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 MATTHEW M. BURKE 記者による2018-5-15記事「Marine Corps announces sweeping changes to ground-combat forces」。
  これから5年くらいかけ、米海兵隊の編制や装備定数が全レベルで変わる。
 海兵隊の小銃分隊の定員数は、現行の13名から12名へ減じられる。
 すでに2017年春に沖縄にさまざまな編制を試す部隊が送り込まれ、豪州での夏演習に参加している。
 現行の分隊は、3個の火力チームから成る。各ファイアチームは4名から成る。分隊は1梃の軽機を中心とし、軍曹が率いている。
 火力チームは伍長が組長。彼は擲弾発射器も持つ。その下に上等兵が2名。うち1名は軽機。もう1名はその軽機手の助手。残る1名は1等兵か2等兵の小銃手。
 ※なるほど小部隊指揮官がみずからグレネードランチャーで突撃のきっかけを作為し、それに呼応して一斉躍進を命ずる仕組みなのか。合理的じゃないか。
 新火力チームは、3名となり、全員がヘックラー&コッホ社製のM27歩兵自動銃を手にする。そのM27には、サプレッサーと、デジタル照準器が付く。
 ※軽機というものがなくなり、強力な突撃銃が増やされるのか?
 あたらしい役職ができる。分隊長補佐と、分隊システムオペレーター。
 定数上ではファイアーチームは4名のまま。ただし平時は1名を欠とし、有事に必要があれば1名の小銃手を補充して4名にする。
 M27は、単価1300ドル。これでM4をリプレイスする。
 新分隊の分隊長となる軍曹は、軍歴5~7年の者とし、分隊長としての公式訓練も受けさせる。分隊長の補佐には1人の伍長がつく。
 分隊シスオペには上等兵がなる。
 海兵隊のすべての分隊にはクォッドコプターのドローンが配される。
 小隊には1名の専任ドローン操縦者を置く。
  ※これは軽易なクォッドコプターとは別のシステムと思われる。
 また小銃中隊には、5名からなる「カウンター・ドローン班」も設ける。
 分隊長には、高性能な暗視双眼鏡が与えられる。増光式だけでなく、サーマルにも切り換えられるもの。また分隊長はM320擲弾発射器も持つ。
 いままでのSMAW(マーク153肩射ち多目的火器)は、カールグスタフ(MAAWS=多用途対戦車対人兵器)によってリプレイスされる。
 分隊には、CASを要請するための携帯無線機が支給される。
 ※もちろん大隊レベルでも本格的な空地調整通信を準備する。
 分隊狙撃銃としてはM38が支給される。これにはサプレッサーと、8倍眼鏡が付属する。
 M38は射距離600mぐらいを考えたもので、異常な長距離というわけではないが、スコープで狙っている人物が別人(民間人等)ではないかどうかの判断を確実にしてくれる機能がビルトインされている。
 海兵隊の分隊レベルではない、もっと上級の「スカウト・スナイパー」たちには、「マーク13 Mod7」の長距離狙撃銃が支給される。従来、SOCOMで愛用しているものだ。
 海兵隊の「重火器中隊」には、射程を延伸した「ジャヴェリン」対戦車ミサイルが増加配備される。総数12基。TOWは海兵隊からは消える。その穴を埋める。
 ※AH-1からもTOWは撃たないということ?
 81mm迫撃砲は6門に縮減。従来よりも2門すくなくなるが、弾薬の性能が向上しているので、問題ない。
 デューンバギーのようなATVである「ポラリスMRZR」も増加装備される。