北鮮はまたしても失敗した。北鮮は「核弾頭」など所有していない。したがって日韓がABMで連携する必要はサラサラ無い。日本は韓国と絶縁しましょう。

 北鮮の「水爆」とやらについては昨年から英文ウェブ軍事ニュースの上にちょくちょく「先行解説」が載るようになっていた。やる前からバレバレのインチキ手品なのだ。
 たとえば『デイリービースト』のゴードン・チャン氏による2015-12-10記事「Did North Korea Super-Size Its Nukes?」
 水爆は原爆と違って、何度も実爆実験を重ねることなくして兵器として「完成」させることなど不可能。
 その実爆実験は必ず探知される。北鮮がいままで一回も実爆実験してないことはあきらかであり、したがって三代目の水爆保有発言はフカシであるかイリュージョンである。
 不拡散の専門家の Jeffrey Lewis いわく。
 原爆を重水素や三重水素(リチウム6)で強化した「強化原爆」だろう。
 平壌は、それを「水爆」と言っているが、それは「水爆」ではない。
 中共は同国の3度目の核実験で強化原爆を試している。
 南アやイスラエルも、みんなやっている。
 強化原爆は、最初の原爆さえまともなものなら、誰にでもすぐにできるのだ。
 物理学者の David Albright も同意見
 彼らは広島級のイールド(15キロトン)すらも達成できておらず、それを実現するために「ブースター」が必要だと考えているのだろう。
 水爆と同じ原料を使うのだが、その反応は核融合ではなく核分裂。したがって「水爆」とは呼ばない。
 南アフリカですら、15キロトン級の広島型原爆を100キロトンまでブーストし得ている。
 ※南アフリカはウランが豊富だったので、プルトニウム型ではなく、ウラン235を贅沢に使うガンバレル型をこしらえられた。今回、観測されたマグニチュードは過去のイールドと同じだった。つまりまたしても北鮮は広島級の核分裂すら起こすことができなかったのである。その理由は推測可能だ。彼らはプルトニウムを2塊に分けてガンバレル型装置でむりやりに爆発させようとしているのだろう。そこにいくらブースターを突っ込んだって、結果は同じこと。
 Albright いわく。数百キロトンでは水爆じゃない。メガトン級になってはじめて水爆なのだ。
 ※そして今回のマグニチュードは、10キロトン未満を意味する。話にならぬ。
 2015-4に北鮮は、核弾頭を小型化したと宣伝した。
 だが北鮮が核弾頭をミサイルに搭載できるくらいに小型化したと言っているのは北鮮が繰り返しそう宣伝しているだけ。外国では誰も認めていない。