本日の雑話

 数学系の英文ブログに2015-6-11、「Throwback Fact: German Tank Problem」という記事が出ていたので摘録しよう。
 第二次大戦中、米英軍は、ドイツの戦車供給力の把握に努めた。さいしょ、エスピオナージ情報をいろいろ総合したところ、月産1400両という、信じられない数値になってしまった。
 そこで、別なアングルからの精査にとりかかることにした。
 着目されたのは、鹵獲したドイツ戦車についているシリアルナンバーであった。それらはユニークなもので、一筋縄では意味不明だった。
 ともかく、シリアルナンバーのサンプルをできるだけ集めて、そこから、正確な量産ペースを読み取れぬものか、数学(統計学)者たちが諮問された。
 数学者たちは、サンプルを眺めて、この場合の不偏の最小分散推定値を方程式によって定義し、ついでその分散を統計学的に計算した。「月産225両でしょう」と彼らは報告した。
 戦後、調査隊がドイツの記録を押収して確かめたところ、実数は、月産256両であったと判ったそうだ。
 敵の戦車の供給量が読めたことで、米英軍は、それをあしらうためのマンパワーの計算を、確信をもって進めることができた。
 以下、兵頭いわく。
 シナ軍は強大だというシナ人の宣伝をそのまま日本国内で「利用」しようとする「軍事評論家」の態度は、日本国のためにはなっていない。
 それではヘタレなマスコミと官僚と財界と政治家が、戦わずして中共に屈することになるだけだからだ。
 シナ軍は弱いという事実ありのままを指摘し続け、幼稚な自我を抱える儒教圏人の面子を潰し続ける営為こそが、リアルに日本国のためになるであろう。
 なぜならシナ軍は、事実を指摘されるとムキになってそれを否定しようと思い、無理に無理を重ね始めるからである。
 たとえば、「地上のレーダーで管制され得ない空域まではシナ軍戦闘機は飛んで来られない」という事実の指摘に反応して、彼らは、むりやりレーダー管制域外までも飛ぶようになった。これは近年稀な、日本の市井の論筆家の手柄(平時における戦果)なのである。エース(5機撃墜)がすでに誕生していたとしてもおかしくない。
 まさにそれこそ、我が軍の思う壺だろう。なぜならシナ空軍は、飛べば飛ぶほど壊れていくエンジンしか持っていないのだから。
 もっともっと、日本の軍事評論家は、シナ軍に関する正確な指摘をメディア上で続けることによって、この種のシナ軍の愚行をけしかけ続けた方が、日本の安全は増すことになるのだ。
 シナ軍の兵力を、戦わずして半減させる方法を、我々は掴んでいるのである。その武器を「真実」という。
 嘘によって国益を得ようと思ってはならない。それではISや北鮮と同じである。