追分ソーラー節。

 Kyle Mizokami 記者による2018-9-11記事「France Accuses Russia of Space Satellite Espionage」。
   仏国防大臣はロシアを非難した。仏伊合同で運用中の高性能通信衛星「Athena-Fidus」に、2017年、ロシアの電波傍受衛星がまとわりついて電波盗聴したと。
 重さ6トンの同衛星は軍民共用で、欧州NATO同盟国がアクセスできる。2014に仏領ギアナから静止軌道に投入された。
 高周波帯を用い、毎秒3ギガビットをやりとりできる。
 ロシアの盗聴衛星は「Luch-Olymp」といい、異常に接近した。
 「Luch」シリーズは冷戦中からある。最新の「Luch-5V」は、他国の通信衛星に寄り添うことで、中継される情報を盗み取ることができる。
 「Luch」衛星は2015年にも、2機のインテルサット衛星の中間に割り込み、インテルサットの会長から「無責任な行為だ」と非難されたあとも、他のインテルサット衛星をストーキングした。
 接近距離は、10km未満だったという。
 Kyle Mizokami 記者による2018-9-13記事「Sheep Glands Point to Nukes as Source of Mysterious 1979 Explosion」。
      1979-9-22に米国の核爆発見張り衛星「ヴェラ」が、核爆発に特徴的な「ダブル・フラッシュ」をインド洋中に探知した。
 大気圏内の核爆発は、二度、光を発する。
 一度目は、空気が急激に非常に加熱されることで発せられる光。人の目にもよくみえる。
 二度目の光は、バングメーターという機械の眼で探知できる特徴的なスペクトラムである。
 核爆発の見張りをしているNDSというシステムは米空軍の管轄である。空軍の地上局員からの報告は、指揮系統を上昇してカーター大統領まで届けられた。
 探知した場所は、南極大陸と喜望峰の中間海域だった。
 すぐに、イスラエルと南アが合同で実験したという結論に落ち着いた。ちょうど雲がかかっていたので、彼らは監視衛星をごまかせると思ったのだろう。
 近年、豪州の綿羊の甲状腺に残った放射性沃素の変化の記録が発掘され、疑いは裏づけられたそうだ。
 核爆発は2~3キロトンだったとされる。野戦で砲兵が使用する戦術核弾頭だ。
 1973年の中東戦争でイスラエルは危ないところであった。特に空軍機が短時間で100機以上も損耗したことが重大視された。投下核爆弾を運搬する航空機がなくなってしまう可能性が、実戦ではあるのだと悟られた。
 だから、できれば175ミリ長距離加農砲で発射できるような戦術核が欲しいと考えたのは自然である。
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 David Agrell 記者による2018-9-12記事「Should You Buy a Standby Generator?」。
      据え置き型の、つまり、ちょっと大仕掛けの常備用家庭発電機。1個が2万ドル以上するし、サイズは物によっては「フィアット500」くらいもある。
 米南部市民は、ハリケーンのブラックアウトに備えて、この機械を購入すべきか?
 スタンドバイ発電機は、ポータブル発電機と違い、屋外のコンクリートのベタ基礎の上にボルトでガッチリと固定される。
 そして配電盤を介して、家屋内の電灯線につながれる。
 燃料は、天然ガス、液化プロパン、もしくは軽油。※米国では家庭用灯油というものはない。また「ディーゼル」といえば軽油であって重油ではない。ポータブル発電機の燃料は、米国ではおそらくガソリン一択。
 エンジンの冷却方式が空冷のものは小型であり、液冷のものは大型であり、給電力はそれに比例する。
 給電を開始する前には、家屋が、電力会社の電灯線から安全に切断されたことが、内蔵回路によって確認されなくてはならない。要するに停電時でないと、動かせない。停電を感知すると自動的にエンジンがスタート。
  ※発電機から屋外の電灯線にまで逆に電力が供給されてしまうと、近所で復旧作業中の人が感電したり、火事を起こす。よって確実に分離する。
 内燃エンジンの燃料は、米国では、都市ガス(LNG)が多い。
 都市ガスを使えない地域では、プロパンか、軽油にする。
 停電が復旧すると、このシステムは自動的に停まるようにできている。
 大きな問題は、騒音。ハーレーをアイドリングさせるような音がする。
 市町村の騒音条例も守らねばならない。
 多くの州では家の外壁や可燃物から5フィート離して設置する必要がある。
 24~48時間運転したあとでは、念入りな点検整備も必要とされる。
 燃費だが、たとえば7キロワット発電機は、1時間に、140立方フィートの天然ガスを燃焼する。
 運転している間は、日に一度、エンジンオイルも点検しなければならない。
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  Roy Berendsohn and Timothy Dahl 記者による2018-9-11記事「Home Generator 101: How to Power on When the Power Goes Out」。
    ポータブル発電機を買うときは、長時間常態出力(running wattage)の値に注目せよ。往々、商品は、緊急最大短期出力(surge wattage)の値を売り物にしているが、それに惑わされるな。
 ぜったいに屋内やガレージ内で発動発電機を回すな。一酸化炭素中毒になるから。窓を開けていてもダメである。
 機械が熱いときに給油するのも禁止。火事になる。
  ※イワタニのガスカートリッヂで1時間ばかり、超小型内燃機関発電機を回せるシステムを、キャンプ用品会社が開発するべきだ。もちろんいったん付属のリチウム電池箱に蓄電するのだ。これなら真冬の北海道でブラックアウトが起きたときに、人々を救うことができる。ただし問題はここでも排気の処理、なかんずくCO対策。イグニッション点火サイクルではCOが出てしまう。なんとかディーゼル方式にできないだろうか?
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 Bob Sorokanich 記者による2018-9-12記事「Robots Replace Humans the One Place We Least Expected: Motorcycles」。
    BMWは無人運転オートバイの研究でかなりイイ線まで到達している。この研究成果は有人オートバイの安全性向上に役立つ。具体的には、乗り手が急カーブでヘタをやらかしても、マシーンが咄嗟に立て直してくれる。急ブレーキでも転倒せずに済むのだ。
 ※兵頭いわく。これからは、集合住宅や老人ホームでは、貯水槽・貯油槽のような大容量蓄電池がふつうに併設されるようにならないと……。もしオフィスにまでそれが普及すれば、電気の質は問題ではなくなる。電気こそ、いったん溜めて使うのを常習化すべし。これは途上国には特に向いている。
 ※発電エンジン+蓄電池のハイブリッド電気オートバイがあれば、その外部出力端子が、停電時にオーナーを救済するはず。つまりエンジンで発電してリチウム電池に溜め、その電力でハブ内のモーターを回して走る「原動機付自転車」だ。もしこのエンジンの調子が悪くなったなら、自走によって販売店で整備してもらうことは簡単だ。いろいろと、心理的ハードルも低い。「メンテナンスの容易性」と、ふだんの「省スペース性」と、洪水から逃げる足にもなる「機動性」が、いちどにぜんぶ実現するわけだ。