空手の「形」競技は、音楽付きにしたほうが圧倒的に人気は出る。スポーツは人気商売だと理解すべし。

Kent German 記者による2018-8-25記事「Supersonic without the boom」。
   ロックマートのスカンクワークスがかつてこしらえた「Xプレーン」。こいつは高度5万5000フィートでマッハ1.4を記録しているが、そのときの衝撃波(ソニックブーム)は何故かマイルドだったという。
 ここに再着目したメーカーでは、このたびNASAと組んで、コンコルドいらいの民間用の超音速旅客機に挑むことになった。静かな超音速エアラインを目指す。
 地上に衝撃波が届かなくなれば、どこの国でも、陸上飛行路線の制限がなくなる。コンコルドは、海の上しか路線化できないために、商業的に自滅したのだ。
 ロックマートとNASAによれば、地表まで届く新型機のソニックブームは、自動車のドアをバタンと閉めたときに聞こえるレベル位に抑制される。
 コンコルドの衝撃波の音圧波形はするどい2つのピーク・パルスが地上を舐めて過ぎるものだった。これに対して新型機では、地上で感ずる衝撃波の音圧パルスにグラデーションがかかるようにする。だからマイルドなのだ。
 そうするためには、機首はできるだけ長く伸ばして尖らせる。
 また主翼の後退角はできるだけきつくする。
 そして、カナード(先尾翼)の形状にも細心の注意を払う。
 新型機は、新奇な特殊素材には頼らない。すべて既存素材でこしらえる。
 エンジンもオフザシェルフで行く。GEのF414だ。
 ※スカンクワークスの伝統回帰だね。
 ショックウェイヴをマイルドに緩和するためには機体の全長はどうしても長くなる。※最新の新幹線の鼻と同じか。
 機首がやたらに長いため、パイロットの前下方視野はほとんどなくなる。コンコルドはそのために着陸時のみ機首をおじぎさせる面倒なメカを工夫したが、新型機では、前方映像をヴァーチャルでコクピット内に示すことにより解決する。
 ソニックブームは、その飛行機の機体が大きいほど、また、その高度が低いほど、陸上では激しく響く。バン、バンと2連続のパルスに驚かされる。
 ソニックブームは、飛行機が音速に達した瞬間だけ発生するのではない。超音速で飛行しているあいだは、ず~っと、常に、機体の斜め後方にひきずり続けている。
 地表に達する衝撃波は、家の窓を割ったり、古い構造物の傷みを促進したり、野生動物にも悪影響があるので、これを歓迎する住民などいない。
 NASAの計画とは独立に、ボストン市にあるベンチャーのスパイクエアロスペース社は、18人乗りのビジネス超音速機「S-512」を作るつもりである。
 コンコルドのソニックブームが105デシベルだったのに対し、S-512は75デシベルに抑制できると社長は吹かしている。
 ネヴァダ州にあるアエリオンスーパーソニック社は、別な企画「AS2」を持っている。これは「マッハ・カットオフ・スピード」という現象に着目して、きっかりマッハ1.2でビジネスジェットを巡航させることによって、ソニックブームが地表に達しないようにできるという。
 これは大気の屈折作用による。巡航高度より下方の大気は、より暖かい。特定の斜め下向きのソニックブームはそこでおのずから屈折して、斜め上向きに反転してくれるので、地表には届かなくなるという。
 アエリオンはロックマートと合同で設計を進めている。
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 LAURIE MCGINLEY 記者による2018-8-25記事「McCain just ended his cancer treatment ? what does that mean?」。
   マケイン上院議員はなぜ、進行し続ける脳腫瘍の治療を打ち切ったのか。
 このケースの予後は悪い。治療しても平均して18ヶ月しか生きられない。
 すでにあらゆる治療を試した。これ以上は患者の負担がつらすぎる。
 治療を中断すると患者が決心した場合、期待余命は、2週間から6週間というところである。
 別な専門家は、フュー箇月生きる場合もあるというが。
 正確には、悪性型神経膠芽(/膠星状)細胞腫。
 この病気は、そもそも5年期待生存率が5.1%しかない。
 脳の血管には関門があって、治療薬の脳内侵入を阻む。だから投薬による治療が難しい。1998から2014まで78種類の新開発の脳腫瘍治療薬が臨床試験までこぎつけたが、75種類はモノにならなかった。
 かたや、免疫治療法は、ゴールが遠い状況。
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 ストラテジーペイジの2018-8-25記事。
  対IEDの電子機材、JCREW。このアップデート型の製造がようやく始まる。
 無線がトリガーになっているIEDを無力化できるものである。
 車両に搭載したJCREWを作動させっぱなしでコンヴォイが移動すると、通り過ぎたところでIEDが炸裂する現象がよく見られる。
 つまり電波のバリアーがコンヴォイとともに移動しているため、直近ではゲリラの指令電波は届かず、コンヴォイが去ったところではじめて指令が有効となり炸裂するのだ。
 ただし地元民の携帯電話も使えなくなってしまうので、その苦情が多かった。こんどのバージョンはその苦情を減らすだろうという。
 踏み板式の地雷ならジャミングされ得ない。が、民間人を殺してしまう確率が高くなる。そうなると、ゲリラが住民から浮いてしまう。住民から背かれないためにも、アフガンのゲリラは、いまや無線の視発装置に頼るしかないのだ。有線だと、現場からどうしても距離が近く、ボタン押し係が米軍から殺される確率が高い。これまた、ゲリラの士気にかかわる。
 ※ゲリラの対応を予測しよう。数十mの有線を地下に引き、その端末を特殊な受光機にして地上に目立たぬように置き、市販品(数千円)のレーザーポインターで、遥か遠くからその地上センサーを照射すればただちに起爆する、という仕掛けが工夫されるに違いない。これでJCREWの方が無力化される。もちろんセンサー自体が有限の受光面をもち、ある特定の方角からしか光は受け付けない。だから路上や空中からレーザーで事前スウィープしても無駄だ。さらに進化すると、レーザーのパルスが暗号パターン化するだろう。これなら広い角度から受光しても、ホンモノの起爆信号だけにしか反応しなくなる。