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 米沿岸警備隊 Jay Caputo 大佐による『プロシーディングズ』2017-8月号寄稿記事「A Global Fish War is Coming」。
  過去二十年近く、この地球の資源は有限であり、権力圏拡大の余地は海洋だけであることがハッキリしてきた。
 今日75億人の地球人口は、2050年には97億人になる。主としてアフリカとアジアで増加する。
 1960年代の人々は1人が年に9.9kgの魚貝を消費していた。2013年には19.7kgである。2014年以降は20kgを超えたと推算される。
 2014年の世界の漁船の総トン数は460万トン。うち75%はアジア諸国の船。15%はアフリカ諸国の船。
 現在、全長24m以上の漁船は世界に6万4000隻ある。なかでもアジア諸国の遠洋漁業船は新型の大型船が続々と投入されつある。
 世界の漁獲高は8000万トン(メトリックトン。MMT=百万トン)で安定している。それとは別に養殖魚介類が年に7380万トン水揚げされている(うち62%は支那)。
 養殖漁業の規模は、2018年に天然漁業を上回るだろうと予測される。ただし忘れてはならない。養殖魚のエサは魚肉タンパクだ。養殖が拡大すれば、エサ需要も増える。
 トロール船はかつてなく深い海底にまで網を入れるようになった。ということは、網を入れる海域も拡大したということ。
 気候の温暖化により、アジア、アフリカ、南米では、乾燥不毛地が増す。よって、ますます漁業が命綱になる。
 米国は世界最大面積のEEZを有する。これはハワイ諸島など太平洋島嶼の領土があるおかげである。
 米国は世界第三位の漁業国だ。年に500万トンを水揚げしている。それをうわまわる世界第一位は支那、第二位はインドネシアである。
 米国最大の漁港は、数量面ではアラスカのダッチハーバーである。金額だと、マサチューセッツ州のニューベドフォード漁港。
 2014年、米国は食卓用魚介類を58億ドル生産し(これは日本をわずかに上回って世界一位)、非食卓用魚介類を240億2000万ドル生産した。同時にそれら食卓用/非食卓用魚貝類を輸出して300億ドル稼いだ。同時に輸入額は、食卓用が202億ドル、非食卓用が156億ドルであった。つまりあわせると358億ドル、米国は魚介類を輸入したことになる。
 米国の漁業関連産業の規模は、年産2500億ドル規模である。この産業が130万人の雇用をもたらしている。
 というわけで米国は全世界の漁業問題について絶大な関心を払わざるを得ない立場にある。
 米国は魚介資源を破壊する乱獲には反対する。世界の漁業は多国間合意によって管理されねばならない。
 非合法的な密漁によって、毎年100億ドルから235億ドルが稼ぎ出されていると推定できる。数量にするとそれは、110万~260万トンである。
 世界の漁業資源をうまく管理すれば、資源が毎年再生するので、現在の世界の総水揚げよりも、165万トン=320億ドル、増産することが可能。それは、増加する地球人口を養うに足る数値だ。
 全地球の海を1杯の生簀だと看做そう。もし、その生簀の中の魚が毎年2倍に増えるのなら、われわれは毎年その生簀から半分の魚を掬い上げて消費しても可いのである。これをMSY=最大持続可能漁獲量 と呼ぶ。
 しかしもし世界各国が乱獲して総漁獲量がMSYをうわまわれば、世界人類が利用できる天然魚貝資源の総量は急減するのみ。
 山林の入会地に利用の秩序がなければ、そこはたちまちハゲ山化する。それと同じこと。
 海洋漁業管理のため国連はRFMOを地域ごとに組織している。沿岸国、船籍登録国、水揚げ国から成る。
 水揚げ国は、市場にもちこまれてきた魚介類に正規の書類が付属しているかを点検し、無法に漁獲された魚介類(IUU=狭義の密漁だけでなく広義の無秩序水産物を含めて呼ぶ)を流通させてはならない。
 米国コーストガードは現在、4方面のEEZでIUUトラブルと直面している。
 ひとつはメキシコとの海上境界だ。1000隻以上もの高速密漁艇が流し網で鮫やフエダイを狙ってやってくる。
 米コーストガードは毎年そのうち200隻を空から確認するが、巡視船艇が少ないため臨検できるのは2割のみ。結果、米国漁民はフエダイの漁獲高に1割の損失があると試算される。額にして120万ドル。
 メキシコのドラッグ・カルテルの中には、これら密漁ボートを麻薬の密輸出に使っているところもある。
 次がニューイングランド沖。鱈を筆頭に13種類の底生魚類が獲れる。
 特にタラが乱獲されやすい。
 太平洋のハワイ諸島や米領島嶼のEEZには、マグロを狙ってアジアの多国籍密漁組織の遠洋漁船がやってくる。
 四つ目のトラブル海域が、アラスカ沖のロシアEEZとの境界だ。ロシア漁船はすべてマフィアの仕切りである。
 ロシアの国境警備隊も非協力的であるため、140万トンのスケトウダラ資源が危機に瀕している。
 2015-11に、不法漁業規制法が成立した。これ以降、正規の書類を有していない漁船が水揚げ港に入港することじたいを港湾当局が拒止できることになった。
 2015いらい米国は世界の不法漁業と戦う姿勢を示している。
 特に問題ある海面は、西アフリカのギニア湾、ハワイなど太平洋諸島域、インドネシアとフィリピンの海域、ベンガル湾。
 ギニア湾には米コーストガードが毎年出張して直接取り締まりしているほか、沿岸国から取締官が米海軍の軍艦に同乗して、違法漁船への飛び乗り・立ち入り検査を実施。
 セネガルの取締り船に米コーストガード隊員が同乗する活動も。
 仕切りは、アフリカコマンド。
 太平洋では、米コーストガード隊員が米海軍の艦艇に同乗して、同様の臨検活動を実行している。
 米コーストガードは最近は国務省とも連携している。麻薬、武器、人身を密輸している犯罪組織と戦うために。
 支那人民は、支那人の魚貝需要は必ずや満たされねばならぬという歪んだ期待を抱き、毎年巨船を多数新造している。
 いまのところ支那人消費分の魚介類のうち7割以上が養殖によって確保されている。
 中共における漁業の規模は、1400万人を雇用し、GDPの1割近くを稼ぎ出している。
 中共の養殖産業だけで、全世界のフィッシュミールの4割を消費している。2030年には、これは7割に増えるであろう。
 このフィッシュミールはトロール漁船が一網打尽に持ってくる雑多な魚介が原料。資源は逐年、涸渇に向かっている。
 チリでは養殖業が過去何度も壊滅的な損害を蒙っている。富栄養化した海水で藻類が異常発生したために養殖魚が全滅するのだ。
 同じことが支那沿岸で起きればどうなるか?
 支那人はますます遠洋漁業にドライブをかけるだろう。その大船団を「海警」が護衛するのだ。
 それに各国は反撃する。すでにアルゼンチンはそのEEZ内で一隻の支那漁船を撃沈した。南アフリカは支那の密漁船×3隻を拿捕した。
 7隻の海警公船が護衛する230隻の漁船(海上民兵)が尖閣領海に入ったことについて日本政府は抗議している。
 インドネシア海軍は、海警に護衛された支那漁船と激しくやりあっている。専門家は、このような密漁を阻止するためには火力の行使以外にないと言っている。
 1996年、カナダとスペインは、グリーンランド沖の大ヒラメ資源をめぐり、ほとんど戦争一歩手前まで行った。
 スペイン漁船の漁労が違法だと判断したカナダが拿捕。怒ったスペインが砲艦複数を派遣して漁船団を護衛した。
 1999年には、1隻の米コーストガード船がEEZ内で1隻のロシアのトロール漁船を臨検したところ、そこに他の19席のロシアトロール漁船が蝟集してきてコーストガード船を取り巻いた。
 支那漁船は米国沿岸で公海流し網漁によって乱獲しようとする。
 中共は、国連の漁業資源合意を批准していない。
 不法支那漁船を護衛する役の海警船艇はげんざい205隻ある。
 なんと米国コーストガードの2倍以上だ。
米沿岸警備隊は、航洋型の巡視船だけでもあと25隻は必要である。接岸臨検用の高速の巡視船艇もそれとは別にもっと必要である。
 これまで米コーストガードは漁船の不法漁労を阻止するために火砲を使ったことはない。しかしインドネシアなどはすでにその方法を採用している。米国沿岸警備隊も、漁船相手に火力を行使して威嚇や破壊ができるように、慣行を改めるべきときに来ているだろう。さもなくば支那漁船団による米国EEZ蹂躙はとても阻止できまい。
 ※近年ものすごく意外・心外なのが、CGエロ動画の技術がちっともシンギュラリティに達していないこと。ダメだこんなレベルじゃ!