風船爆弾が何を狙っていたのかやっと理解できた。

 DON THOMPSON AND DAN ELLIOTT 記者による2017-10-15記事「US, states struggle to pay spiraling cost of fighting fires」。
   加州は緊急事態のためにとってあった4億6900万ドルの予算のうち半分以上を使ってしまった。そこにこんどの大火事が来た。
 モンタナ州も山火事続きで、今年度の消防支出が9月下旬で4億ドル近い。
 なぜ消防費用がこんなに増えたか。米西部の夏と乾季とが長引いている。それで枯れ木・枯れ枝の乾燥が進んだ。過去の防火が成功しているために、何年も蓄積された枯れ木・枯れ枝が今回の燃料となっているのだ。
 どんな小規模な火事でも消してしまえといういままでの政策が、育ちすぎの森林をもたらし、それらが一斉に枯死することで、格好の燃料と化す。
 森林縁や森林内に建設される住宅も増えた。森林庁によれば4300棟もある。
 そうなると森林と住民インフラが錯綜するので、ますます消火は簡単ではなくなる。原野ならば放置していてもよかった小火もぜんぶ消火せねばならない。
 連邦森林庁(農務省の下位組織)が、山火事の消火費用を第一に負担する。この他、内務省も、毎年数百万ドルを消防のために出している。
 2000年以前は、連邦の消防費用は10億ドルを超えたことはない。
 しかし2000年以降、10億ドルを超えた年度が14回あり、15億ドル以上になったことは10回ある。
 加州消防局(カルファイアー)の予算は年間10億ドルである。そのほかに州には4億6900万ドルの緊急事態備蓄金がある。
 ※ラスベガスの乱射事件についてISが犯行声明を出したように、加州の山火事については平壌が「朝鮮人が火をつけまわっている。トランプが悪い」とテレビで声明するのだろうか?