DMZに埋設する警報照明用の対人地雷には、天然ガスに添加される石油系の悪臭素材が混ぜられるとよい。

 KIM GAMEL 記者による2018-8-22記事「Top US commander backs S. Korean plan to remove some DMZ guard posts」。
  韓国国防省は、DMZの哨所を10箇所ほど閉鎖したい。米国も許可を与えている。
 ヴィンセント・ブルックス大将は、在韓米軍司令官であり、国連軍司令官であり、米韓連合軍司令官である。3タイトル兼任。
 哨所はまず2箇所を撤廃し、逐次にその数を加えていく。
 ※警報用の地雷というのは、人が踏んで一歩通り過ぎたとたんに地中から照明弾がポップアップして、侵入者がまさに通過中であることを警備兵に分からせる仕組みになっている、非殺傷性の対人地雷だ。その場の地面が燃え上がって、深夜にその位置を知らせるタイプもある。天然ガスは無色無臭であるが、それでは家庭用として不慮の事故の危険がある。そのためガス会社の拠点工場では、球形のタンクに蓄気する直前の工程で、石油系の「臭い剤」を混ぜる。この原液は途方もなく強烈な臭いを発する。わずかでも身体に付着すれば、風呂に入ったところで数日間は落とせないという。したがって便衣のスパイの密かな浸透は、難しくなるわけである。
 ※半島DMZのフェンスが撤廃されてしまったらどうなるのか? 詳しいことは『日本転覆テロの怖すぎる手口』最終章に書いておいたから、チェックしておこう!
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 SETH ROBSON AND LEON COOK 記者による2018-8-22記事「New technology could eliminate long checkout lines for military shoppers」。
  ヨコタの米軍基地内の酒保は、シアトル市にできたアマゾンアウトレットと類似の、「レジ無し店」を目指す。
 しかしアップルペイなど使いたくはないわという空軍兵の配偶者も多い。
 「スマホを失くすだけでも悪夢なのに、それにデビッドカード機能までも載せておくなんて……」というご心配だ。
 ※哲学者のアンリ・ベルクソンは、身体感覚によるリアルタイムチェックが働かない「記憶」は、われわれが夢の中でありえない非現実を受け入れているように、暴走するじゃないかという指摘を1890年代にしていた(『物質と記憶』)ので、恐れ入るしかない。現今の仮想通貨や電子マネーも同じことで、身体感覚を有しないマシーンがAI強化のマルウェアに犯された場合、マシーンにはデータの真贋の区別などできやしない。われわれ日本人が、カードなどよりも現金(物理的な紙幣と硬貨)を信頼しているのには、AI時代の今日、ますます正しい理由があるのである。まさに日本社会の安全の担保になっている特権材なのであるから、判断力の狂いっ放しの「新・新官僚」などに唆されてこれを捨ててしまってはいけませんぞ。
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 ストラテジーペイジの2018-8-22記事。
 イタリアの「チェンタウロ2」の装甲は、路肩爆弾に耐えることを第一とし、機関砲弾に対する防弾を第二義とする。
 米軍車両のJCREW類似の、IED起爆信号妨害装置も備える。
 装輪装甲車として初めて120mm砲搭載。45口径長で、NATO軍現用のAPFSDS弾も、そのまま発射できる。
 また、旧チェンタウロと同じ52口径長の105ミリ砲を選ぶことも可能。
 120mm砲は、連続6発まで、半自動装填される。
 自重が30トン。8×8。
 増槽なしで無給油で800km移動できる。
 1991デビューの「チェンタウロ B-1」は、24トンだった。
 米軍はこれを借り上げて、21トンの105ミリ砲搭載型ストライカー駆逐車を完成した。
 こいつは12.7ミリ機関銃を車内からリモコンできる。
 105ミリ砲は自動装填。