KIM GAMEL AND YOO KYONG CHANG 記者による2016-11-16記事「Land-swap deal reached for THAAD battery site in S. Korea」。
THAADは、来年、ロッテ・スカイヒル・カントリークラブの敷地に展開することになった。ロッテ・インターナショナル社は、その山の中のゴルフ場を、京城[ソウル]近郊の国有地と交換する。
ただし破談になる可能性も残る。
どうみてもギョンギ県の国有地の価値の方が倍以上あるのだ。ロッテはその評価差額を国に支払わなければならない。
在韓米軍司令官のビンセント・ブルックス大将は、THAADは2017年9月までには韓国に配備されると言っている。※10月で米連邦年度予算は切り替わるので、ある意味とうぜんの発言。
次。
John Spencer 記者による2016-11-15記事「The Most Effective Weapon on the Modern Battlefield is Concrete」。
俺は2008年にバクダッドに歩兵として配備される前はコンクリートのことなど何も知らなかった。だがそこでは設置式コンクリート障害物のあらゆるタイプについて知ることが死活的だったから、俺はたちまちエキスパートとなった。
コンクリート・バリアーの各タイプごとの重量。それ1個のコストがいくらするのか。各タイプごとに設置や移動に必要なクレーンの等級。ひとばんで何個設置できるのか。軍隊の輸送トラックのパワートレインがぶっこわれるまでにコンクリート障礙物は何回運べるか……。
障碍物には名前がついている。高さ3フィートで重さ2トンの「ジャージー」。これが最小だ。
高さ6フィートで重さ3.5トンの「コロラド」。高さ6フィート8インチで重さ6トンの「テキサス」。
そして高さ12フィートで7トンの「アラスカ」。こいつが最大だ。
「Tウォール」というのは高さ12フィートで6トンの壁だ。
塹壕補強用の構造材は、高さ6フィートで重さ8トンある。
警備タワーも出来合いのコンクリート製がある。高さ15フィートから28フィートまでいろいろとな。
2004年にイラクで路肩爆弾による被害が増えると、主要道路の両側を「Tウォール」を並べて閉鎖するようになった。
「Tウォール」は1個が600ドル以上した。8年間、ひたすらイラクの道路網にこれを設置し続けたんだから、総額では数十億ドルだろうな。
戦場では敵もすぐに学習する。ゲリラはこんどはコンクリート壁の上や、壁の中にIEDを仕掛けるように進化しやがった。だがその威力は減じたよ。
需要増にともない、コンクリート製造工場もイラクじゅうに建設された。
サドル・シティではひとばんに122個の「Tウォール」を設置したこともあったよ。
30日かけて3000個の「Tウォール」で全長3マイルの壁をつくった。サドルシティにな。
※記者のスペンサー少佐は二等兵で入隊して曹長から歩兵少尉となり、レンジャー教官、空挺など23年のキャリアを有する。今はウェストポイント内の現代戦研究所に勤務。