北鮮は、「爆弾も埋まりました」と主張するつもりだろう。

 「爆弾」は存在しない。「装置」しかない。しかし米国が「南アフリカ」方式にこだわるのなら、爆弾の現物を進呈しなければならない。それは不可能である。よって坑道を崩壊させ、その中に爆弾も埋めたと主張するのだろう。
 あるいは、過去の地下爆発でできた「球状空洞」の圧壊崩落で、広範囲の落盤が生じ、ストックの「爆弾」の全部または過半が、既に埋まってしまったのだと主張することもあり得る。
 放射性土壌を除去して今からそれを掘り出そうとする者など、いやしないからだ。
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 Jeff Schogol 記者による2018-5-9記事「So Long, 5.56: The Army Is Testing A Bigger Bullet For Its SAW And Carbine Replacements」。
   5.56ミリ・ライフル弾が、そろそろ、敵兵の防弾ヴェストによってストップされるようになってきた。そこで米陸軍は5.56mm口径に見切りを付け、新口径の高速小銃弾により、貫徹力と精度を向上させたい。
 浮上しているのが「6.8mm」の新実包。これをM249分隊軽機(Squad Automatic Weapon)やM4カービンから発射させたい。
 新実包は薬莢が真鍮ではなく軽量な新素材。そのため7.62ミリNATO実包よりはずっと軽い。
 弾丸が超音速で飛翔し続ける距離も長い。よって狙撃が今より正確にできる。
 しかしM4やSAWのバレルを交換するだけでは更新はできない。非金属製の薬莢は、赤熱した薬室内に置かれていると溶けてしまう。この問題を解決しなければならない。解決はもちろん可能である。
 薬室には今以上の腔圧がかかるので、それにも対応させなくてはならない。また、6.8ミリ化した小火器には、デジタルサイトが標準装備される。弾丸の低伸性を戦場でフルに活かすためだ。
 現場からは、先にSAWを6.8mm化してくれ、というリクエストが強い。小銃よりも優先的に。