モスル市戦線の膠着があと数ヶ月も続く見通し。その理由。

 ソースとして「ストラテジーペイジ」の2015-2-12記事「Iraq: Another Defeat For Islamic Terrorism」等を参照する。
 モスル市はクルド部隊が三方から包囲している。
 しかしクルド部隊は、敢えて、市内に突入する気はない。ひとつには、市街戦になればヤケクソな防禦の側に有利だからである。
 モスル郊外には大油井がある。クルド人は、それはそもそも自分たちのものだと思っている。しかしアラブ人とトルコ人とイラン人は、そうは思ってない。
 WWIのあと、連合国がトルコの郡県であったモスルをひきはがした。そしてシーアの町のバスラなどとくっつけ、イラクという新国家をてきとうに創出した。
 アラブ人は、このたびクルド人がISILを撃退した褒美として、キルクーク(そこにも油井がある)をクルドにくれてやることについては賛成している。もともとキルクークはクルドが多数をしめた、小さい町だから。
 しかしモスルはでかいので、イラクのアラブ人たちはそれをクルドにくれてやる気はないのだ。
 クルドは2014-6からキルクークを占領している。それはISILがモスルを占領した後だった。そしてISILによるキルクーク攻撃はぜんぶ撃退し続けている。
 キルクークはいまのクルドの首都エルビルから83km離れている。バグダッドからは300kmある。
 サダム政権は十年以上にわたり、クルド人をキルクークから追い出してはスンニ住民を移植させ続けた。だがサダム後も、住民投票にかければクルドが勝つに決まっている。ゆえにバクダッド政権はそれをしないだろう。
 追放されたクルドは英米がイラクを占領した2003以降にキルクークに戻り、こんどはスンニを追い出した。
 イラク北部の住民で非クルドの者たちも、腐敗したアラブ人の行政よりはクルドの方がましだと思っている。
 シーアの新イラク政権は、ISIL対策で手一杯で、クルドに軍事支援どころではない。だから欧米はダイレクトにクルドに対して武器弾薬やCASを提供することに踏み切った。
 また欧米は、クルドが独自に原油を掘って売ることも許認しているわけである。
 欧米は、シーア派イラク政権の腐敗と無力に怒っており、法的にはそれは違法だが、それを後押ししているのだ。
 2014-6からは、欧米軍によるド腐れイラク政府軍の再訓練もはじまった。モスル奪回のためである。
 モスルの町に突入するのは、どうしてもイラクの政府軍でなくてはならないのだ。クルドが占領しても、また戦後の揉め事になるだけだ。
 そのために欧米軍はしょうもないイラク軍をもういちど、一から訓練する。それには数ヶ月かかるから、モスルの奪回もそのくらい先の話になる。しかしモスルさえ奪回されれば、ISILの退潮はどこから見ても歴然としよう。宣伝戦上の彼らの敗北が決定する。
 クルドの包囲と空からの監視によって、ISILはモスルの原油を転売しようもなくなっている。被包囲陣中では食糧がどんどん減る。だから現状でも、米軍としては構わない。
 クルドが南下すると、スンニ住民に対する報復は必至である。スンニ住民はISILに協力しなければ殺されると脅されてクルド住民の虐殺に加担した。しかしその住民にやられたクルドにとってはそんな言い訳は情状酌量の説得力を持たない。
 というわけで米軍もクルドを制止している。クルドは米軍のCAS頼みだから、米軍の指図には従う。
 クルドがモスルを圧迫しているのに対してISILは、キルクークなどのクルド支配域をしきりに攻撃している。それは路上チェックポイントに対する自動車自爆特攻しかないのだが、クルド兵が遠間から射撃してたいてい失敗。過早炸裂で住民が巻き添えになり、ISILがますます住民から浮くだけだ。
 スンニの地域ボスながら、ISILに愛想がつきたという者も、ISILの自爆テロの的とされている。
 各地のアラブ人は、現時点では、「アルカイダもISもじつは西側の創作物で、イスラムを非難させるためのプロットだ」と信じたがっている。連中はいつもこの調子である。とにかく現実は見ないという民族が、アジアにもいるだろう。日本の近くにも。
 腐敗と、現実を無視したがる癖。悪いのはすべて外部文化や外国の陰謀だと言う癖。そこからは、永久無限に似たようなテロ運動が繰返し生まれるしかないのだ。
 いま、米軍の空爆は、シリアのコバニに集中されている。そこではクルドが善戦している。これが、イラク国民には不愉快である。
 クルドはプロ軍人ではないのに、イラク正規軍よりもはるかに有能である。だから米軍は期待をかけている。特に、地上から航空機に要請をして、精密誘導爆弾を適正な目標へ投下させる連絡が、ミスがなくて、上手い。
 イラク将校は、この能力が劣る。イラク将校の指示通りに米機が誘導爆弾を投下すると、それは味方軍部隊の上に落ちたり、一般住宅地に落ちたりするのだ。これでは米軍の評判が悪くなる。だから再訓練を仕上げるまで、米機はイラク軍地上部隊にはCASを提供しないことにした。
 クルド兵は将校のいうことをよく聞くし、戦闘が激しくなったらすぐ逃げ出すイラク人とは大違いで、粘りも見せる。
 2014にモスルがISの手におちたのも、イラク軍の将校が腐り果てているからであった。クルドにはその欠点はない。
 イラク政府軍は、将校が腐っているから、米軍のCASを受けられないのだ。だがイラク兵はその現実を認めようとせず、しきりに米国に対する文句ばかり言う。アラブ人は常にこの調子である。
 モスルには1500年以上前のキリスト教文化遺産があるけれども、すべてISILの手で破却されつつある。
 イラク北部のYazidi人。かれらは、うしなわれたゾロアスター教徒の末裔である。イランに発したゾロアスターは、いまでは、インドと、このヤジディにしか残っていない。〔いや京都の「うずまさ」は「アフラマヅダ」だろ?〕
 イスラエル人からみると、拝火教は悪魔崇拝教と変わらないのだが、政治が優先し、コバートで昔からイスラエルはこのヤジディと共闘してきた。共通の敵は、地球上で最も不寛容な暴力主義宗教である。
 クルド人の宗教は、スンニ派イスラム教が多い。
 UAVの大手柄。サダム時代に毒ガス製造していた男が、いまISに加わっているのだが、モスル近くで無人機のヘルファイアで仕留められた。米軍はISが毒ガスに手をださないかどうか気にしていた。
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 ALI AKBAR DAREINI記者による2015-2-13 記事「Despite drug executions and police raids, Iranians are still breaking bad」。
 イラン国内で覚醒剤中毒蔓延中で、死刑すらも売買の抑止になってねえ。
 もともとイランは、地域最大の麻薬産出地アフガンの隣国で、その密輸ゲートを提供してきた。
 覚醒剤濫用は主に2つの理由から起こる。どうしても大学に合格したい高校生たち。そして、生活のために夜間に1~2の副業を兼務しなければならない労働者たち。
 イランの人口は8000万人である。そして各種のヤク中は220万人いる。うち130万人は解脱の治療を受けようとしている。
 麻薬密売は死刑である。じっさい、執行される死刑10件のうち9件は、それである。
 だが、密造所をひとつ摘発しても、他に2箇所増えるという按配。製造してもバレないような地域で、小規模に合成している。※ケミカル工程で強烈な悪臭が出るといわれる。
 2014-3までの1年間で警察は416箇所の密造所を潰した。これはその前の1年より350箇所も多い。激増傾向が分かる。※ということは石油価格の暴落はかんけいなく、その前からのトレンドだ。
 もともとイランでは ヘロイン中毒が主流であった。理由は、阿片の世界生産量の四分の三が、隣のアフガニスタンだからである。
 ある専門家の予想。いま、覚醒剤に入門した中毒者は、やがてヘロインにも手を出す。
 アフガンの芥子畑は南部に集中している。作付け面積は2014で22万4千ヘクタール。2013年より2014年の方が13%も拡がった。そこから6400トンのアヘンが生産される。※ボコハラムやISILと違って国内に奪取できる油田もないタリバンは、麻薬輸出に賭けるか、イランの油田を窺うしかないわけだ。
 イランには、覚醒剤は中毒にはならぬという迷信が抜き難くある。
 ある男の例。労務時間を増やして収入を稼ごうと、列車に深夜から朝まで乗務するシフトを選び、そのために覚醒剤を6年間使い続けた。しかしあるとき、深夜乗務中に気絶してしまった。それで仕事もクビになった、と。
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 ストラテジーペイジ2015-2-13記事「Algeria: The Great Islamic Terrorist Roundup Continues」。
 アルジェリアは、原油と天然ガスの生産量を、4.4%ふやした。ところが、原油価格が暴落したので、収入は8%減となってしまった。
 政府は、これから10年かけて、原油ガス生産量を5割、増強したい。
 2015の1~2月、アルジェリアにイスラムテロは無い。
 アルジェリア出身のテロリストはたくさんいる。かれらは国内では仕事はヤバイと察し、国外に出稼ぎに行っている。
 アルジェリアで麻薬といえばハシシ。そして違法商品の筆頭は、欧州にもぐりこみたい不法移民。
 ※英仏は殖民地帝国時代の代価を今、払っている。かつてイスラムから搾取した。これからは、商売を続けたい。だからいま、旧植民地から流入するイスラム人を拒絶できない。これはいわば「戦後賠償」の代わりだ。日本は朝鮮半島を国防に利用したが代価はリアルタイムで払っていた。そして、これからは同地とは商売をしたくない。だから人の交流を断ち切ることが可能である。
 国境警備隊は、ATVを獲得したいので、その限りにおいて、密入国者を摘発している。ハナグスリは有効である。
 アルジェリア政府は、海岸から1000kmも奥にある南部沙漠で、200箇所のフラッキング(シェールガス採掘)を試みる。住民は、その汚廃水を押し付けられるだけで得することがなにもないと予期して、反発している。アルジェリアの南部に住んでいるのは、アラビア人ではなく、ベルベル族。この2民族のあいだには、いさかいがある。アルジェリアの警察官はアラブなので、ベルベルはテロで対抗する。アルジェリアの人口の3割=600万人がベルベル。
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 ストラテジーペイジ2015-2-13 記事「Armor: Leopard 2 Forever And Ever」。
 アフガンにおけるカナダ軍とデンマーク軍の体験から、ドイツのメーカーはレオ2A6に最新改造したいと提案中。すなわち「2A7+」。
 主たるポイント。側面と後面をRPGからもっとよく守る。全周を多数のカメラで見張りつづけられること。無人リモコン銃塔。停車時にも電力をふんだんに供給できる補助エンジン。そして強化型エアコン。
 これによって自重は68トンに増加する。
 120ミリ砲には、胸壁の裏側や頭上で正確に爆発する特殊榴弾を発射させる。
 ※日本のメーカーは各種の「高性能弾薬」を開発して海外市場に売り込むとよいのだ。それは日本人に向いた分野だ。なによりも、売ったあとのメンテナンスが必要ない。がさつで怠惰なユーザーたちへの面倒なフォローが要らない。これが日本人の性格には合っているだろう。弾薬は、使用直前までコンテナーに封入されている「消耗品」だから、理想的である。なおイスラエルのメーカーは、120ミリ戦車砲でヘリコプターを撃墜するための特殊弾薬を発売する模様。
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 ストラテジーペイジの2015-2-13 記事「Intelligence: Tech Is Not Always The Answer」。
 センサーへの投資か? ステルスへの投資か?
 後者にこだわっているのは、いまや米空軍だけである。
 ※日本は戦闘機を外国に輸出する日は永久に来ないだろう。日本の航空メーカーの実力がどれほど米国から後落しているかは、森本氏ed.の『武器輸出三原則はどうして見直されたのか』によく書かれている。おそらく活路は、機体ではなく、センサーにあろう。センサーの発達は、かならずやステルスの発達を凌ぐだろう。これは農業の進化が工業の進化に追いつけないのと同じくらいに自明だと思われる。誰も透明にはなれないし、絶対零度にもなれない。センサーが勝つ。日本の武器メーカーは、軍用機用の後付けセンサーや、各種弾薬の特殊信管、陸戦火器の照準器などに開発資源を集中すれば、今からでも国際市場に食い込めるはずだ。
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 『ワシントンポスト』が、さすがの解明。Karen DeYoung 記者による2015-2-15 記事「The anatomy of a failed hostage rescue deep into Islamic State territory」だ。
 ペンタゴンが大統領府に、エイドワーカーKayla Jean Muellerをふくむ四人の米人救出作戦を提出したのが、2014-6-26であった。
 決行はその1週間後になされた。
 しかし突入隊員が発見できたのは、食いかけの飯と、一握りの髪の毛。虜囚は確かにそこに居た。だが、いなくなった。
 同年末、ISは四人のうち三人を斬首した。
 残った一人がカイラ・ミュラーである。
 2015-2-10にISはミュラーの死体写真を家族に電送した。米機の爆撃で死んだとISは非難している。米国はそれを否定している。
 レスキューミッション実施部隊の中からは、大統領府の決定のモタつきを非難する声がある。人質は数日もしくは数時間のタッチの差で場所を変えられてしまった。大統領府が早く決裁していれば作戦は成功したと。ディシジョンプロセスがおかしいんじゃねえのか、と。
 ※これはポピュリズムの声。スーザン・ライスはペンタゴンサイドからはとても不人気なのだが、2014の件に関しては無罪だ。WPは本人にもちゃんと弁明をさせている。
 作戦決定に深く関与した高官は4人である。他に7人くらい、秘密計画を知っていた。弁疏にいわく。計画→承認→実行のスピードは「ワープ」に等しい速度で今回は推移した。
 筆頭担任者は確かにスーザン・ライスである。
 ミッションはワシントンでは金曜日にスタートし、ゴーサインは土曜の夜だったわけ。
 これ以上速くはできなかったとライス。
 この作戦のリスクとしては、将兵もあぶないし人質もあぶない。だから軽々しく決められない。米軍はかつてシリア奥地に駐屯したことはなく、土地勘も無い。
 しかも今回は、そこに人質が居るという確証を事前に掴めてはいなかった。
 シリアくんだりで何か突入作戦しようというときは、誰も、どんな事前の確証情報も得られない。その霧の中でディシジョンしなければならんちゅうこと。
 そもそも人質救出作戦は、特殊作戦の中で最も成功し難い。だって、敵は人質をその場ですぐに殺してしまえるんだから。
 米軍はリビアに特殊部隊を送り込んでテロの容疑者のアラブ人を捕獲して引き揚げたことはある。2013年と2014年に、どちらも成功した。2名はいま米国の監獄にいる。このミッションは、なりゆき次第でぶっ殺しちまってもよかったわけで、特殊作戦部隊としては、気が楽だ。
 2012-1に、ソマリアのアルシャバブが捉えていた米人エイドワーカーとデンマーク人同僚をシールズが奪回しようとした。アルシャバブは軽武装かつ、訓練未到な連中である。
 ヘリで突入し、隊員の一人が救出対象のブカナン氏におおいかぶさり、他の隊員が看取兵たちを射殺した。大成功。
 続いて2013秋、イエメンのアルカイダが捉えていた米人写真屋ソマーズ君を2度、救出しようと試みた。
 さいしょは11月後半。洞窟の中に何人かの虜囚がいるという情報があった。その中に写真屋が含まれているかは、不確実だった。
 写真屋に命の危険が切迫しているという情報は無い。しかし現場は襲撃はしやすいので味方隊員のリスクは少ない。そこで木曜日に計画をホワイトハウスに提出。オバマは日曜日に承認した。
 現場にいたテロリストは全員射殺した。突入隊員の一人が腕に負傷。しかし人質のなかに写真屋はいなかったのである。
 その2週間後。写真屋は南部イエメンの某所に居り、しかもいつ殺されてもおかしくないという情報が来た。計画が提出され、オバマは24時間しないで決裁した。
 2013-12-6に突入。しかしソマーズはすでに殺されていた。そして事前情報の無かった、一人の南ア人のエイドワーカーもそこで死体で発見される。
 どちらもゲリラが銃撃して殺していた。ヘリコプターが迫ってくる音を聞いて、その着陸前に、虜囚を片付けちまったのだ。あとで判明したが、南ア人の家族や所属組織は、その人質の解放についてネゴシエーションしているさいちゅうだった。
 2014年の3月と4月に身代金を払ってシリアのISから釈放された欧州人6人は、ラッカの人質の中に米人フォリーがいるという情報をもたらした。
 そこで統合特殊作戦コマンドが、レスキュープランを練った。
 人質は、ラッカ郊外の、小規模石油精製工場に附属した建物に収容されているということだった。
 その時点ではまだ、シリア領内に対する米軍の空爆はスタートしていないので(空爆は9月スタート)、米軍はラッカの空撮写真を持っていなかった。偵察機を飛ばすとシリア政府軍の持っているロシア製高性能SAMで墜とされる危険もあったので。※この部分は実に変な話なんだよね。ラディン邸を監視していたステルス偵察機などがいくらでも使えたはずなんで……。
 フォーリーの家族は、米軍が2年間もフォーリー救出作戦を試みないのはどうしたわけだと、テレビの前で巧みなレトリックでオバマ政権攻撃に励んだ。
 230万ドルの身代金を支払って2014-6月17日にトルコ国境で解放されたデンマーク人が、最新情報をFBIに教えた。数日前に、ラッカで4人のアメリカ人が囚われているのを見ている、と。彼は、その収容所の見取り図情報も提供した。
 その情報は軍に渡され、セントラルコマンドが救出作戦計画をまとめて統合参謀本部へ。それをヘーゲルがホワイトハウスへ持参。
 それは特殊隊員だけでも100名以上を動かす、未曾有の規模の救出作戦だった。準備だけで大ごとだった。
 護衛兵たちを囚人の居る場所からひきはなすための牽制陽動作戦も複雑に仕組まれていた。
 作戦はヨルダン領内から発起する。だからヨルダンとの外交交渉も必要であった。※したがって日本政府のリエゾンが2015にヨルダンに送り込まれたのも至って順当だったといえる。米軍の救出作戦はトルコからでは実行されないのだから。
 2014-6-27(金)の早朝、ホワイトハウス内会議室に、国家安全保障関係諸官衙の高官たちが雁首をそろえた。午後、こんどは閣僚たちが計画案をチェック。
 その時点で、大統領から質問が出されたときの答えと、リスク予測もぜんぶまとまる。
 土曜日、計画案が安保系の側近〔チームといっているが要するにスーザンライス?〕によってオバマに提出され、承認を請われた。オバマは翌日まで熟考するかと思いきや、すぐにサインした。
 天候と月齢とが考慮された。接近飛行中に視認されたくなかったからだ。
 突入部隊である、陸軍第160特殊作戦連隊は、改造ブラックホークで移動した。※ここにもオスプレイなんて1機も出てこないんですけど、陸上幕僚監部は総理大臣から日本人の人質を救出しろといわれたときに、ナイトストーカーの真似をせず海兵隊のいうなりに模倣をしてきていたためにミッションが遂行不可能であることについて、どうやって申し開きをし、責任を果たすんだ? それと、2015-1-24に加州で墜落して海兵隊員が2人死んだというヘリコプターの機種は、何だったんだよ?
 2014-6月4日黎明、彼らはシリア領土に着陸した。短時間の戦闘があり、かなりのゲリラを殺した。ヘリコプターは銃撃され、そのとき隊員1名が負傷した。
 だが、人質が居なかった。
 あとから、いろいろと憶測された。人質4人はヘリ降着のほんの3時間くらい前に移動させられたという者もおり、数日前、いや、1週間以上前だという者もいる。真相は謎だ。
 この襲撃の実行ならびに失敗の事実は、2014-8-20まで公報されなかった。フォリーの斬首ビデオが8-19にリリースされたので、公表した。
 ソトロフの斬首ビデオは9-2にUpされた。カッシングの斬首ビデオは11-16にUpされた。