韓国大統領がリンチを免れる唯一の方法は、今このタイミングで「原爆開発を命ずる」ことだろう。

 Brendan McGarry記者による2016-11-9記事「Trump Surges to Become Next Commander-in-Chief」。
  米軍の関係でトランプがこれから直面するのは、全戦闘兵種に女を混ぜろという政治トレンド。
 米軍内では、しかし女の将校でも、ヒラリーよりはトランプを選好していた。
 米軍将兵のうち、どんどん昇進してやろうと考えているグループは、三対一の比率でトランプ支持だった。これは10月の「ミリタリー・コム」のオンライン調査への自主回答による。
 ラテン系の男子将校も、トランプの方が軍人の待遇のことを考えてくれるだろうと期待している。
 退役軍人たちも、概して共和党候補を好む。
 唯一、黒人の男女将兵だけは、ヒラリーを選好した。
 トランプは、米陸軍を54万人まで増やすといい、海兵隊は36個大隊〔陸軍の旅団相当〕まで増やすといい、海軍は350隻まで増やすといい、空軍の戦闘攻撃機は1200機以上にすると言っている。
 ところで、ペンタゴンのFY2017の予算要求(執行は10-1からスタート)は、陸軍46万人、海兵隊歩兵大隊24個、軍艦287隻、A-10を除く戦闘攻撃機1170機である。これには州兵と予備役は含まれない。
 トランプはその計画を実現するためにどうやって議会に働きかけるつもりか、何も語っていない。少なくも数百億ドルかかる話である。
 不法入国者でありながら米軍に勤務している兵隊に対してはトランプは追い出さないと言っている。
 プーチンが東欧やバルト三国に侵攻した場合、トランプはNATOの自動総力反撃には乗り気ではない。
 特に、NATOとして合意決定している防衛費の努力額、すなわちそれぞれのGDPの2%を軍事費に支出していないメンバー国に対しては、トランプは不快に思っている。2016-7時点で基準を満たしているのは五ヵ国だけである。すなわち、米国、ギリシャ、英国、エストニア、ポーランドは合格。
 いまイラクには5000人の米兵や米人軍属が所在する。
 副大統領に決まったマイク・ペンス(今はインディアナ州知事)は、シリアではロシアと強く対決すべきだと言っている。具体的には、アレッポ市の反アサド系住民に対する露軍機の空襲をもしプーチンがやめなければ、米軍機が直接アサドを爆撃するべきだ、と。しかしプーチン好きのトランプは不同意だ。
 トランプは、アフガンには8400名の米軍を残す。
 また、核拡散リスクこそが米国安全保障上の筆頭脅威だと認めている。
 トランプは、退役軍人庁が運営する病院はもはや腐敗企業だと断じ、他の普通の一般病院に、退役軍人がその保険証で受診できるようにすると公約もしている。
 次。
 Cristina Silva記者による2016-11-9記事「Will Donald Trump Trigger World War 3?」。
 トランプは、もしヒラリーの言うとおりにするならシリアから第三次世界大戦に突入じゃないか、と発言している。
 昨年、米国は、6000億ドル以上の国防費を使った。
 トランプが、今47万5000人の陸軍を54万人にする、などの政策を実現するためには、連邦予算は今より300億ドル膨張させる必要がある。
 したがってトランプは、その300億ドルを、日本、サウジアラビア、ドイツがこれから分担するように求めるだろう。
 2012年の大統領選挙中、ミット・ロムニーは「米海軍の艦艇数は1916年いらいの最低水準なので、それを350隻に増やすべきだ」と主張した。オバマはそれにこう応酬した。「われわれは1916年当時より少ない馬、少ない銃剣しか持っていません」〔=100年前の軍艦と今の軍艦の数を比較して何の意味がある?〕。