病院船の写真撮った人、いません?

 CHAD GARLAND 記者による2018-6-19記事「Coalition troops in Afghanistan get training on spicy new weapons」。
   PEPPERBALL TECHNOLOGIES というメーカーがバカ高い玩具銃を米軍に売り込むことに成功しつつあり。商品名は Variable Kinetic System という。
 訓練に使えるだけでなく、群衆制圧に使える。直接人体に当てる必要はなく、手前の地面を撃てばよいという。
 オモチャ銃から発射される弾丸は、ペッパー・パウダーが充填されている。弾着のショックで袋が破れてトウガラシ粉が飛散する。
 監視塔に投石してくる輩を斥けるのに使える。
 バレルはいちおう、施条してある。
 すでに接近戦専用のスコープはあるから、それをレールに取り付けられる。
 マガジンは15連。
 しかし遊び用のホッパー給弾をとりつけるなら180連射できる。
 タマは、射程延伸弾を使うと50ヤードまで飛ぶ。
 粉の飛散範囲は3フィートあるので、人に直撃させる必要はない。
 じつは米陸軍が、直撃しても決して人を殺さない、携行式制圧銃を昨年から求めはじめたので、このメーカーはそれに応じた次第である。従来のビーンバッグ弾やゴム弾は、当たり所が悪いと人を殺してしまうので。
 米海兵隊は、アフガニスタン、ポーランド、チェコにおいて、一部の部隊が訓練用にすでにペッパーボールを使っている。
 次。
 MARY ESCH 記者による2018-6-19記事「Army splits with West Point tweeter of ‘communism will win’」。
   2016年5月、スペンサー・ラポーン候補生(少尉)は、ウェストポイントの卒業式にて、制帽の裏に「共産主義は勝利する!」と黒マジックで大書してあること、および、制服上衣の下にゲバラTシャツを着ていることを示す写真を自撮りし、それを17年9月(NFLのQBひざまづき事件があり、多くの軍人が言論の自由を支持する投稿をした折)にツイッターに投稿したので、騒ぎとなっていた。
 ※制帽をとりちがえられたり、下着を物乾場から盗まれたりすることを防ぐ工夫としてこれをやっていたのだとしたら、天才だ。
 ラポーンは卒後、第10山岳師団に少尉任官していた。
 フォートドラムの基地司令は、ラポーンに対してすでに譴責処分を科していたが、このたび、除隊を認めた。名誉除隊ではない除隊。
 ラポーンは今、26歳。ぜんぜん後悔してない。
 APの記者に対する彼のコメント。兵士たちよ、帝国主義の手先になるな。わたしに倣って武器を置け。革命運動に加われ。
 ラポーンはウェストポイントに入る前にすでに兵隊であり、陸軍レンジャーとしてアフガニスタンに派遣されていた。
 ウェストポイントで歴史を学ぶことでますます思想に磨きがかかってしまった。
 ルビオ上院議員は、ラポーンを将校名簿から除籍すべきだと陸軍長官によびかけた。
 ラポーンはペンシルベニア育ちである。兄弟が6人いて、有料大学は無理なので、授業料無料のウェストポイントを選んだ。推薦人は、2010年時点の地元選出連邦下院議員(民主党)。
 ※連邦議員が推薦しないとウェストポイントには入れぬ仕組み。昔から。
 この下院議員が面接したときには赤っ気は微塵も感じられなかったという。
 ところがラポーンはウェストポイントの入試に落ち、それで陸軍に兵隊として入隊した。2011にアフガン出征。LMGの装填手。
 ラポーンは、米軍がアフガンでやっていることは、暴力、侵略、テロリズムそのものであり、弱い者いじめじゃないかと感じた。この世界最貧国には米国にとっての脅威など何も無いではないかと。
 このアフガン派遣任期が切れる前、ウェストポイントには現役兵卒を入学させる枠があると知り、そこで応募した。
 動機は、米軍を内側から変えるため。
 影響を受けた文献は、元特殊部隊の曹長、Stan Goff が反戦社会主義者となって書いた複数の著述。
 在校中から赤いオンライン投稿をしていて、同校の歴史教官が無視できなくなり、懲戒処分を受けている。しかし放校にはならなかった。
 ウェストポイント卒業者は、最低5年、軍に服務しなければならない。その期限がまだ来ていないわけだから、同校は、教育期間中の全経費をラポーンに請求することができるはずである。