微生物進化の過程で、自己複製して地球を埋め尽くすような種はできなかった。何故ナノボットならそれができると妄想されたのか?

  Peter Layton 記者による2018-1-17記事「Why Australia Should Consider Sharing Nuclear Weapons」。
     いま米国は、ドイツ、ベルギー、オランダ、イタリー、トルコとの間で、ニュークリアシェアリングしている。
 B61水爆の二重キー〔じっさいにはコアパーツ〕は米国が持っている。その爆弾の配達と投下は、爆弾貯蔵所ホスト国の軍用機とパイロットだけがしなければならない。
 これと同じことを豪州もできる。北鮮など問題じゃない。中共がこれからの大脅威なのだ。
 英国はこれから『ドレッドノート』級SSBN×4杯を建造するつもり。各、12基のトライデント。各、8個のMIRV。
 大西洋のまんなかから発射して北京まで届く。
 ただし、1号艦は2028年まで就役しない。英国には資金が十分ではない。
 豪州は、英国のドレッドノート計画に相乗りすべきだ。取得費・作戦費・人件費の半分を負担して、SSBNを英豪間でシェアリングするのだ。そうすれば英国も、通常戦力の整備に予算を回す余裕が得られて、その海軍力を南シナ海まで出張させてくれる。
 SSBN内では発射のプロトコルは最初から二重キーである。二人の発射士官のうち一人を豪州海軍から出せばいいのだ。
 ※こいつが分かってないことは、艦長は常に1人だということ。艦長の任務はシェアできない。1人の艦長に2人の首相から命令を下すことはありえない。ということはけっきょく豪州首相が英国首相に核反撃をお願いするということになり、豪州としての報復に不確実性が生じてしまう。また二重キーのひとつを豪州人が握っていれば、豪州人に「命令拒否権」が担保されることになる。それは英国政府としてとうてい受け入れることができない。できれば豪州空軍の戦術輸送機からBMを空中発射できるように改造し、その機内に二重キーを握った英軍士官を混ぜるのが豪州にとっては最も合理的なのだが、D5は全重が58.5トンもあって減段してもC-130級ではとても運べないし、そもそも筒体は米国製なのだから米国が売るかどうかも疑問。そう考えると最初から米国との間でB61のニュークリアシェアリングを協議した方が話は早いだろう。