金土土日日祭祭♪

 Lara Seligman 記者による2018-8-27記事「The Incredible Shrinking Defense Secretary」。
  宇宙軍の創設。レガシー・プロジェクトを始めたいのだという大統領のわがままに、マティスが押し切られた。
 ※もういちどマティス氏に忠告したい。ICBMを空軍から切り離して、宇宙軍に包摂させると言え! それですべてがうまく回転する。
 政権初期、マティスはアフガンからの撤収トレンドを反転させた。
 また、トランプが北鮮を攻撃したがっていたのを、やめさせている。
 マティスは気候変動に関するパリ協定からの離脱に反対だった。また米国大使館のエルサレム移転にも反対だった。しかし大統領を止められなかった。
 マクマスターとティラーソンが追放され、政権内には、トランプに楯突く者は減った。※ちょっと待てよ。マクマスターを追放させたのは俺の直感ではマティスだよ。マクマスターはトランプの望みに応じて北鮮攻撃案をまとめたが、それが馬鹿馬鹿しく大袈裟なプランだったのだと思う。湾岸戦争を反省せず、抜け出せてもいなかったのがマクマスター。
 イラン核合意の破棄と、在韓米軍の演習中止は、マティスが2連打で喰らった敗北。
 トランプはシリアからも撤収を始めた。まず安定化基金を停止する。マティスはそれに反対している。IS崩壊後も米軍は残すべしという考え。
 2年目の大統領が側近の言うことを聞かなくなるのは普通のこと。しかしトランプのような露骨なやり方は稀。
 あるシンクタンクの人いわく。マティスは、トランプ大統領が狂ったことを発言するときにその場にいないことにかけては巧みすぎる。
 ※宇宙軍創設命令のときはアドリブで刺されたけどね。
 マティスが馘にならないのは、大統領への注目を横から奪わない心がけがあるからだ。トランプは、自分より目立とうとする奴には復讐する。
 マティスは4月からテレビ撮影込みの記者会見(ペンタゴン内)には出なくなった。代わりにマティスの広報担当補佐官のダナ・ホワイトが顔を出す。
 これはリポーターたちを泣かせている。ホワイトは口が堅く、余計なことを教えてくれない。
 ※この記事の直後にマティスが在韓米軍演習復活を発表。大逆襲だね。
 7月のブリュッセルのNATO会議では、トランプが場をかき乱したが、マティスは人々を落ち着かせた。
 マイケル・フロヌイ評す。マティスとポンペオがますます、同盟国との調整役になっているようだと。※パックマンがリアル化して地球を襲う映画に出てきた元オタクの大統領役がポンペオ氏にクリソツ過ぎて、もう無理だったんですけど、あれは狙ってできるタイミングか? だとしたら偉大。
 パネッタ評。ロシアやイランとの本格対決を控えている今、マティス君の最大の課題は、大統領のツイートをどうやって阻止するかだよ。
 ※朱熹がまとめた『宋名臣言行録』を読み返す価値がある。宰相は適切な人材を臣僚としていかに登用する(=人を官にする)のか。
 次。
 ストラテジーペイジの2018-8-28記事。
  米国は対パキスタン追加制裁も絶好調で打ち出しちゅう。
 米軍の軍学校にはもうパキ将校は入れてやらないことになった。
 さっそくロシアが、じゃあウチで留学を受け入れるよ、と誘いかけ。
 ※英チャンネル4が2017年に制作した「ザ・ステイト」というミニ・シリーズ。英国テレビ業界周辺人の底力を見せつけてくれた。アラビア語がネイティヴでない役者にどうやってアラビア語を喋らせたんだ? ロケ地はスペインなのかそれともスペインの北アフリカの飛び地なのか? もちろんこの企画は国家プロジェクトなのだ。ISのリクルートビデオは全部嘘だとあらかじめ暴いてやる、カウンタープロパガンダの一環。日本の放送人にはとても望むことはできない。