全国の書店に『日本転覆テロの怖すぎる手口』がもう並んでいるでしょう。今日。

 Zach Dorfman 記者による2018-8-15記事「Botched CIA Communications System Helped Blow Cover of Chinese Agents」。
    CIAは中東の作戦では、有線の通信を敵方に対して秘匿することができていた。
 それを、中共相手の作戦でも使っていたところ、中共はその有線秘匿通信を傍受して解読できたらしく、中共内のインフォーマーは全員逮捕され、投獄または処刑された。過去8年で。
 やられた総人数は、30人くらいらしい。1人の見当違いもなく、ピンポイントで次々に正確にやられた。大半が死刑。
 それどころかCIAは油断して、中共内のインフォーマーとの通信回線を孤立させないで、CIAのメインのサーバーにも連結していたという。そのため中共のスパイ機関は、CIAのメインのサーバーまで侵入できた可能性がある。もっか、FBIとNSAが調査中。
 ※まぬけすぎるため、オバマ時代のCIA長官のセキュリティクリアランスが剥奪されたのか。
 窓があけはなたれていた期間は、数ヶ月。
 どうやら中共は、得られた秘密の一部をロシアにも与えたらしい。
 ロシア内のCIAインフォーマーが、突然、監視・警戒されるようになった。
 次。
 ADAM TAYLOR 記者による2018-8-16記事「Why the Korean War didn’t end ? and why it could now」。
   1950~53の期間に北鮮の非軍人の死者は250万人と推測されている。
 トルーマンの後継大統領が1952にアイクに決まったこと、そしてスターリンが翌年に死んだことで、共産側は諦め、休戦が実現した。
 この休戦協定には、国連軍総司令部、中共、北鮮の三者が加わっているが、韓国だけは加わっていない。というのも李承晩は休戦に反対で、継戦を熱望したので。
 1954年には、平和条約を締結するための会議がジュネーブで開かれたが、どちらも、自陣が勝者であると考えていたので、まとまらなかった。
 すぐに仏領インドシナで次の火種が燃え上がった。
 米国は1958に韓国内に核兵器を持ち込むことで、休戦協定の一部を否認した。
 北鮮は1990年代から、もはやじぶんたちは休戦協定には従ってはいないと頻繁に宣言している。
 トランプが、朝鮮戦争を終わらせよう とツイートしたのは2018-4月。熱意が示された。
 6月にホワイトハウスで北鮮高官と会談したときもトランプは記者団に、終戦について語った と言った。
 次。
 Jim Baker 記者による2018-8-15記事「Artificial Intelligence ? A Counterintelligence Perspective: Part I」。
      AIによる技術の変化は速く、広く、また社会的に影響が深いため、そのリスク見積もりも、機会評価も、常人には困難である。
 さいきん『ゼロの軍隊』を公刊したポール・シャールはAIが戦争をぜんぶ変える、という。
 しかしそもそもAIは未だまともに定義すらされていないのだ。
 記者は法律家であって技術屋ではない。
 マシンの定義はできそうだ。しかし「考える」「学ぶ」とは何かの定義が難しい。だからAIを定義する試みは難渋する。
 グーグルは、人のボイスをテキストに変えてくれるソフトを既に提供している。
 限定級のAI(ナンチャッテAI)ではなく、綜合級のAI(人智そのものなのですべてを任せられるAI)が完成し、それを国家の情報戦線の分析官として大量動員できたら? どの先進国も考えていること。そんな技術をもしライバルが有しているのなら、それを盗みたいだろう。
 「説明してくれるAI」。AIの出す結論に到った判断の過程が、人間の頭でも理解できるように示されること。
 このAIができれば、それは倫理問題とのバッティングを回避しやすくなる。
 つまり、AIのブラックボックス問題を解決しながらAIを進展させることが、高優先度の課題なのだ。
 ※世の中、なんでも暴露しながら話を進めることなどできない。他人である男女間で裸の付き合いができるものではなく、裸体、特に男の股間を隠蔽することが倫理的なのだ。かりに黒人やヒスパニックやイスラム教徒を見込み顧客から外すというアルゴリズムになっている私企業の営業ソフトの「選別過程」が倫理的に正しいことを、任意の第三者機関(もしくは全社会)に向けてCEOは説得し得るか? できるわけがない。A氏またはA国が現実的で合理的だと思っていることは、B氏またはB国の価値観や感情とはバッティングすることがある。その場合、A氏/A国は、みずからの夢や希望や信念を秘密にし続けないかぎり、B氏/B国との摩擦を避ける社交/外交はできないはずである。
 ※もうひとつ。高等数学のできない人々は、有名な相対性理論を、いくら砕いた日本語で説明されようとも、せいぜい、わかった気になることができるだけのはずである。AIの全計算を素人にわかるように説明しますよと言ったって、結句、これと同じ無理と自己欺瞞におちつくだけのことじゃないのか。