っても、そのうち、いつでも動かせるのは、たった4機ぐらいになっちゃう。誰が得するんですか?
 ロックマートがF-35の値段を下げると発表したのと、小野寺君がF-35をもっと買うと発表したのと、同時というのはどういうことだ? 輸出機数が増えるから単価が減りますという議会向けの取り繕い説明をロックマートに可能にさせるために日本政府が一肌脱いでるだけだろうが。じっさいには単価は減らない。むしろ増えるだろう。そして日本政府が余計に購入させられる方だけは、もはや確実な既定路線だ。
 うれしいおしらせのPART2。『兵頭二十八の農業安保論』の提言を実践しようじゃないかという農業生産法人が、ついにあらわれたという話。まだ詳細をお話できる段階ではないが、ニート老人にとって、日本の未来がまたすこしあかるくなったんじゃない?