プーとプレデター。

 Will Knight 記者による2018-9-20記事「Alibaba’s “honey badger” AI chip company hopes to take on bigger beasts」。
    アリババが、コンピュータチップ(ハードウェア)の開発と量産に乗り出す。米国からシリコンチップの禁輸をかけられてもいいように。
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 Charlotte Jee 記者による2018-9-13記事「How to hack an election――and what states should do to prevent fake votes」。
     選挙の投票集計マシーンは細工され得るというMIT内でのデモンストレーション。
 架空の選挙を実施した。
 候補者は、一方はジョージ・ワシントン。一方は、ベネディクト・アーノルドである(知らん人は兵頭著『アメリカ大統領戦記』全2巻を見るとよい。戦争英雄にして国家叛逆者であった)。
 この2候補が、全部で3人の投票者の3票を争った。
 有権者3名は、いずれもGWの名にチェックして投票した。したがって開票は3-0でGWの圧勝にならねばならないはずである。
 ところが、入力して、結果をオンラインで紙にプリントアウトさせてみると、なぜか得票スコアは、1-2でアーノルドが接戦を制したことになっていた。
 この実験の場に持ち出された投票集計用コンピュータ「AccuVote TSX」は、全米の18の州でじっさいに公職選挙に使われているものと同じなのである。
 選挙のたびに、選挙管理委員会は、このマシンの中に、候補者の名前をプログラミングした「メモリー・カード」を挿し込まねばならない。
 不法工作員は、そのカードにあらかじめ細工をすればいいのだ。
 このような誤魔化しをやり難くする方法はある。絶対に「紙」を捨てないことだ。紙の廃止などもってのほかである。紙さえ残っていれば、あとから選挙管理委員会がチェックできる。それは誤魔化しの企図を抑制するはずだ。
 ところが、ウェストヴァジニア州〔人口の少ない田舎州である〕は、この秋から、ブロックチェーンによる投票確認を導入すると決めている。
 MIT内の問題提起人氏はもちろん、これは大間違いだと批評する。
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 Prashanth Parameswaran 記者による2018-9-19記事「Why Japan’s First Submarine Visit to Vietnam Matters」。
    今週、海自の潜水艦が初めてベトナムを訪問した。
 9-17にカムラン港に接岸したのは、海自の『くろしお』。※わざわざ古いやつを選んでASW演習させたり親善寄港させているのにもいろいろと理由があるのだろう。音紋を採られても苦しゅうはないということか。