四刷が決まりました。

 Rick Montcalm 記者による2017-10-20記事「Proof of Concept: Big Questions the Army’s New Foreign Advisory Units Must Address」。
   ミレイ陸軍参謀総長いわく。イラクやアフガンへの勤務を永久戦争と思ってはならぬ。永久訓練指導だと思え。
 ※比島(ミンダナオ)では大勝利があったが、どうやらアフガンは情勢が悪化している。これから陸自がどっち方面に派遣されるかで天国と地獄が分かれそうだ。マラウィ市の5ヶ月にわたる戦闘については次の『宗教問題』で解説いたしましょう。とても興味深いのだ。現地ではドゥテルテの支持率も高い。フェイク報道に騙されるな。
 次。
 MUJIB MASHAL 記者による2017-10-23記事「Tillerson in Kabul? Two Photos Lead to Many Questions」。
   ティラーソンがアフガニスタンの大統領と面談したのはカブール市内ではなく、そこから車で90分かかるバグラム基地内の地下室だ。
 写真の背景。軍隊共通時刻である「ズールー・タイム」を示すデジタル時計が、抹消されている。そこが軍隊の基地だとバレてしまうから。
 ティラーソンはそこからイラクに寄り、帰国した。
 2017-9のマティス長官の訪問中、カブール空港には50発以上のロケット弾が落ちてきた。
 ある市をゲリラにほとんど征服されても、市役所機能を別な建物に移してしまえば、その市は陥落してないと言い張れる。そんな宣伝が横行している。アフガニスタンでは。
 次。
 Kris Osborn 記者による2017-10-19記事「Army seeks next-gen targeted EW attack technology for drones」。
    陸軍は、グレイイーグルのパイロンに吊下できるECMポッドを欲している。
 これによりラジコン起爆のIEDの電波を妨害してやる。
 いま陸軍が車載しているその電波妨害機は「DUKE V3」という。※MRAPの前方に突き出している四角い板か?
 歩兵が携行するジャマーは「Thor III」「GATOR V2」という。
 次。
 JONATHAN LEMIRE 記者による2017-10-23記事「White House: Trump plans to visit Camp Humphreys, but not Korean DMZ」。
   トランプは38度線のDMZには行かない。代りに、ソウルの南40マイルのキャンプハンフリーを訪れる。
 マイク・ペンスは2017前半にすでにDMZを視察している。
 次。
  Vivienne Machi 記者による2017-10-23記事「Officials Want Industry to Help ‘Digitize’ the Marine Corps」。
   米海兵隊は、国軍として新型のデジタル通信機(ベースはアンドロイドのスマホ)を開発させて正式に制定して末端兵に支給するなどという時間のかかる方法はもう古いと思っている。
 これからは、「お前たちが各人で良いと思ったスマートフォンを市場でテキトーに選んで携帯せよ。そこに部隊から必要な情報を流してやるから」という方式に変えたい。
 無人機からの画像もスマホで見るのがいちばん簡単だろう。
 戦場で通信が途中で切れるのはイタい。そこで海兵隊では、レーザー通信法も考えたい。問題は、直進しかしないレーザー信号は地平線を越えると、もはややりとりができないこと。解決方法としては、上空の飛行機で反射させることを考える。
 ※自慢じゃないが、日本語の活字媒体で「サイバー・アタック」という英語を最初にカタカナにして紹介したのは私である(『諸君!』バックナンバー1997年6月号を見てくれ。これより早く使っている人がいたら教えて欲しい)。
 つまり今から20年前には国家間や軍隊間のコンピュータ・ウィルス攻防はサイエンスフィクションのテーマだったのだが、そこから急速に現実化して行った次第だ。
 もしAIがサイバー工作犯人となったら、人間はそれに対抗できるか? 何がリアルで何がフェイクか、もう分からなくなってしまうだろう。
 せめてECMに強い通信方法として海兵隊はレーザーを使う気だ。日本のメーカーも、レーザー信号を受信できるスマホを開発し始めるといいだろう。第三者に傍受されないトランシーバーとして使えるもの。 面白いだろ?