▼防研史料 軍令部『上海爆撃戦について』S7-8
▼防研史料 『航空研究会関係綴 其の二』S7 航本
昨年、特務艦『野登呂』の揮発油庫が爆発した。これから考えて、敵空母に対しては小型爆弾も効果があるのではないか。
▼防研史料 『日独戦役戦利品下附書類』
▼防研史料 『大正戦役 戦時書類 巻百八』
WWI中に英国向けや仏向けにどんな兵器を譲渡(=売却)したか。
フランスに対しては38式歩兵銃×5万梃などを出荷している。
▼防研史料 『大正戦役 戦時書類 巻百九』
対露売り渡し分。小銃弾薬400万発の重さは124トン。
▼防研史料 『海軍制度沿革史資料 兵器2/4 (消耗兵器)』M30~S11
▼防研史料 『海軍制度沿革史資料 兵器3/4 消耗航空機用兵器』大13~S10
S8-12-1に初めて「90式吊光投弾1型」と、年式のついた火工品が登場。
▼防研史料 『S16~19 航空技術廠 航空技術情報摘録』
1941-1-8にベルエアラコブラP-39は高度8200から急降下中に時速1000km=280m/秒を記録した。これは11.5mm拳銃弾よりも35m/秒速い。
▼防研史料 『航空参考書綴』
誉発動機二一型(NK9H)について。
▼防研史料 『ロケット関係ノート綴』
「マル大」である。
▼防研史料 中国化薬(株)ed.『旧海軍使用の各種弾丸の威力』S48-2
同じ防研史料にある『通常弾 及 特殊弾の威力』(呉海軍2廠砲熕実験部長、S19-6)とほぼ同じである。まる写しだと思われる。
▼堀元美『帆船時代のアメリカ』朝日ソノラマ つゞき
▼藤井 非三四『「レアメタル」の太平洋戦争』2013-7
鉄板は300℃以上になると、塗料が可燃性ガスを出す。さりとて塗装をはがせば鉄が錆び始める。
航空爆弾の炸薬にアルミ粉を添加することで爆速を高めたのもドイツが最初。米国のトルペックスにもアルミが18%入っている。『火薬弾薬技術ハンドブック』に詳しい。
▼鷲谷いづみ『オオブタクサ、闘う ――競争と適応の生態学』1996-10
※この本を読んで理解したこと。パイオニア・プランツは、土壌撹乱後に外から飛来するのではなく、もともと土壌中にシードバンクとなっていたものが、撹乱によって芽生えるのである。
▼中西弘樹『海から来た植物 ――黒潮が運んだ花たち』2008-6
2006-6に南支で洪水。そのため7月下旬に九州北西部海岸におびただしい流木。ちょうど、対馬暖流が強くなるシーズン。
▼徳岡正三『砂漠化と戦う植物たち』2003-4
沙地の緑化は、「草原化」で達成されるので、決して森林化を狙ってはならない。草原化のためには、強風と寒冷・乾燥に堪える低木をまず植えること。
グミ科の沙棘(さきょく)。この叢林の中に捨てられた病馬が見違えるように復活したという話あり。北欧でも植えられる。Hippophae rhamnoides〔クロウメモドキ属の〕が学名。空中窒素を固定する。サキョク油を手の甲のシミに塗りつけると、いつのまにかシミが消える。
▼土肥一夫・他ed.『海軍 第五巻 太平洋戦争 1』S56-5
開戦時点で米海軍は4隻の正規空母を大西洋に置いていた。太平洋には3隻。英国は2隻のみ。
第二次欧州大戦が始まってすぐにわかったことは、艦艇は消耗品であるから、質より量だということ。無条約になった時点で日本はその切換えをすべきだったというのが、反省。
日本は英国に対しては何の通告もしていない。オランダにも。
ブイン基地宛てに30分おきくらいに打ち合わせの無線を打ちまくっていたのでは、VIPがそこへ行くらしいということは暗号を解読などしなくてもバレバレであった。
大発を使う「蟻輸送」は耐波性不足のため失敗した。S17-10前半。※全天候で作戦するためにはどうしてもPTボートでなくてはダメなのだ。
鼠輸送は、1ヵ月の半分しか実行できない。月明があるとダメなのだ。
駆逐艦32隻で糧食入りドラム罐2700個を運べる。ドラム罐を海に投入すると、浜では2割~4割弱を回収できる。※現代の島嶼戦と災害救援のためには「自航ドラム罐」が必要だろう。
ガ島撤収のため、事前に折畳式ボート140個が届けられた。
濃霧の中で、レーダーをもつ敵支配海面に潜水艦が浮上することは致命的だと何度も実証されたので、キスカでは駆逐艦による強行収容の方針が固まった。
そもそもアメリカ軍による無制限潜水艦は合法だったのか? 1930年のロンドン軍縮条約第22条によってそれは禁止されていた。同条約失効後も、この22条だけは有効とされていた。
▼『今昔物語』
巻27つづき。芥川の「鼻」の原話「池尾禅珍内供鼻語」ほか。
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