みなさん、正式発売は今週からです。

  Laura Yan 記者による2018-8-12記事「This AI-Powered Robot Can Find Waldo Instantly」。
    〈ウォーリーを探せ〉のウォーリーは、米国では「ウォルドー」のようであるが、このたびレッドペッパー社は、AIを組み込んだゴムの手が、4.45秒にして絵本の見開き2ページの群像の中からウォルドー君を判別できることをデモンストレートした。
 じつはグーグル社が「オートML ヴィジョン」というAIソフトを売っている。写真を読み込ませて学習させることのできるAIだ。レッドペッパー社は、このソフトを用いた。
 このソフトのユーザーには、プログラミングやコーディングの予備知識などは一切要求されない。画面上でマウスを操作するのみ。
 これからAIがどんなイメージを探してピックアップすればよいのか、マウスだけで、AIに教え込ませることが可能。
 まず、レッドペッパー社の技師、マット・リード君は、グーグルの画像サーチによって、62タイプのウォルドーの面相、およひ、45タイプのウォルドー着装の全身衣装を見つけ出し、それらのイメージを、「オートML ヴィジョン」に片端から読み込ませた。
 リード君はあまり期待をしていなかったが、たったこれだけの「教え込み」だけで、マシーンは驚くべきパフォーマンスを発揮した。
 人の面相認識をさせるためには「ヴィジョン・カメラ・キット」と「オープンCV」というものが要るらしい。
 カメラが撮像したイメージは「AutoML」に送られる。AIは95%の確率で、ウォルドーを指摘する。
 リード君の野望。このAIシステムは、「君にいちばん似ているマンガのキャラは何?」という質問にも答えてくれるだろう。
 また、コミック作品の贋作を暴いてくれるかもしれない。
 次。
 ストラテジーペイジの2018-8-12記事。
    ドイツ海軍が6隻保有する『タイプ212』潜水艦が、2017末に、とうとう1隻も出動できない状態になったことは、既に報じられている。
 稼動していた最後の1隻は12月19日にノルウェー沖の海底岩に舵をぶつけて壊してしまったのである。
 残る5隻は、修理中であるか、修船ドックの空き待ち。
 『212』級は高性能で省力的なのだが、スペアパーツ代が高くつく。その金を、ドイツ政府はケチっているようだ。
 冷戦終了後、独海軍は、海戦よりもむしろ平和維持活動に使いよい艦艇を発注して建造させるようになった。
 そして近年では、軍艦のメンテナンスが予算的に優先されなくなっている。戦車や戦闘機と同様に。
 ドイツ海軍がこのようにサボっているということは、バルト海と北海でロシア海軍が強くなってしまうことを意味する。貧乏所帯の露軍を封じ込めることはドイツにならば簡単なのに、現状ではロシア海軍の跳梁をドイツがゆるしているも同然。全北欧諸国が、これに迷惑を感じている。
 それどころかASWに関してはドイツはいまや他のNATO諸国やスウェーデン、フィンランドの努力にタダ乗りをしている。ドイツ商船のシーレーンを、他国が護ってやっている状態なのだ。
 『212』型は、燃料電池使用のAIPだが、浮航時にはディーゼルも使って充電ができる。
 古い『209』型をリプレイスした。
 『212』型は1隻5億ドルと高額である。それでもSSNの三分の一だが。
 クルーも27名だから、人件費は格安だ。
 潜水艦の公試運転の報告は、他国のものでも信じていい。というのはもし嘘の報告をすれば、命の懸かっている乗員が怒ってリークする。
 ※関係ないのだが、豪州に日本の潜水艦を「完成品」として買わせる方法は簡単だった。「買ってくれるなら、御国の畜産品、酪農品の輸入関税と数量規制をゼロにしますよ。ついでにニュージーランドの分もね」と持ち掛けるだけで、即決しただろう(NJ政府が全力で側面援護射撃をしてくれる)。潜水艦の豪州国内工場での製造で雇用される豪州人有権者の人数(票)と、畜産品輸出で懐が潤う豪州人有権者の人数(票)とでは、比較にならない。いったい、そうすることでわれわれ日本人にどんなデメリットがあったのだ? 畜産や酪農は、人にも動物にも決してやさしくはない。その「悪」を他国がよろこんで肩代わりしてくれようというのだ。そのおかげで日本の消費者は、信じられないほど安価に畜肉と乳製品を消費できるようになる。貧乏人が貧乏を少しも感じないで済むようになるのだ。しかもこれは日本の食糧安保構造もいささかも悪くさせることはない。これによって幸せになる人の数は、困る人の数千倍に達するだろう。中共だけが面白くなく、他の国はすべて安全が増す。最大多数の最大幸福を実現できるのが、大政治家だろう。