『AI戦争論』はいつ出るのか、本人も分かりません。まだゲラも出てきてません。

 Ajit Maan 記者による2018-2-27記事「Narrative Warfare」。
    ナラティヴの攻撃は、弾薬では防げない。
  ※ナラティヴとは、集団精神動員のための創作話のこと。
  ※語源はラテン語で、「覚えること」「認知すること」。そこから転じて「物語」。
 SNS上のナラティヴが、テログループのリクルートを援けている。
 ナラティヴは事実は語らない。ナラティヴは、事実の先の意味付けを語る。
 これが「ナラティヴ戦」である。
 「事実 vs.嘘」の闘いではない。
 敵は、「意義」および「アイデンティティ」〔目的の明確化、おまえは何をしなければならないか〕を創り出す工作によって、政治戦争を前進させる気なのである。
 嘘のストーリーでも、敵愾心を喚起し、動員力を発揮し、犠牲を美化する。
 敵陣営による嘘宣伝に対して「それは嘘だ」と否定し続けているだけでは、逆効果となってしまう。
 それでは却って聴衆の頭の中において、敵の宣伝内容が強く印象付けられるのだ。
 我々は我々のストーリーを効果的に語らなければならない。それが唯一の対抗策である。
 ナラティヴは、メタレベルでも、戦略レベルでも、戦術レベルでも、それぞれに用意されねばならぬ。すべて揃わねば、大威力を生み出さない。
 ロシアからの嘘宣伝攻勢に対抗するために、すでに欧州の23ヵ国がPESCOという恒久共同機構を立ち上げている〔英国、ノルウェー、デンマーク、スイスは未加入〕。