コンビニのおにぎりはすべて冷凍で売るべきではあるまいか。さすれば廃棄物はゼロとなる也。

 Donara Barojan 記者による記事「#FakeNews: Made in China――A case of alignment between Chinese state-funded university and fringe news targeting the United States」。
  北京の清華大学のジャーナリズム大学院内から、そこの客員教授が英文でインターネットニュースを発信している「4thmedia」。
  一体この「第四メディア」とは何者か?
 ヒトラーユーゲントの支那版である中共青年団。そこが2008にCNNのチベット報道に対抗するメディアとして創始した。精華を出た修士が。中共党がスポンサーであるラップグループの「CD Rev」とコラボして。
 習が2012に権力を握ると大陸の大学の自由もみるみるなくなった。習は2016に、大学は党の堡塁とならねばいかんぞと演説している。山東大学などは国際指向でイデオロギーが弱いというので、お目付け役の配属将校党員が糾弾されている。
 中共公認のジャーナリスト養成機関として精華大学院がプロパガンダ工作術の最先鋭になるのは自然。
 2015に精華の副学長がロシアのサンクトペテルブルグに行き、メディアフォーラムに参席。ようするにこの分野でいちばん進んでいるロシアの欺瞞テクニックを教えてくれるよう頼んだ。
 そこで演説した副学長は、ニューメディアは「国家のソフトパワー」を拡大すると言い切った。
 ロシアと中共が組めば国際ニュースの「ニュー・オーダー(新秩序)」を創れる、と。※近衛文麿かよ。
 「第四メディア」の手口。米国内の雑多な傍流メディアから、工作に使えそうなニュースを集めて再掲示し、それにより特定メッセージを強調させる。たとえば「9.11は米政府の陰謀だ」という趣旨のネタを集めて特集する。
 西側自由主義にはとことん反対する。ネオリベラリズムにも反対。自由市場にも反対。規制緩和にも反対。自由な国際主義にも反対。自由な政治運動、民主主義的な選挙を通じた政治にも反対。
 かたや「第四メディア」は、北朝鮮には非常に同情する。
 最近では、北朝鮮こそ西側メディアの軍事恫喝の犠牲者だ、という趣きで特集報道している。
 「第四メディア」は北鮮にちょくちょく「見学ツアー」を送っている。その見学記事が強調すること。いちども警察につきまとわれなかった。北鮮軍はゴミ拾いや建設現場に動員されていた。兵隊は武器を手にしてはいなかった。道路にはいつも女性や子供の通行人が存在した。
 そしてかならず、「米国政府は北朝鮮政府との一対一の協議に応ずるべきだ」とよびかける。これは中共政府の立場に他ならない。
 「第四メディア」に近いものを他国で探すと、ロシアのRT、シリアのSANA、イランの国営放送が、まさにそれだ。同じ流儀で似たようなことをやっている。
 「第四メディア」はユーリ・プロコフィエフの戦略文化財団に広告を出稿している。こいつはもとソ連共産党の政治局幹部。
 お仲間は「グローバルリサーチ」。クレムリン発のネット・ディスインフォメーションは、そこが担当している。
 第四メディアは「戦略文化財団」の記事を一字一句変えずにちょくちょく紹介している。
 次。Kristen de Groot 記者による2017-11-25記事「Newly Found Painting Shows George Washington’s Army Tent」。
  ネットオークションに出た水彩画が、なんと、独立戦争中のG・ワシントンの本営の天幕を描いた唯一の貴重史料だと判明。
 署名がないが1782年に描かれている。
 これをみかけたフィラデルフィアの独立戦争博物館が入手に成功した。
 オークションのライバルは一人しかあらわれず、1万2000ドルで落札できた。
 ただちに精査したところ、これはコンチネンタルアーミーがNY州のヴァープランク岬に屯営していた秋に画かれたものだと確信された。
 画家は、フランス出身の工兵、ピエール・ランファン。彼はコンチネンタルアーミーに所属していた。
 ランファンはサヴァナー攻囲戦で負傷し、チャールストンが陥落したときに捕虜になった。 ※このへんのことは拙著『アメリカ大統領戦記』のvol.2を見て欲しい。ちなみにこのシリーズは第二巻で打ち止めです。
 ランファンは将校だったのでその後、釈放され、独立戦争の残りの期間をGWの本営で共に過ごしている。
 ハドソン河流域の数百の米軍テントも描写されている。
 この絵が貴重なのは、現在伝わっている独立戦争関係の絵画のすべては当時のスケッチではなくて、米国が独立した後からの製作だということ。すなわち、リアルじゃないのである。
 まさにランファンの絵は、グーグルストリートヴューに相当するリアル史料なのだ。
 ランファンはこの水彩に自署していないが、彼が1782にウェストポイントで描いた別な水彩画が1枚あり、ランファンの死後、遺族はその絵画を連邦議会図書館に寄贈していた。そのおかげで確かな推定ができた。