さ~て 今日も測量だ。石油でもブチ当てるとするか。

 ストラテジーペイジの2018-1-19記事。
 サウジとロシアは、原油とガスの価格が低く固定されれば米国のフラッキング事業は壊滅すると期待したのだが、そうはならなかった。
 サウジによる低価格攻勢をいくら受けても北米内のフラッキング事業だけは採算確保が見込めるのであるということもハッキリした。技術はどんどん洗練されていて、コストは2013年以前とは比較にならず低い。OPECはもう何もできない。
 ロシアの人口は豪州の6倍あり、資源量も膨大なのに、そのGDPは1兆3000億ドルである。それに対して豪州はいま、GDPが1兆2000億ドルと、ロシアを猛追中であって、10年以内に追い抜くと考えられる。いかにロシア社会が腐敗していて、ロシア経済が非効率であるか。
 外国からの注文も受けているロシア最大の世論調査機関レヴァダに対してモスクワ政府は、調査結果の公表を禁止した。同社は2016に外国のエージェントだときめつけられている。
 シリアのラタキア州にあるフメイミム基地はコンスタントにゲリラから82ミリ迫撃砲(射程4km)によって砲撃を受けている。すでに露軍機がすくなくとも7機、じつに安価な迫撃砲弾によって破壊されてしまった。
 2017-12-31の迫撃砲奇襲。スホイ24×4機、スホイ35S×2機、アントノフ72輸送機×1が破壊された。地下弾薬庫も爆発。露兵2名死亡。
 その前の12-27、やはりフメイミム基地に対して3基の大型ロケット弾が発射されたが、露軍の地対空ミサイルがそのうちの2基を空中で撃破し、1基は基地外に着弾したと。
 このフメイミム空軍基地はロシアによって2015に造成された。港湾都市ラタキアに隣接する。その空軍基地はトルコ国境からたったの50kmしか離れていない。シリアのタルトゥス港からは北に85kmである。
 フメイミムを襲撃しているゲリラのバックにはトルコがいるらしい。武器類はトルコ国境から渡っているのだ。
 トルコとしては、アサドとイランが、アレッポ市に蟠踞する極左クルドPYDとコラボしていることが許せないのである。
 トルコ政府から見ると、PYDとつるむ者は誰であれ、PKK(トルコ内の分離主義クルド人)の支援者であって、許せない。これら左翼クルドを旧ソ連時代からモスクワは隠然後援してきたのだ。
 1-5または1-6のスウォームUAV×13機は、いずれも、自爆機だった。地表近くで起爆する原始的トリガーが取り付けられていた。
 7機は露軍による電子妨害で到達前に墜落。3機は不発。3機は接地して爆発したという。
 機体はインターネットで買える市販機だった。
 13機のUAVスウォームによってシリア国内のフメイミム空軍基地を襲われた露軍は1-12に反撃。クラスノポリという152mmのレーザー誘導砲弾を使い、ゲリラのUAV改造工場を粉砕した。
 反撃前の偵察(光学およびエリント)もUAVだった。工場にいちばん人が多くなる時間を見計らっておいた。
 攻撃の前に、152mm自走砲を工場から20km以内に近寄せておき、さらにレーザー照射手を目標の5km以内に潜行させておいた。
 なお中共軍もこの誘導砲弾をライセンス生産している。
 今回の報復攻撃を、最も手間が要らず確実でもある航空機からの誘導爆弾投下によらなかった理由は、ロシアの在シリアの誘導爆弾が底をついてしまったからであろう。
 これは、ここ最近の露軍のシリアでの空爆がすべて無誘導爆弾ばかり使用していることからも推定ができる。
 クラスノポリ砲弾は2016年からシリアに持ち込んでいて、まだ在庫があるのだ。
 クラスノポリ砲弾を実戦で最初に使ったのは、1999年のインド軍。カシミールのパキスタン軍に対してであった。もちろんロシアからの輸入品。
 ただしヒマラヤ級の高地では信頼性は落ちるそうだ。
 米軍は、レーザー誘導のカッパーヘッドが高額すぎるというのでGPS誘導のエクスカリバーに切り換えた。露軍はカッパーヘッドを真似たがGPS誘導砲弾は開発していない。※GPSなど妨害容易でダメだと考えているのだろう。
 1-5からウクライナは、米国より、露軍規格の「7.62×39」弾を使うM4小銃を援助されはじめた。M4WAC47という。
 米政府はジャヴェリンATMもウクライナに輸出することを2017-12-22に許可している。