米陸軍の多用途運輸艇『LCU2007』号の沼津海浜達着(ビッグレスキュー2017)の写真と解説は、来週頃に。お楽しみに!

 ストラテジーペイジの2017-7-1記事。
  中共が『071』級LPD(ドック内蔵型強襲揚陸艦)の5隻目を6月に進水させた。就役は2018予定。
 1番艦は2007に就役。2番艦は2011就役。
 現在、6番艦も建造中だ。南シナ海で需要がある。
 全長210m、2万トン。飛行甲板にヘリ4機。艦尾にウェルドック。
 ウェルにはホバークラフト×4と小型LCU×2を収容できる。
 兵隊800人とAFV×20両も運搬できる。
 比較。
 米サンアントニオ級は2万5000トンでクルー396人。
 仏ミストラル級は21500トンでクルー180人。
 『071』はクルー120人である。建造コストは1艦3億ドルと信じられる。
 次。
 Jennifer Griffin, Lucas Tomlinson 記者による2017-6-29記事「Trump foreign policy: American military increasingly involved in Yemen civil war」。
  昨年10月、紅海にて、イエメンのフーチ(要するにイランの手先のシーア派ゲリラ)が、2発の対艦ミサイルを、米駆逐艦『メイソン』など2艦に向けて発射した。これに対して『メイソン』から艦対空ミサイル3発が放たれ、敵の2発を阻止したという。
 これは軍艦が、自艦に向かって飛来する敵ミサイルを阻止するために個艦防禦ミサイルを発射した最初のケースだと信じられる。
 ※おっと……? とっくに英海軍の1艦が短距離艦対空ミサイルで敵の対艦ミサイルを迎撃し、自艦防衛を成功させていたはず。
 数日後、米艦『ニッツェ』からトマホークミサイルが発射され、イエメンの沿岸レーダー3基を爆破した。
 ※国際油価を下げ続けることでイランを打倒しようとサウジは思っていたのに、それでは米国内のシェール投資が行き詰まるから米国が掣肘し、その政策が続けられなくなった。ロシア大よろこびだ。サウジはもうしょうがないからイエメンを砲爆撃し続ける。サウジにいわせれば、米国がさっさとイランを滅ぼさないから悪い。イスラエルの念願も、まったく同じである。しかし親イスラエルのトランプ政権がこの調子だということは、イランは核武装からはまだ相当に遠いところにあるという傍証だろう。だとしたら、今、北朝鮮を羨んでいる唯一の国家が、イランだろう。