甲板火災用の米正規空母のスプリンクラーを強化したもので、F-35Bのエンジン熱害は緩和できないものか?

 Michael J. Coren 記者による2018-6-4記事「The US Army’s new algorithm tells you how much caffeine will hit your body’s peak performance」。
   ナチスは戦争中、兵隊にメタンフェタミンを強いて、眠気を覚まさせていた。この薬物は米国では「スピード」と呼ばれる。
 しかし米国において合法で安全な眠気覚まし薬はコーヒーである。国民の85%が毎日服用しているものだ。
 このたびジャック・レイフマンは米陸軍のために、カフェインをどういうタイミングでどれほど摂取すれば、各々の兵隊にとって理想的な眠気覚ましになるのか、算定するアルゴリズムを開発した。
 学術誌『睡眠研究』に論文が掲載された。
 このアルゴリズムを適用すれば、兵により、従来よりも65%少ないカフェイン摂取で従来と同等の覚醒効果が得られる。あるいは、従来と同量のカフェインによって、覚醒効果を64%増強できる。
 このアルゴリズムの民間人向けバージョンはまだできていない。また米陸軍はこのアルゴリズムで特許を取るつもりなので軍用版の詳細も公表されていない。しかし「2B-Alert」というウェブサイトで片鱗を認知できる。
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 John Keller 記者による2018-6-4記事「Northrop Grumman to upgrade U.S. early warning military radar to help prevent ballistic missile attack」。
    米空軍は、米本土に向かって飛んでくる戦略級弾道弾を早期警戒する巨大レーダー網、PAVE PAWSと、BMEWSと、PARCSを、五年かけて刷新する。受注メーカーはノースロップ・グラマン。
 PAVE PAWS は対ICBM専任のシステムだ。
 BMEWSは、対SLBM専任である。その情報はNATO同盟国へも与えられる。
 PARCSはノースダコタに1箇所だけある対宇宙レーダー。衛星やデブリを見張っている。
 PAVE PAWS も BMEWS も、20年前のフェイズドアレイレーダーのままで、アップグレードが遅れていた。
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 ストラテジーペイジの2018-6-6記事。
    シリアに補給されてくるロシア製の小火器弾薬のクオリティが酷い。
 いや、昔から酷かったのだが、以前は中共製の弾薬も品質が低かったので「そんなものか」と済まされていた。
 ところが西側から製造技術を熱心に導入した中共製の弾薬は、今では品質がすっかり良くなっている。
 それに比べてロシア製の弾薬だけが、ソ連時代から進歩がない。
 特にひどいのが拳銃弾。
 事情を熟知しているユーザーは、ロシア製の弾薬箱を開梱したら、まず弾底部のプライマー(雷管)を見る。これが半分飛び出しているようなのや、薬莢が変形しているものを除外して捨てる。
 どうしようもないのが、小火器弾薬の推薬の燃焼特性に1発1発、バラ付きがあること。これでは狙撃のゼロ点規正のしようがない。
 だからソ連軍はWWII中からフルオートマチックのサブマシンガンを頼った。これなら弾丸のパワーに相当のバラツキがあっても実害は無視できる。
 この「弾薬不信」の発想の延長線上にAK-47もある。あれは狙撃を考えたライフルではないのだ。不良弾薬を大前提としての、フルオート本位なのだ。
 古い弾薬も問題がある。40年も貯蔵されていたAK-74用の弾薬は、火薬に化学変化が起きていて、初速が低くなっている。そういう古いものから出庫されて外地へ送られてくる。
 ちなみに露軍のスナイパーは、西側製の高品質の弾薬を特別に補給されているようである。