新刊『AI戦争論』は来週発売です。

 ストラテジーペイジの2018-4-6記事。
   フィリピン経済が好調に成長しつつある。中共はそこに目をつけている。腐敗文化があるので浸透しやすい。投資として資金を貸したがっている。
 巨億の費用で後進国のインフラ土木事業を請け負ってやりたい。
 どうせ後進国はローンを返せなくなる。そこでシナ政府は、だったらすこしまけてやるから、土地をシナ軍のために使わせろ、と来る。
 この戦略をDTD (Debt Trap Diplomacy) と呼ぶ。「負債で罠にかける外交」。
 スリランカ、ジブチ、キルギスタン、ラオス、モルディヴ諸島、モンゴル、モンテネグロ、パキスタン、ヴェネズエラ、タジキスタンは、すでに餌食となっている。
 三代目が3-25に訪支したことのご褒美として中共政府は、北鮮労務者の入国取締りを大幅に緩めた。満員の労務者を乗せた多数のバスが北鮮から中共領内に堂々と入っている。
 中共の衛星航法システム「北斗」はまだ完成していない。2020年に35機体制となってグローバルサービスとして完成予定。いまは31機でアジア域だけカバーができている。そのうち8機が第三世代の新型。
 2020年に達成できる予定の軍用測位精度は10cm。民間には精度10mという粗いデータが提供される。
 次。
 Sergey Sukhankin 記者による2018-4-6記事「Is Russia on the Doorstep of the Seventh Military Revolution?」。
        ゲラシモフ陸軍大将=露軍参謀総長の3-24演説。
 彼は言った。敵国の経済を破壊する。コマンド&コントロール・システムも破壊する。これらが露軍の攻撃目標として優先されるのだ、と。
 いまや戦場として、情報空間と宇宙空間が加わっていることも意識せよ、と。
 ゲラシモフは、露軍が開発しなければならない五つの技術についても列挙した。
 まず、意思決定から地対地ミサイル発射までの時間を半分以下に短縮する、軍隊内の自動認知系システム。それがひいては長距離ミサイルの命中精度も2倍近くに向上させてくれるはず。
 C2 も進化させる。情報と通信を扱わせるコンピュータ専門の下部部隊を設けよ。これも長射程ミサイルの発射命令から発射までの時間を半分近くまで縮めるために役立つ。
 ショイグ国防相は、2018-3-15時点でロシア陸軍にはロボット兵器が160機あると認めている。
 ※日本並に「おわっている」のがロシア軍のロボット化。
 露軍は2017にシリアに18機の新品の無人工兵ロボットを持ち込んでいると、タス通信が2018-1-21に報じている。
 地雷発見と地雷除去に特化した「ウラン6」という無人車両。※みるからにとるにたりないものだ。
 スカラベイという小型ロボットは、高さ15センチなのであなぐらの中へ進み入って画像を送ってくれる。
 ※米軍の三十年前の技術かよ……っていう話。いよいよハッキリしてくることは、ロシアは戦術核を使いまくる「限定核戦争」にしかもはや勝機を見出していない。