昨日、書泉グランデで『日本転覆テロの怖すぎる手口』を見つけた人は幸運です。

 なにしろ今回は五冊きりしかございませんでしたのでな……。
 次。
 Dave Majumdar 記者による2018-8-11記事「Russia’s Next Fighter Might Have a New Way to Shoot Down F-22s and F-35s」。
   フォトニックレーダー(光動作レーダー)とは何か。
 これを最初に試作したのはイタリアの大学研究事業団で、2014年のことだった。米国、中共、ロシアはこの新技術の軍隊での実用化に躍起になっている。
 変わるのは回路である。電気信号の代りに、レーザー光の信号が、回路を流れる。
 光学フィルターと、光学ダイオードが介在する。
 こうすることで、非常な広帯域(高いほうは数十メガヘルツから数百ギガヘルツに達するポテンシャルあり)の中から任意の電波信号を、極く精密に、楽々と作り出してやることができる。
 低周波から超高周波までミックスできるから、ステルス機の存在を曝き出すこともできる。もちろん、回収信号をうまく処理する必要がある。都合のよいことに、光回路は電気回路よりも、処理スピードが高い。また、信号に含まれるノイズが少ない。よって遠距離探知が可能。
 ※さっそく貧乏人のロシアは宣伝を始めた。これは、実物の完成にはほど遠いことを意味する。遥かに先行しているのは米GEである。
 ロシア国営TASS通信の宣伝ニュースによれば、ロシア企業のRTIグループが、このレーダーに挑んでいる。送出される波長はXバンドである。
 この技術が洗練されると、従来よりも遠距離において、対象機の姿を三次元画像として把握することすらできる。高解像度なので。
 モックアップは年内にできる。
 セベラル年後には、小型無人機向きの、超軽量で超小型のレーダーのプロトタイプが完成するであろう、とメーカーは吹かしている。
 中共も、この新技術の情報収集にぬかりはない。すでに専任の研究チームがある。
 そもそもイタリアは、港湾監視用のレーダーに光回路方式を考えたようだ。
 いまの船舶レーダーや、航空管制用のレーダーは、1ギガヘルツから12ギガヘルツの波帯を使っている。もっと高周波にすれば、解像度も上がる。巨大な貨物船が入港するよりもはるか前からその形状を認知できる。小さな舟艇を見逃すこともなくなる。
 ※北アフリカ海岸から小船で密入国を狙うヒューマントラフィッカーへの対策として、洋上監視レーダーの高性能化が必要なのか。ところでカルタゴはどうしてローマに敗れたのか? 地中海の海面レベルでは北風が卓越していて、逆に南風は劣勢である。だから動力船が無かった古代、ヨーロッパ海軍がアフリカの海軍におくれをとる道理は無かったのだ。しかし歴史家でここを解説してくれている人が、いないように見える。欧州人にとっては、それはあまりにもあたりまえだから?